オランダの100%スレーブフリーチョコレート|TONY'S CHOCOLONELY
「オランダのジャーナリスト”Teun van de Keuken”が、児童労働によって作られたチョコレートを食べた罪で自身を訴える」という衝撃的なストーリーから、TONY'S CHOCOLONLYは始まりました。
<TONNY'S CHOCOLONELY (caramel zeezout melk:キャラメルシーソルトミルク)>
TONY'S CHOCOLONELY 誕生ストーリー
ある日Teunは、西アフリカのカカオ農場の児童労働の本を読んでショックを受けます。
そして彼がプレゼンターの一人として務めるテレビ番組「Keuringsdienst van Waarde」で調査を始めることにしました。
その番組は、ジャーナリスト達が、私たちの食べ物や商品の生産の背後にあるいくつかの暗い秘密を明らかにするというものでした。
調査の結果、世界のココアの60%が由来する西アフリカでは、子供の奴隷制が驚くほど一般的であることがわかりました。 2001年に多くの国際的な大手チョコレートメーカーが”Harkin-Engel議定書”に署名をし、児童労働を禁止することに合意したにもかかわらず、児童労働が続いていたのです。
彼は、チョコレートメーカーに電話を掛けましたが、誰も取り合ってくれません。
彼は、チョコレートの犯罪者として自分自身を訴えますが、裁判所に容認してもらえません。彼は弁護士の助言に従い、証人を探します。彼が食べたチョコレートを作っていた子供たちです。
コートジボワールのココア農場で奴隷として働いていた4人の子たちは、現状を話し、Teunと彼に賛同した2,000人以上の人々が有罪であると言って、証人の声明を出します。
<パッケージ裏面には、「私たちのチョコレートと物語を共有する」と書かれています。>
そして2005年11月29日、ついに最初のTONY'S CHOCOLONELYのチョコバーが誕生しました。フェアトレードかつ「100%スレーブフリー(奴隷なし)」のチョコレートです。
<パッケージ裏面にも、スレーブフリーを宣言する”切れた鎖”のマーク>
<チョコレートにも”切れた鎖”のマークが刻まれています。>
私が生まれ育った名古屋市は、2015年、日本で2番目のフェアトレードタウンに認定されたこともあり、「フェアトレード」という言葉はよく耳にしていましたが、「スレーブフリー」という言葉は、このチョコレートに出会って知りました。そして、フェアトレードであっても、スレーブフリーでないことがあることも。
<裏面にはフェアトレードマークが記載されています。>
2007年2月6日、アムステルダムの裁判所は、Tony's Chocolonelyチョコレートは奴隷なしで製造されたことが十分に証明されていると判決しました。
その後もTeunのあくなき挑戦は続いています。
(詳細はTONY'S CHOCOLONELYのWebサイトよりご覧ください。)
<定番の9種類の他に季節や店舗限定のチョコレートなども。>
TONY'Sのチョコレートは大手スーパーや個人店など、多くの店舗で扱っており、オランダでは気軽に購入することができます。オランダでチョコレートと言えば「TONY'S CHOCOLONELY」と言う程、定番のチョコレートで、スーパーなどでも一番多く置いてあります。
チョコレートの販売が増えることによって、カカオ農場で働く人たちの雇用も安定し、サステイナブル(持続可能)な生産が保たれています。
そして、その純収入の1%は奴隷のないチョコレート産業の創設を目的としたプロジェクトに寄付されています。
大きなチョコレートバーは不均等に分割されています。
これは単なるデザインではなく、”チョコレート業界がまだ不均等に分割されているのに、チョコレートバーは同じ形で統一されているのは変だ”というメッセージなのだそう。まるでチョコレート業界にヒビを入れたかのようなデザインですね。
そしてなんといっても、このチョコレートは、フェアトレード・100%スレーブフリー且つ、とても美味しいのです!!!
機会があれば、ぜひ食べてみてくださいませ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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