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冷蔵庫にプリンがあるだけで、今日も頑張れる
朝刊のスーパーの折込み広告を
チェックするの日課です。
”本日の特売品” 1番の目玉は『プリン』。
私の好きなOHAYOのオーソドックスな
焼きプリン。
やわらか系、とろける系よりも、硬め系が好き。
![](https://assets.st-note.com/img/1667729589305-wgSY7fU9G9.png)
新鮮卵のこんがり焼きプリン
特売品が好きなものだと、
買い出しのモチベーションが
一気に上がります。
スーパーから帰って、
買ってきたプリンを冷蔵庫に入れます。
どの食材たちよりもプリンが
主役級に目立ちます。
賞味期限までまだ日があるので、
お楽しみは後にとっておくとします。
◇ ◇ ◇
翌朝。
冷蔵庫にあるプリンが、
私の頭の片隅にチラつきます。
今日一日、頑張ったご褒美に食べよう。
プリンが、疲れた私の稼働スイッチを
プチっと押してくれました。
でも、
そんな自分が情けないとも感じました。
「ご褒美がないと、私は頑張れないのか?」
◇
その時、
昔の同僚のことを思い出しました。
彼女は、始業時間よりも1時間前に出社し、
昼休みも取れないくらい忙殺されていました。
そんな彼女の大好物が、プリン。
会社の冷蔵庫の中には、いつも彼女が朝
コンビニで買ったプリンが置いてありました。
鳴り止まない電話と接客対応で
休憩がまともに取れず、
なかなかプリンにありつくことが
できない彼女。
早くプリンを食べて欲しいれけど、
私も手が回らず、助ける余裕がない。
冷蔵庫のプリンは朝からずっとそのまま。
20時過ぎになって、少し落ち着いたころ
彼女はデスクでプリンを嬉しそうに
ほおばります。
今日イチの笑顔で。
なにかに解き放たて
素に戻った彼女が、すごく可愛かった。
◇ ◇ ◇
もう1度、自分に問う。
「ご褒美がないと、私は頑張れないのか?」
ご褒美がなくても頑張れるのは
理想(正論)だけれども、
ご褒美があることで
1日の終わりに笑顔になれて
頑張れることだったら、
頑張り続ければいい。
でも、あらゆるご褒美をかき集めても
頑張れないことなのであれば、
勇気を出してやめる。
自分をなんとかだまし続けた先に、
幸せはぜったいにないから。
◇ ◇ ◇
彼女、今ごろどうしてるかな。
プリン、ちゃんと食べられているかな。
ムリせず元気だといいな。
カラメルのほろ苦さを噛みしめながら、
特売品のプリンを美味しくいただいた夜でした。
さっ、明日もがんばって生きようっと♪