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おかわり白鳥インド留学


はじめに

2017年(白鳥,大学3回生)春休みをインドとハワイ留学に費やし,「時間が許す限りどんどん留学していきたい」と考えていた.

そんな白鳥は,インド留学プログラムの頂点「RU-IITH産学国際協働PBLプログラム」に再び申し込み,2度目となるインド留学が実現した.

プログラムは第3期(2017年度)であり,費用はもちろん実質無料で,単位も取得できる.例にとって,白鳥がやることはプログラムに集中することとパッキングぐらいであった.

本記事では白鳥2度目のインド留学体験をエッセイ風にまとめていきたい.

同じインド留学のため,比較対象として度々出てくる2017年に白鳥が初めて参加した別のインド留学,その後のハワイ留学についてもまとめている.

課題解決実践プログラム

2017年に白鳥が参加したインドプログラムが課題解決入門だとすれば,このプログラムは実践的で高いレベルの解決策が求められる.

インドの社会問題解決のためにグループで議論し解決策を提示するPBL(Problem-based Learning)プログラムという点は共通しているが,以下の点が特徴的なプログラムである.

  • インド工科大学ハイデラバード校(以下,IITH)のインド人学生と半年以上に及ぶグループ活動

  • 2017年12月の日本企業(三菱電機とオムロン)と理工学部長が出席する最終発表会

2017年8月の約10日間,インド南部ハイデラバードにあるIITHを訪問し,一方で,2017年12月にIITHの学生が日本を訪問し,最終発表会を行うという予定であった.

時差を考慮したミーティング調整や英語でのディスカッション・プレゼンなどを含む一連のインド人学生とのグループ活動は,英語でプロジェクトを進めるはじめての機会となった.

トランジットでタイ入国

関西空港からタイのスワンナプーム国際空港へ.そしてインドのハイデラバード空港へ向かう旅程であった.

大学の事務からトランジット先での入国を制限されていたが,引率教授H先生の許可のもと,お忍びでタイに入国した.

「世界の広さを知ってほしい」というH先生の粋な計らいであった.

メトロを使ってショッピングセンターでご飯食べるくらいであったが,タイの雰囲気を感じとれた.次はしっかり観光してみたいものだ.

実は,白鳥が昨年参加したインドプログラムの引率教授も同じくH先生で,トランジットで訪れたシンガポールに入国し,マリーナベイサンズを拝んでいる.

黄色い液状のカレー無理

手厚い待遇であった一度目のインド留学では「インドってご飯がうまいかもしれない」と感じていた.

あれらの食事はゲストである外国人向けに大きく調整されたものであったことを本プログラムで思い知らされた.

鶏肉や豚肉が出てくるのは稀で,チャパティと野菜とパリパリした何かと数種類のカレーっぽい何かというのが基本セットであった.

滞在中よく見た食事.黄色のやつとパリパリのやつ.

必ずメニューに入っていた「黄色い液状のカレー」はトラウマになるレベルでまずいと感じた.

一度だけ出てきたチキンビリヤニとバターチキンカレーは美味であった.あの味はおそらく一生忘れないだろう.

バターチキンカレーは最高.
毎食お世話になったIITHカフェテリアの様子.

シャワー出ず,お湯作る

ずっと何かが建設中らしい.

最近できたばかりのIITH大学寮に宿泊.しかし,宿泊初日シャワーからお湯が出ないという問題発生(最近できたばかりなのに笑?).

夏だから水でもいいかと諦めかけていたところに,インド人学生が電熱線とバケツを持ってきて温め始めて,さすがIITHと思ったのはいい思い出だ.次の日からお湯は出るようになった.

お湯作成風景.

また1人1部屋で鍵は南京錠であった.これでオートロックに締め出される心配はないと安堵していた(ハワイ留学の際によくやらかした).

しかし,同じプログラム参加者の日本人同期が南京錠に締め出されていた笑.用務員さんが物理的に破壊して事なきを得た.

用務員さんに南京錠を破壊してもらう様子.

映画「3 idiots」と中間プレゼン

インド人学生たちが大学のモニターを借りて,「3 idiots」という有名なインド映画を日本語字幕で見せてくれた.

この映画はインドの学歴競争をテーマに,主人公である3バカトリオの葛藤と友情を描いたコメディ映画で,舞台はインド工科大学である.

めちゃ厳しい受験競争を勝ち抜き,IITHに通うインド人学生にとっては,娯楽として楽しむ以上に価値があったのだと思う.あと,とにかく歌って踊る.そりゃおジャ魔女カーニバルが合うわ.

All is well (きっとうまくいく)に見られる堂々と構えた楽観主義はインド人らしくてとても気に入っている.

また,インド滞在中の最後の予定は中間発表であった.どのグループも夕食を食べる間も惜しんで,スライドを作成していたのは懐かしい.

プレゼン前夜の様子.

白鳥は正課外活動でモデルロケットの電装を作成していた経験を活かして,廃棄物発電に使用するIoTゴミ箱の内容量により異なる色のLEDが点灯するプロトタイプを作成していた.

これが後に,白鳥正課外活動の一つ「スマートビンプロジェクト」に繋がっていく(記事は加筆修正中である).またモデルロケット打ち上げ団体についての記事も加筆修正中.

マイコンと超音波センサーを使用したゴミ箱内容量センサーのプロトタイプ

ハイデラバードのお気に入りスポット

本プログラムもフィールドワークでIITH近郊の多くの場所に連れて行ってもらえた.ここでは,白鳥のお気に入りスポットを紹介したい.

Shilparamam

お宝が眠っていそう.

シルクや骨董品などのお店がずらっと並ぶ値札のないマーケット.ここでしか買えないものがたくさんありそう.価格の交渉が必要で.外国人はぼったくられがちらしい.

付き添ってくれたインド人学生の驚異的な交渉力にびっくり.インド人が世界でも通用する理由が少しわかった.

Golconda Fort

でっかい要塞.

かなり広大な城塞史跡.頂上からはハイデラバードの町を一望できる人気スポットである.また,遺跡の中の通るトレイルみたいで,大変楽しかった.

Birla Mandir Hyderabad

Wikipediaより

大理石で作られたヒンディー教の寺院.かなり神聖なところなのか,全員裸足で,電子機器は持ち込めなかった.

ここでは取り上げきれなかった場所をGoogle My Mapでまとめている.

この地図は白鳥が最初に参加したインド留学で訪れた場所も含んでいる.

これまでで一番うまくいったプレゼン

インド人には厳しい寒さである日本の12月.インド人学生が来日して,いよいよ最終発表会. 会場もかなり大きく緊張した.

最終発表会の会場,でかいぜ.

8月から12月の間は,中間発表で得たフィードバックをもとにオンラインで議論を進めていた.

最終的な発表内容は,インドの農村エリアをターゲットに,小型廃棄物発電機をオフグリッドでつなぎ,送電ロスを減らし,電力量を上げること.

さらに,電力代支払いをブロックチェーン技術を使ったスマートコントラクトにすることで,送電業者に直接的な利益をもたらし,間接的に電力代を下げることであった.

問題設定に至る論拠や技術の裏付け,導入による電力量,コストの試算も合わせて,自分たちでできる限りのことをした.

ファクトを一つずつ積み上げ,自分たちで論理を構築し,わかりやすく英語で発表するプロセスはほとんど研究であった.

最終的に全5チーム中,Best Presentation Awardを取得することができた!やったぜ!

また,最後のFarewell Partyでは,草津天文研究会で白鳥が製作指揮をとったオリジナルプラネタリウムの英語講演を実施した.白鳥正課外活動の一つ「草津天文研究会」についての記事は加筆修正中である.

Farewell Party準備の様子.背後にある黒いドームが自作プラネタリウム.

おわりに

8ヶ月もの期間,インド人とチームで1つの課題に取り組むことで,英語でも萎縮しないようになった気がした.

達成感と自信を得て,自分は将来何かしらの問題解決に携わりたいと強く思うようになるのであった.

To Be Continued.

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