【冥鈴】彷徨う刻
保管用・2011年に作成
言葉を集めた
収集のつかぬ
行き場のない言葉を
溜める為
この場所を借りる。
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深まる謎は
数奇な事柄を呼び寄せて
時に君を憂い
僕を育てた。
常に探して来た言葉は
過去へ行く途中に潜む
扉の鍵に成り
其の過程に僕を嫌う者達が居た
排除し、更に心からも排除し、
そうして
恐怖から身を隠す術を得たが、
其の先に残ったのは孤独
君も居ない、何も見えない
僕は闇の中に居たのだ
呼ぶ声には勿論、返事も無くて
虚無がガラスの破片となり
其れを全身で受けて居た
僕には表情等要らなくて
目に映る灯りさえも望んでなかった。
自分自身に因縁を付けて
過ごして来た刻を恨む。
求めた君は、
君が…僕を求めた事実は存在しなかったんだ。
何れ解決する問題には
元から引かれたレールがある。
僕は抜けだせぬ闇の中
刻を余して
下らぬ答えを見つけた。
あゝ
僕は一人なのだ。
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