悲しいが嬉しい

「裏腹の心に宿る幸福の本質」

■生きるは複雑だ

「喜びと悲しみ」が
複雑に絡み合った舞台のようで

幕が開けば
光と影は交錯する

複雑なボクたちの感情が
ぶつかり合いながら
物語は止まらない

ボクは時々おもう

一見、真反対の感情のような
「悲しみ」と「嬉しさ」は
実は同じステージの上で
手を取って踊っていると

■悲しみの奥に潜む希望

悲しいと感じる瞬間
人は「何か失った」と気づく

愛する人を失った時
大切な夢が叶わなかった時
心は深い悲しみに沈む

では、なぜ悲しいのか？

その答え
ボクたちがかつて「愛した」から
大切だと思うものがあったから
だから失った時に悲くなる

その悲しみの裏側に

愛とか希望とかのカケラが
確実に残っている

そして悲しみが深いほど

それは、
かつて不確かだった自分の心を
満たしていた幸せの大きさ
そしてその想さを物語っている

だから
「悲しみの裏側には必ず嬉しさが潜んでいる」

その嬉しさは
いま瞬間に手元から
こぼれ落ちたかもしれない

記憶として
感覚として
心の中に生き続ける

■裏腹の感情が教えてくれること

そして考える
ボクらが別れの時に涙するのは
もう二度とその人に会えない悲しさ
だけれども同時に

「その人が自分の人生にいてくれた」
という幸せを噛みしめている
からではないのかな、、、と

試験に落ちて落胆する学生も
その結果に執着するのは
そこに自分の夢があるからで

悲しみの中には
必ず「嬉しい」が詰まっている

「それは過去の幸せであり
未来への希望」

喜びと悲しみは
切り離せるものではない
むしろ互いを強調し合う関係

失ったものを悲しむことで
ボクたちは今ある幸せに気付き
明日の幸せを夢見る力を得る

■悲しみがボクたちを深くする

人は当然
悲しみを避けようとする
それはごく普通なこと

でも悲しみを避ける人生は
反して喜びも浅くなるの

なぜだろう
感情は振り子のように動く
悲しみを深く受け止めた人ほど
心の振り子は大きく振れる

ならば
同じ分だけ深い喜びを味わう

「悲しいが嬉しい」
という矛盾した舞台

どんなストーリーにも
悲しみの場面は必要かもしれない

それは己々のストーリーを深く
そして豊かにする要素なのだから

とは言え
その悲しみら永遠に続かない

幕の向こうには
必ず新しいシーンが用意されている

そして
その新しいシーンには
必ず笑顔が待っている

ボクは想う

悲しいが
嬉しいを
より豊かなものに育ててくれた

「悲しみの裏側の嬉しさ」

だからこそ
悲しい時ほど自分の心を信じたい
その心の中には
きっと新しい幸せの種が眠っている

だから何度でも心を開くのだ
何度でも扉を叩くのだ

悲しみと嬉しさが
手を取り合って
あなたの物語が紡がれていく

2025.1.6
かつみ〆

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