総本山長谷寺 雨と桜
総本山長谷寺へ
今年は本当に桜の開花が遅い!
4月2日と3日が連休なので、どこか良いお花見スポットがないか探していました。数日前から天気予報アプリと睨めっこして雨であるということは分かっていました。雨のしっとりした雰囲気の中で桜を撮るのも味わい深いので、前日に防水履を数年ぶりに新調して撮影に備えました。気合い入れすぎですね。
公共交通機関で気軽にお出掛けできそうな場所が計三箇所。京都御所、十輪寺、そして総本山長谷寺。雨の日の十輪寺も撮ってみたかったのですが、午後にかけてお天気が悪くなるという予報だったので、比較的近場の総本山長谷寺にすることに。
参道
総本山長谷寺は奈良県桜井市初瀬にある真言宗豊山派の総本山。ご本尊は十一面観音。関西屈指の「花の御寺」で、春は桜、石楠花に牡丹。初夏は紫陽花。夏場は新緑も美しく、紅葉の季節も絶景を楽しむことができます。
最寄駅は近鉄大阪線長谷寺駅。大阪市内から40分程度でアクセスできます。駅を降り立ったらソメイヨシノが既に咲き誇っていました。途中電車の窓から見えた大和郡山市の大中公園(高田千本桜)はまだ5分咲程度だったのに対してここは既に見頃でした。ここまでは小雨だったのですが、これから雨足が強くなります。
花のひとつひとつがまだまだ元気ですね。ここ最近一気に咲き誇ったのかな。やはり雨の日のソメイヨシノも素敵。
参道の片隅に取り残された遊具。参道は駅前から急な階段になっています。今回は早朝だったのですが、早朝じゃない時間帯でも商店の類は全く開いてません。完全に寂れてしまっています。かつては大勢の参拝客で賑わったのでしょうね。そしてこの公園もかつては賑わいがあった頃に住んでいた子ども達の遊び場だったのでしょうか。
いよいよ境内へ
国道165号線を渡るといよいよ長谷寺のメイン参道に入っていきます。午前8時過ぎだったので飲食店やお土産屋さんは流石にお店は閉まっていました。旅館は数件営業しており、旅館前に集合して参拝の準備している人達を何組か見かけました。外国人宿泊客もちらほら。見事に咲き誇っている枝垂れ桜のお出迎えがありました。
長谷寺の下登廊。ここから長谷寺拝観が始まります。4月から9月までの入山時間は8時30分からなのですが、8時20分に到着してもなぜか入山手続きできました。受付の人曰く、入山は時間前でも出来るらしく、御朱印等の業務が8時30分から開始とのことでした。ということは、もっと早い時間に入山することもできるのかな。
長谷寺内にある歓喜院。教育の場として使われる施設だそうで、恐らく画面右端のが初瀬桜。手前の低木は全部牡丹です。今月末ぐらいには見頃になるはず。
急な登廊を登り切ると絶景が広がっていました。色々な種類の桜にハクモクレン。早朝だったお陰で人が少なく撮影しやすかったです。大きなカメラを持った人達が数名いましたが、みんな譲り合って撮っていました。ここでも厄介なのはやはり傍若無人に振る舞うおばさん軍団。カメラを構えている人達の前に平気で立ち止まってお喋りし出す。周りが見えないというか厚かましいというか。ちょっと周りを見てちょっと避けりゃいいのに。毎度思うことです。
定番スポットです。新緑の季節には床に緑が、紅葉の季節には床がカラフルに色づく場所。
ご本尊の十一面観音様は撮影不可。これはまぁ当たり前でしょう。本堂から外を眺めた時に見えた絶景。紅葉の時もここは綺麗なんです。
中央に塔を据えてみました。んー、やっぱり絶景ですね。ここからの眺めも紅葉シーズンになると絶景になります。
縦構図で五重塔。元々三重塔があったところだそうで、戦後日本で初めて建てられた五重塔だそうです。
本坊付近
五重塔方面から本坊に向かって歩いてきたらまたまた綺麗な所が!ここも牡丹の季節になると賑やかになります。
枝垂れ桜の接写。結構な雨脚で、防水靴がなければ足元がえらいことになってました。雨の日だからか、色合いが濃いです。
本坊エリアに到着。本坊へ向かう途中にもたくさんの枝垂れ桜があります。本坊に入る門の手前にも!
本坊から長谷寺の伽藍の全貌を見ることができます。知る人ぞ知る場所。右下にあるのが仁王門。そこからくの字型に上に伸びているのが登廊。
枝垂れ桜を前景に本堂方面を撮ってみました。背景のノイズのように見えるのは雨です。結構な本降りでした。
同じ枝垂れ桜を前景にして今度は五重塔方面を撮ってみました。至る所が見頃であることがわかります。
この写真がこの日撮った最後の写真。雨の日の桜を象徴するかのような一枚になりました。身体も冷えてきたので下山することにしました。
この後、大和高田の大中公園にも立ち寄りましたが、まだ全然咲いていませんでした。徐々に雨足が強くなってきたので大和八木駅で寄り道してすぐ帰宅することに。
4日は京都方面をうろうろしようと思います。