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双極性障害と仏教

今はきっと躁状態だと思う。
勝手に断薬をしているここ2,3日。
一年ぶりくらいにお酒を飲んでいる。なぜ一年も断酒しているかというと、最後に飲んだ日の夜、希死念慮に駆られ非常に危なかったからだ。
そのことを医師に告げると、当たり前だけど止められ、それを律儀に守っていた。守っていたというか、もうあの状態に陥るのは自分でも非常にまずいと分かっているため自主的にやめていたというほうが正確だ。
私は30年近く鬱々とした気持ちをずっと酒を飲んで紛らわせていた。
それを止めざるを得ないとしたらどうすればいいのかと当時は絶望したが、その代わりに睡眠薬を手に入れた。その効果はすさまじく、どんなに鬱状態だろうが、これを飲めば30分後にはぐっすり眠れる。寝る為に酒を飲む必要などなくなった。万事解決ではないか。しかしこの世界は苦に満ちているとお釈迦様は言った。なにか一つの物質、私の場合は睡眠導入剤トリアゾラムだが、これがあればこの世は安泰、万事解決などというモノは無いのである。
解決かと思うと、次の問題が生まれるようにできている。
依存だ。
これなしでは眠れなくなった。試しに飲まずにいると、一時間ごとに目が覚める。
飲む前よりも不眠が酷くなっている感覚がした。そのため依存していった。
眠れないと焦燥感に駆られ、いてもたってもいられなくなる。
それが恐ろしくてもう手放せない。
ではなぜ、いまは飲んでいないのかというと環境の変化かもしれない。
数か月前引っ越しをし、環境が変わった。その環境が良かったのかもしれない。ただの躁状態の可能性が高いけれど、いまは比較的落ち着いている。
そしてお酒に手を出している。お酒を飲んでいると当然、睡眠導入剤を飲むことは出来ない。しかし最近は3時間くらいは眠れていて、トータルで6時間。アルコールで眠るか、睡眠導入剤で眠るか、もともと薬に拒否反応があり隙あらば断薬するためよく主治医をがっかりさせた。
精神医学的には飲むほうが安定するのだろう。私もうつが重いときは薬に助けられたと思う。しかし薬を飲んでいると体調があまりよくなかった。
食欲がなくなり体重も減った。
気分の波で勝手に断薬する。これこそが、病気たる所以なのかもしれない。
なかなか順調に進まないからこそ障害なのだろう。
そう諦めて生きるしかない。それをずっと伝えている仏教を勉強したいと思いました。



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