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ソーシャル系大学の効果「中高年の孤立を防ぐ足がかり」

2013年9月に自分が住まう街、武蔵小杉でソーシャル系大学「こすぎの大学」を開校してから7年以上が経過しました。そして、日本経済新聞の特集「セカンドステージ」で、新年最初のテーマとしてこすぎの大学を採り上げていただきました。

ソーシャル系大学の効果

特集「セカンドステージ」というネーミングのとおり、定年退職などによって次のライフステージを迎えた人たちにフォーカスした内容です。

2013年9月にこすぎの大学を立ち上げた背景をインタビューで紹介しました。

運営メンバーの一人、岡本克彦さんは大手電機メーカー社員だ。地元の事業所に自転車で通勤するが「引っ越してからずいぶんたつのに友人がいない」のを寂しく感じた。地元との関わりを増やす中で、似た思いを持つ会社員や商店主らと知り合い13年に「大学」を立ち上げた。「街を歩くと知り合いに会う。武蔵小杉が自分の街になったと感じる」

当時、会社の活動では越境や共創を通じたオープンイノベーションに積極的に取り組んでいたものの、いざ、自分が住む街に向き合うと会社生活とは真逆で友人どころか知人さえいない状況に虚無感を抱きました。半歩踏み出して地域コミュニティ(こすぎナイトキャンパス読書会)に参加して、そこで出会ったメンバーと立ち上げたのが「こすぎの大学」でした。

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今回の特集の締めで、ソーシャル系大学の効果として「中高年の孤立を防ぐ足がかり」と述べられていました。

近年は、各地の「大学」運営者が毎年秋に集まりシンポジウムのかたちで経験や悩みを共有する。20年はオンライン開催となったが「知らない人といきなり話すのは難しいが、ともに何かを学び、同じ課題を一緒に考えることで親しくなるためのハードルが下がる」といった効用を確認した。中高年の孤立を防ぐ足がかりとしても、手づくりの全員参加型「大学」への注目は今後高まりそうだ。

一人も知人がいなかった僕ですが、こすぎの大学を通じて知人という存在を上回る友人ができたことがとてつもなくうれしかったです。それを実感したのが街で呼びかけてもらえたこと。そして、友人ができると同時に街との接し方も変化しました。誰かに見られている、監視されているという理由ではなく、大切な友人が一緒に住む街という理由から街を丁寧に過ごすようになりました。なので、「中高年の孤立を防ぐ足がかり」というのは納得しましたし、自分の意識にスーッと染み込んできました。

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人生100年時代、人生三毛作。

僕のnoteのタイトル「人生100年時代、人生三毛作。越境と共創による人生二毛作目。」。『LIFE SHIFT』の書評の一つとして以下があります。従来のライフステージの概念とは違い、ライフステージの変化だけでなく、ライフスタイル(価値観)を変化させることで人生100年時代を過ごすことが大切なんだと感じています。

なので、今回の特集のタイトル「セカンドステージ」がネガティブでなく、誰もがポジティブに受け止められるような社会にしていきたいですし、そうなるように自らがセカンドステージ(人生二毛作目)を楽しんで表現していくようにします。

これからを生きる私たちは、長寿化の進行により、100年以上生きる時代、すなわち100年ライフを過ごすこととなる。新しい人生の節目と転機が出現し、「教育→仕事→引退」という人生から、「マルチステージ」の人生へと様変わりする。それに伴い、引退後の資金問題にとどまらず、スキル、健康、人間関係といった「見えない資産」をどう育んでいくかという問題に直面するというのが著者の見方だ。ロールモデルもほとんど存在しない中で、新しい生き方の実験が活発になることは間違いない。また、生涯を通じて「変身」を続ける覚悟が問われると言ってもよい。
これまでの成長至上主義から脱却し、自分らしい人生の道筋を描くための羅針盤として、何度もお読みいただきたい。
https://www.flierinc.com/summary/925

改めて、日本経済新聞の特集「セカンドステージ」

こすぎの大学でインタビューを受ける機会があるのですが、その際に意識しているのが自分でなく、こすぎの大学の仲間(友人)にフォーカスをあてること。仲間(友人)があってこその自分だから。今回も写真や本文で仲間(友人)を紹介できてうれしかったです。

これからもこすぎの大学、セカンドステージ(人生二毛作目)を楽しんでいきます。

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大学だけに「部活」もある。授業で出会った仲間との同好会だ。保険会社勤務の堀田友和さんはまず生徒として参加し、後にスポーツトレーナーだった経験を生かし運動関連の授業を開いた。いまは健康づくりの「健康部」、子育て話を語り合う「パパ部」など複数の部活を切り盛りする。「仕事だけでは知り合えない人たちと出会えた」
真鍋靖子さんは「育児中の人などが、旅について語り合い元気になれる場があればいいのに」と思っていた。将来の夢を語る授業で生徒として構想を発表すると、称賛された。後に先生として詳しい事業プランを発表し、定例イベント「こすぎトラベラーズサロン」開催に結びついた。

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