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自分の強みを活かす人、活かせない人

キャリアのことを考えるとき「あなたの強みは何ですか?」と問われることがある。自分の秀でた才能、特技、相対的に得意なこと、希少性の高い何か・・・などなど。
強みをどのように定義するかは、さておき誰にでも強みはあると思っている。

人によっては、自分の強みが分からないと感じている人もいる。そういう人は、自分の弱みを挙げて、それをポジティブに言い換えれば全て強みに変わってくる。
例)
考えすぎて動くことができない → 物事を慎重に判断することが出来る
あわてんぼうでミスが多い → 動き出しのスピードが速い
などなど。


他には、診断テストのようなものを受けて、統計的に「あなたの際立った特徴は○○です」のように示してくれるサービスなどがある。
例)
ストレングスファインダー
VIA
PROG
などなど。

これらのテストは、たくさんの質問に選択式で回答をすると、その回答傾向から思考性を分析され、傾向をカテゴライズして、結果を返してくれる。
その結果に納得感があるかどうかはさておき、上記の3つはいずれも過去の大量のサンプルデータとか、研究に基づいて結果が出るように構成されている、らしい。


あとはシンプルに「2人以上が同じことを褒てくれたなら、それはお前の真実だ」という、ビル・ハガードの言葉もある。(詳しくは宇宙兄弟32巻をどうぞ)

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さて、自分の強みや才能が何かを見つけることが出来たとして、それをうまく活用できないということもよくある。

例えば、
ストレングスファインダーで「最上志向」という資質がある。
これは、優れたものを最高レベルのものに変えようとする資質のことで、クオリティをより高みに引き上げることができる素晴らしい資質である。
しかし、何か未体験の新しいことに挑もうとしたときに、最上志向が強く出過ぎると「よりよいものにしなければ」という意識が高くなりすぎるあまり、事前検討や準備に時間をかけすぎてしまい、中々実行できないということがある。

或いは、
他の人から「○○が得意だよね」と言われても、言われた本人にとっては息をするくらいに当たり前のこと過ぎて、どうして周りが褒めてくれるのかが分からない、と感じてしまうことがある。

例えば「誰とでもすぐに打ち解けられる」という人がいて、特に何か意識したり工夫することなく、自然と仲良くなってしまう人がいる。
これは、人見知りの私なんかからしたら、とても羨ましい才能なのだけれど、当の本人からすると人見知りの人が希少種なのだと錯誤してしまうくらいである。

せっかく強みや才能を自覚するチャンスがあったとしても、それを素直に強みだと自認することができなければ、武器として活用することが難しい。

武器は使う準備ができていて、初めて効果がある。


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特に自己肯定感が下がっている人なんかは、物事を否定的に捉えてしまったり、自己評価が厳しくなりがちになる。

褒められた時は「そんなことない」と謙遜する必要はなくて、純粋に相手からはそう見えているんだと理解をして「ありがとう」と受け取ってしまえばいい。自分自身が相手の言葉を受け入れやすくなるので、ありがとうは心で思うよりも、言葉にして発する方が効果が高い。


さぁ、あなたの強みは何ですか?


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