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幸せなキャリアを歩む

「あなたは幸せなキャリアを歩んでいますか?」

このシンプルな問いに、皆さんならどう答えるだろうか。

幸せとは何か、キャリアとは何か。
過去のキャリアを振り返ってみて考える人もいるだろうし、
現在の自分の状況をもとに考える人もいるだろうし、
将来の展望(期待感、絶望感)から考える人もいるだろうし、
それらの定義から考える人もいるかもしれない。

「キャリア」という言葉の語源から考えるのであれば、もともとは轍や足跡といった、進んだ後に残っていく跡を示す言葉である。
従って、過去にどのような道を辿ってきたかというのが、どのようなキャリアを歩んできたか?という問いの意味になる。

しかし、現在ではキャリア(キャリアプラン)というと、これから先の方向性をイメージすることの方が一般的だろう。


自分の根源にある欲求を認識しているか?

幸せかどうかを考えるときに、自分が満たされた状態かどうかを考える。
これは、自己主観的に評価することも出来るし、他者との比較によって相対的に評価することもできる。

ただ、本質的には自分が本当に欲しているもの(根源的な欲求)が満たされていなければ、その他のどれだけのものに囲まれていても、どこか満たされないような状態となる。

例えば、
ビジネスで大成功を収め、有り余るほどの富を手にした人がいたとして、その人が欲しているものがお金ではなく幸せな家庭だったとしたら、その状態は満たされていない ということになる。

もちろん、人間の欲求は一つだけではないから、例えば10個の欲求があるうちの7個が満たされていれば、十分満たされていると感じる人もいるだろうし、逆にとても大切な1つだけが満たされていれば、それで満足を感じる人もいる。

自分にとって”満たされている”と感じるために必要な要素(自分の根源にある欲求)がどのようなものであるかを理解しておくことは、キャリア(仕事+人生)において、重要なことなのである。


インナーチャイルドの声に耳を傾ける

心理学の用語に「インナーチャイルド」という言葉がある。
直訳すると、内なるこども という意味になるが、幼少期の環境によって満たされなかった(傷ついた)心を指すと言われる。

このインナーチャイルドというのは、大人になってからもその人の考え方や生き方に大きな影響を与えることがある。

例えば、幼いころに家族との関係性が希薄だったり冷たいものだった人は、温かい家庭を深層心理の中で求めていたり、誰かと比較されて育った人は、良い子ではなく、本当の自分をさらけ出すことを求めていたり。

自分の過去にある原体験を振り返ってみることで、自分の根源にある欲求を見つけられるかもしれません。



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幸せなキャリアを歩むために、自分の欲求やその背後にある原体験を理解すること、それを満たす方法を見つけることが、仕事と結びついていくと、キャリアが幸せなものであり、満ち足りたものに感じられるようになるのかもしれません。

仕事とは、生活の糧を得るための一つの手段でると同時に、自分の人生の意味を見出したり、実現するための手段でもあります。

キャリアの転機においては、職務経歴書を書いて過去の経験を棚卸することも重要ですが、併せて自分が何者(何を欲している人)なのかを、時々は考えてみるのも良いかもしれませんね。

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