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書家の物語を拝聴する
今日、役所に用があって外を歩いていたときのこと、交差点で左折をしようとしていたタクシーに後ろからガシャンと接触した乗用車が。幸いなことに怪我人などは出ていなかったようですが、怖いですね。これから年末に向かって忙しない季節になりますが、歩行者も運転者もみなさん気を付けていきましょう。
さて、今日は「人材業界」について書こうかと思っていたのですが、少し内容がふくらみすぎて時間内にまとまらなさそうだったので、別に回します。
ということで、簡単に本のご紹介を。本と言っても、Audibleなのだけれど。(本作はオーディオファースト作品ということで、音声版が書籍版よりも先に発表されたそう)
小さなホテルに勤める続力(つづき・ちから)は、顧客の「お別れの会」の案内状の宛名書きを依頼するため、町で書道教室を営む遠田薫(とおだ・かおる)のもとを訪れる。遠田はなにやら過去のありそうな男だが、さまざまな筆跡を自在に書きこなす腕前の持ち主だった。続が文面を考え、遠田がそれを書き記す形で、二人は協力して手紙の代筆業をはじめることになるのだが――。
主人公のチカと書家で筆耕士の遠田という二人の男性のやりとりを描いた作品。
私は、書家というものや筆耕士という仕事には詳しくなかったのだけれど、中々面白い仕事なのだと作品を読みながら感じた。
私自身は書道の経験は全くなく、お世辞にも字が綺麗とは言えないのだけれど、本作の内容を通じて、脳裏に遠田の書く見事な文字が浮かぶような気がして、非常に楽しく物語を味わうことが出来た。
昔から書道というものに対して、不思議な憧れがある。
テレビで書道家の特集などをやっていると、ついつい見いてしまったりするし、字が素晴らしく上手な人をみるとただただ尊敬してしまう。ちなみに書道ではないけれど「線は、僕を描く(原作)」の世界にもずいぶん魅了された。
これは、きっと将来どこかで書道に触れることになるというフラグだろうな。この年末年始の年賀状か、或いは来年以降に書道教室に入るのか。
それはまだ分からないけれど、可能性を感じながら。
さて、次の作品を選ばないと。
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