第二京阪 全線開通10年「渋滞緩和に成果」 交通量7割増、企業立地も増加

京都新聞 2020年6月2日 16:00 転記

 京都と大阪を結ぶ第二京阪道路が、全線開通から今年で10年を迎えた。管理する西日本高速道路などは、全線開通以来、交通量は増加を続けて7割増となり、地域の活性化や渋滞緩和に成果を上げている、とするまとめをこのほど発表した。

 第二京阪は、2003年に京都府八幡市や京田辺市を通る巨椋池インター(IC)―枚方東IC(大阪府枚方市)間が部分開通した。08年に上鳥羽ICまで延伸し、10年3月20日に門真ジャンクション(大阪府門真市)までの全線28キロが開通した。19年4月からは鴨川東IC以南が阪神高速から移管された。

 同社によると、2010年に1日当たり3万4千台だった交通量は年々増加し、5万9千台(18年)に増えたという。京都―大阪間の交通量の28%を担い、国道1号や名神高速道路の負担軽減につながっているという。

 また、八幡市や京田辺市、久御山町と、大阪府の枚方市、寝屋川市など沿線7市1町の法人税収は、企業立地が進み、開通前(09年)と比べて開通後(17年)は37%増の98・4億円になったと強調した。

 3月の定例会見で紹介し、西日本高速道路は「関空からのアクセス向上で京都のインバウンド観光も支援している」とした。今後、接続している新名神高速道路の全線開通(23年度予定)や、名神とつなぐ京都南ジャンクションの完成(28年度予定)などが実現すれば、より便利になるとしている。





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