古正阿弥鐔② 四季草木図
日刀保では古金工の極めであるが、美術館の図録や刀装具研究家による書籍での極めや同時代の文化的な繋がり(後述)を見ると古正阿弥という極めが適切であると感じる事からここでは古正阿弥として紹介する事にする。
非常に大振りで重厚な太刀鐔の形態をしており、真鍮槌目地に日本の四季を表す草木などを金や銀、銅など様々な金属で象嵌している。
更に耳には将軍草やウサギ、トンボや梅の花が赤銅象嵌され、側面には菊が彫り込まれており非常に格調が高い。
象嵌の手法などは聚楽第などに用いられていたとされる釘隠などに同様の作風が見られる事も興味深い。(後述)
・外形
横91.6×縦96.2×耳厚7.2mm(切羽台厚3.7mm)
桃山時代~江戸時代初期
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