100Km歩け歩け大会への挑戦。当時、人生二毛作目の7歳。
黒船と言われたiPhone上陸以降、「越境」や「共創」に取り組みはじめましたが、理由は仕事(公)のためでした。それが徐々に自分(私)のために取り組んでいるのでは?と思うようにもなったのですが、きっかけの一つが100Km歩け歩け大会への参加でした。
越境や共創を通じて公私が融合していくことで自分自身を再発見し、今までとは違う自分に拡張していく感じがありました。
三河湾チャリティ100Km歩け歩け大会への挑戦
とあるイベントで100Km歩け歩け大会に参加した人のエピソードを聞く機会がありました。
100Kmという途方もない距離。途中でギブアップする人も多いらしく、歩けなくなった人をピックアップするバスが走っているそうです。その人も途中で一歩も歩けなくなり無念ながらギブアップを選択。到着したバスに乗ってゴール地点の宿泊施設に。ボロボロになった身体を休めた後、ゴール地点を眺めたところ、どこかで拾ったであろう木の枝を杖代わりにして歩いてきた完歩者がゴールと同時に倒れ込む姿を見て自然と涙が溢れたそうです。理由は、自分の至らなさ。もう一歩も歩けないと判断してギブアップしたにも関わらず、到着したバスまで歩けた自分を悔やんだそうです。自分よりボロボロな状態でゴールする人たちを見て涙が止まらなかったとのこと。
この話を聞いた僕は今の自分を超えるために挑戦したいと思い、100Km歩け歩け大会に参加することを即決しました。
100Kmの完歩は想像以上に難しかった・・・
事前に仲間と一緒に東京から横浜まで30Kmを歩いたり、万全の準備をして大会当日を迎えました。2012年10月、僕の記念すべき100Km歩け歩け大会初挑戦。意気揚々とスタートしたものの、結果は散々たるものでした。約半分の52Km地点でギブアップ...。靴下を脱いだら両足の爪がすべて剥がれ、翌日から1週間は筋肉痛も相まってまともに歩くことができませんでした。
リベンジすべく、翌年、2013年も挑戦。しかし、初回同様に完歩できず、89Km地点でギブアップ。残り11Kmという僅かな距離を残してギブアップ。理由は明確で自分への甘えでした。歩きながらtwitterやfacebookで状況を伝えながら歩いていたのですが、終盤、「足が痛い」「辛い」と書き込む自分。応援してくれる仲間からの「ここまでがんばったんだから完歩と同じ」などの優しい言葉を言い訳にしてギブアップした自分がいました。
相手が辛い状態だったら、僕も同様に声をかけていたと思います。そんな僕に「辛い」の本当の意味を教えてくれる恩人が現れました。
辛いということはゴールが近い証拠
パワープレイスさんが主催する「屋台大学」に参加した時のゲストスピーカーがインストラクショナルデザイナーの寺田佳子さんでした。Education(教育)ではなく、Learning(学び)に関する多くの事例を紹介してくれました。決められたことを知識として得るEducation(教育)ではなく、主体的に学んで知恵として体得するLearning(学び)。
そんな寺田佳子さんからプレゼントしてもらったのが「辛いということはゴールが近い証拠」という言葉。これまでは辛いということはここまで努力した証と捉えて途中で断念することが多かった僕ですが、この言葉のおかげで3回目の挑戦で100Kmを完歩することができました。
前回同様に89Km地点で身体の痛みが頂点に達しギブアップしてバスに乗ろうと考えた自分もいましたが、バスまで歩けるならばゴールに向けて歩こうと気持ちをスイッチできました。一歩一歩の辛さが努力の証である共にゴールに近づいているという自信になり、残りの11Kmをなんとか歩ききって3回目の挑戦にして100Kmを完歩できました!
2014年 100Km(完歩)23時間25分
2013年 89Km
2012年 52Km
新しい自分の可能性に気づく
今までの自分だったら挑戦しなかったであろう100Km歩け歩け大会。3回目の挑戦での完歩という結果を通じて、今までとは違う自分に出会った気がしました。これまで(人生一毛作目)の自分も好きだし、そして、新しいことに挑戦して楽しんでいる今(人生二毛作目)の自分も好きだということ。そして、自分という存在の可能性が拡張している感覚を抱くようになりました。
100Km歩け歩け大会を通じての学び
辛いということはゴールが近い証拠。辛さは努力の証でもあり、目標達成が近いというシグナルでもある。
100Kmを歩いたからこそ気づいたこと(2014年・2015年・2017年)
100Kmを歩いての気づきをツイートしてまとめています。過去3年間の気づきをまとめていますが、同じ100Kmでも毎年違う気づきがあり不思議です。
2018年 100Km(完歩)25時間12分
2017年 100Km(完歩)25時間34分
2016年 100Km(完歩)24時間49分
2015年 100Km(完歩)25時間52分
2014年 100Km(完歩)23時間25分
2013年 89Km
2012年 52Km
2015年の100Km歩け歩け大会の様子
9分10秒あたりに僕らが歩いている様子が映しだされます。翌朝、83Kmのチェックポイント付近。
三河湾100Km歩け歩け大会を綴った一冊。自分が歩いている時の気持ちと重なります。
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