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聞こう、伝えようとしている姿に自信をもらった(#高校生レポート)

はじめに
このインターンシップレポートは、NPOカタリバ Rootsプロジェクト(外国ルーツの高校生支援事業)が展開するRootsインターンに参加した高校生の体験をまとめたものです。

日本社会での進路を自分ごとに
「外国の人」ときくと、海外から来る外国人(旅行者や留学生等)を想像する方が多いかもしれませんが、今、日本の子どもたちとともに育つ外国ルーツの子どもたち(両親、またはそのどちらか一方が外国出身)が増えています。親の事情で来日した子がほとんどですが、環境の変化に前向きに、そしてしなやかに向き合っています。
多様な教育背景をもつ子どもたちの日本でのキャリア形成は、まだまだ事例が多くはありません。彼・彼女たちの目線で日本はどう見えているのか、そして今まさに越境を体験している高校生から、これからの未来について、この記事を読んでくださっているみなさまとも学んでいけたら幸いです。

インターン概要
群馬県で「省エネ」「ダイバーシティ経営」をキーワードに、製造業・介護事業を営む栄光製作所の介護事業の職員の方々にインタビューさせていただきました。介護の仕事で大切にしていることとその理由、普段の仕事の様子・やりがいについて、高校生がお伺いした内容をレポートにまとめました。

▼▼以下、高校生によるレポートです▼▼


Hアイさんのレポート「ここの風景が好き」

職員さんへのインタビュー

質問:働いているときに大切にしていることはなんですか?
答え:企業の同僚(どうりょう)やお年寄り(おとしより)との交流(こうりゅう)。高齢者(こうれいしゃ)をそんけいします。
質問:この仕事(しごと)をえらんだときはどう思(おも)いましたか?
答え:高齢者は物忘れが多く、繰り返し質問することが多いので、その場合はもう一度優しく説明してあげましょう。高齢者に対する理解と共感を。高齢者はすぐに怒りますので、落ち着いてから後で説明する必要があります。

インターンを通して私が感じたこと

自分が大切だと思ったこと
Hさん:仕事では、慎重に仕事をし、勤勉で、きちんとした態度で臨むことが重要だと思いました。
なんで大切だと思ったか
Hさん:資格(しかく)と努力(どりょく)がなければ高齢者の介護(かいご)はむずかしい。彼らの世話をするときは、思いやりを持って高齢者の世話をできる忍耐力が必要です。

老人ホームを訪問したときの印象は、風通しがよく、快適で清潔感があり、高齢者が家族のように暮らしている空間だと感じました。ここの風景が本当に好きです。どこもかしこも新鮮でカラフル、とてもクリエイティブな色で装飾されています。働いている皆さんもとても優しくて活発で可愛いです。

日本語が分からないので少し不安でしたが、みんなゆっくり理解できるように説明してくれましたし、ベトナム人スタッフもいるのでとても助かりました。施設を紹介してくれているときは、お年寄りの世話をする人、車椅子を押して他のお年寄りを助ける人、トランプをするお年寄り、テレビを見ているお年寄りを見かけました。おばあさんが居眠りしているのを見るのはとてもかわいかったです。

介護施設に入るのは初めてでしたが、素晴らしい経験ができました。自分では体験できないと思っていた、新しい仕事を学べる環境を作ってくださったカタリバと介護事業所に本当に感謝しています。

自分が今後頑張ってみたいこと

私は通訳者になりたいので、日本語と社会的コミュニケーションスキルを向上させ、周囲のキャリアについてもっと学びたいと思っています。
私が目指す仕事は言語が理解できない人々を助け、対話において重要な役割を果たす、通訳者です。さらに、新しいことを学び、その言語に関連する新しいことを研究し、更新することができます。

私が通訳者になりたいと思ったのは、おそらく日本に来日してすぐの頃、勉強中にたくさんの困難に遭遇したからだと思います。その時、通訳者が私を助けてくれて、多くの困難を解決してくれました。

私はその先生たちをとても尊敬しています。彼らはすでに才能のある通訳者ですが、常に異なる分野の新しい言語を学習していることがわかります。そこで私は、学生や言葉が分からずに生活に困っている人たちを助ける通訳者になろうと自分に言い聞かせました。

Phỏng vấn nhân viên(ベトナム語ver)

câu hỏi: Điều gì là quan trọng với bạn khi bạn đang làm việc?
Sự tương tác với đồng nghiệp và người già. Tôn trọng người lớn tuổi.

câu hỏi: Bạn nghĩ gì khi chọn công việc này?
Có sự dịu dàng, quan tâm đến người già do người cao tuổi thường sẽ bị đãng trí nên thường xuyên lập lại những câu hỏi trong trường hợp đó nên nhẹ nhàng giải thích lại một lần nữa. Sự thấu hiểu, cảm thông đối với người cao tuổi. Người cao tuổi sẽ có những người dễ nóng giận, khi đó chúng ta nên để họ bình tĩnh lại rồi sẽ giải thích lại cho họ sau.

điều tôi nghĩ là quan trọng
Điều tôi nghĩ là quan trọng trong công việc là chúng ta phải có tính cẩn thận trong công việc, chăm chỉ và kiên trì.

Tại sao bạn nghĩ nó quan trọng?
Nếu không kiên trì, chăm chỉ thì sẽ khó có thể chăm sóc người già.Theo tôi được biết, có rất nhiều người già đã mất đi trí thông minh. Vì vậy, khi chăm sóc họ, bạn phải có đủ kiên nhẫn mới có thể chăm sóc người già bằng tấm lòng nhân ái.


Rハマンさんのレポート
「自分の家よりも住みやすいかもしれない」

職員さんへのインタビュー

質問:働いているときに大切にしていることはなんですか?
答え:いつも真剣(しんけん)にむきあう。時間にも人にも。
質問:なんでそれを大事にしていますか?(きっかけ/理由)
答え:自分が真剣にならないと、相手も真剣にならない。環境づくりが大切です。
質問:自分の次の代表には、どんな人がいいと思いますか?
答え:私が大切にしていることを、大切にしてくれる人。また、私がつくっ
た雰囲気を守ってくれる人。

Rハマンさん感想:(人を大切にしているかどうかって、どうやったらわかるんだろうと思っていたけど)会社の人がみんな時間をつくってインターンに参加していることが、みんな(高校生のことも、いっしょに働いているお互いのことも)のことを大切にしていると思った。

インターンを通して私が感じたこと

自分が大切だと思ったこと
Rハマンさん:社長が、「自分の家よりも住みやすいかもしれない」と言っていたこと。(この場をつくることに)真剣なのが伝わった。
なんで大切だと思ったか
Rハマンさん:自分が良いところにすみたい。自分で住みたいところに他の人も住むから、自分のことのように気にすることが大事だと思った。

今まで老人ホームに行ったことがなかった。利用者の方に挨拶をすることも、新しい体験だった。会社は利益のことを考えるだけでなく、ミッションのことを考えている。そのことが、世界が良くなることにつながると思った。
また、インターンに参加していた人(大人も高校生も)もみんなチャレンジしていると感じた。言葉が分からないときも、聞きなおしたり、伝えようとしている姿が見えました。そのチャレンジは自分に自信をつけることになると思った。

カタリバメンターのつぶやき
今月からRootsチームにJoinしました。インターンのイメージは「業界を学ぶ」「働き方を知る」でしたが、今回、高校生たちのレポートから受けたのは「ためらいの克服」につながっているということでした。
インターンではじめて出会う世界に触れて「せっかく」の機会だからと聞いてみる。一歩踏み出したことで、二歩目、三歩目が軽くなり、自分とつながる世界が広がっていく。
「介護にもソフトウェアが役に立ちそう」「介護も翻訳も対話が大切なのが同じ」、将来目指しているものとインターンでみてきたことが紐づいていて、高校生たちの今後の成長が楽しみです!


Rootsインターンについて🌱

📣興味を持った高校生、周りにお薦めしたい高校生がいる方、
年に2回(夏:7-9月、冬:12-2月)インターンシップを開催しています!
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