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憧れたルーブル、自分の美的感性の低さに嘆く。|ヨーロッパ旅行記⑤


パリの街を散歩、パリジャンの気分

オペラ・ガルニエの最寄り駅に再び戻ると、既に午前9時半だった。
10時半からルーブルの入場予約をしていたので、1時間ほど散歩しながら向かうことにした。

私は地図を見ないで散歩するのが好きなので、適当に街を歩いていた。気分は既にパリジャンである。

少し歩いていると、ショッピングセンターのある駅にたどりついた。当時は分からなかったが、サン・ラザール駅である。

サン・ラザール駅の中は、東京駅のように様々な路線を通る改札と商業施設があり、駅前は大きな広場になっている。
出勤時間なのか、人通りは多く、みんな駅前でタバコを吸っている。

やはり喫煙者に優しい街、パリなのだと感じた。

そして、駅周辺を散歩していると、道路沿いに「TABAC」とかかれた看板を見つけた。
私は、その看板を見つけるとためらいもなく入店。
店内はとても狭く、人二人分の幅で奥行きもそんなにない。そして、レジカウンターに店員のお姉さんがいた。

この店、パリのタバコ屋さんである。街のいたるところにあり、たばこやライターを入手するには、TABACが一番最適であると調べておいた。

早速店員にライターがあるか?と聞くと、玉虫色のターボライターを売ってくれた。3€程度だった気がする。
カードは何故かエラーが出たので、現金でお支払い。

パリの喫煙事情

無事ライターを手に入れたので、さっそくルーブル美術館を目指しながら散歩再開。
街を歩いていると、とにかく路上喫煙している人の多さに驚く。深夜の渋谷でもこんなにいないんじゃないかというレベルである。

どうやら、パリ(というかヨーロッパ)では、路上喫煙は特段取り締まりの対象ではないようだ。ただ、吸い殻のポイ捨ては罰金らしい。

ということで、パリジャンらしく私も路上で一服喫ませていただいた。こんな明るい時間から路上喫煙というのは、まだ罪悪感を感じるところではあったが、この感覚も帰国時には消えることになるだろう。

ちなみに、吸い終わった吸い殻はどうするのかというと、日本のようなポケット灰皿ではなく、路上のごみ箱に捨てるのだ。
パリのごみ箱はいたるところにあるうえに、大半のゴミ箱にタバコをもみ消すプレートが付いている。このおかげで、路上喫煙は多く見たが、吸い殻のポイ捨ては全く見かけなかった。

遂にルーブル!

なんとなくの方角を頼りに歩いていると、人通りが多くなり、その先に立派な建物が見えてきた。

ルーブル宮殿の外

観光バスなどが乗り入れているので、ここがルーブルであることにすぐ気が付いた。
テンションも上がりながら、施設の中へ入ると、

有名なピラミッド
カルーゼル凱旋門

あの有名なルーブルの入り口を発見!
反対側には、カルーゼル凱旋門も見える。

時間も迫っていたので、そそくさとピラミッド側の入場口を探してみることに。
列が二つあり、片方が事前にチケットを持っている人用とのことだった。列の入り口にいるスタッフの方に、パリミュージアムパスの列であることをしっかり聞いたうえで並んだ。

列はそこまで長くなく、10分もしないうちに荷物検査までたどり着いた。X線、金属探知機の検査を潜り抜け、エスカレーターを下りていくと、無事にエントランスに到着である!

ルーブル美術館入場&彫像エリア

中はすでに人が多くおり、カフェなども満席だった。
とりあえず、インフォーメーションセンターに向かう。そこには、日本語の館内地図パンフレットがあることを知っていたので、ピックアップ。

その後、オーディオガイドを借りに行った。
カウンターでお姉さん(ちょっと冷たい)にチケットを見せると、紙に手書きで番号札を渡してくれる。そして、横にあるオーディオガイド(3DSLL)とヘッドホンを自分で受け取る。

その後、入場口に並び、機械でパリミュージアムパスのQRコードと時間指定チケットのQRコードを読み込んで入場完了だ。

(ちなみに、ここまでテンションが上がっており写真は全くとっていませんでしたすみません)

彫像エリア

入場して、とりあえずあまり知識が無いので、適当に館内を歩くことにした(これは失敗だったと後で気付く)。

まず、1階を歩いていると、どうやら彫刻エリアに辿りついた。

元カトリック信者的に、こういうのはテンションが上がる。
布団の台座部分は、本体よりも後に作られたらしい。

私は、美術や歴史の知識は全くなかったので、オーディオガイドを借りておいて本当に良かった。
全く知識が無いと、感性の低い私のような人間は「なんかすげー」としか思えない。
しかし、知識を得ることで感性を補ってくれるので、深みはかなり増すはずだ。

目玉「ミロのヴィーナス」
背中の作り込みが浅いことから、壁に飾るようだったことが分かるらしい。
天井画

世界一の美術館だけあって、展示物は尋常じゃないくらい多い。
一つ一つの英語解説を読んだり、オーディオガイドを聞いていると何日あっても全てを見ることは不可能だと思う。
ということで、私はとりあえず「有名どころの作品」「自分がビビっときた作品」だけを主に鑑賞しました。

まだ朝の10時半だったこと、彫刻エリアだったことから人はそこまで多くなく、ベンチもあるので適宜休憩を取りながら進みました。
ベンチで座っている人の中には、恐らく芸術家志望であろう学生が彫刻のデッサンの練習をしていたので、まさに芸術の都なのだと感じさせられた。

ミケランジェロ「瀕死の奴隷」「反抗する奴隷」

ここまでで既に11時を回っていた。
調子に乗って、パリの街を一時間弱散歩していたので、フライトの疲れも相まってもう体力の充電残り5%みたいな状況になってしまった。

そして、残りの力を振り絞ってついに一番楽しい二階、絵画エリアを鑑賞する!


今回はここまで。
無駄話が多く、モナリザまで辿り着けませんでした、、、次回予告が嘘ばっかである。
次回こそ、赤の間・モナリザの鑑賞、そして初日を終わらせます。

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