可愛いふりしてあの子・・・
よく降る雨の音を、家の中で聞いていると、とても楽しい気分になります。雨がたくさん降っている音というのは、なにかリラックスできるような気もします。音や空気感に限らず、美味しいもの、自分の好きなもの、温もりに囲まれた生活というのは、幸せを感じますよね。
小学校の授業で日本地図と合わせて「会津塗」「南部鉄器」「寄木細工」「越前織」とか書いてあったのを、何も思わずにただ言葉だけを丸暗記したのを覚えてますが、この歳になってこの頃、日本の伝統工芸ほど温かくもシュっとしていて、サラッと造られたように感じさせる粋な職人の美学は、他にないんじゃないかと感じます。
「寄木って意外とやるよなぁ。」
「うん、可愛いふりであの子、割とやるもんだね。」
「そう言われ続けて、生きるのも辛いだろうけど。」
「行ったりきたりすれ違いでもさぁ、けっこうやってるもんね。」
「永遠の夢だけど私・・・いつまでも待つわ。たとえ、振り向いてくれなくてもね。」
「あっ・・・!」
「ふ、ふ、ふ、振り向いたわ!」
「・・・あっ!」
「ひ、ひ、開いた!」
「・・・圭子の夢が叶ったのね。」
あみんの「待つわ」の歌をハモる時には、ちょっとした足のリズムも忘れないようにしましょう。そして、藤圭子の「圭子の夢は夜ひらく」を歌う時には、嘘を肴に酒をくんでみましょう。
「嘘を肴に」ってのも、雨が降っている夜の日みたいで、素敵です。
ランドリー・・・
どこか懐かしさを感じる、帰る場所としての「 写真 」「 道具たち 」を扱っております。