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復讐の女神ネフィアル 第1作目『ネフィアルの微笑』 第1話
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暗い灰色ばかりが視界に入る街がある。ジェナーシア共和国の中部に位置する、大きな河川沿いの街だ。
河川には様々な舟が行き交い、人々や物を流れに乗せて運ぶ。大抵は商用だが、単なる楽しみのために旅する者も少ないが全くいないわけではない。
街の名は《暗灰色の町ベイルン》。見た目そのままだ。街の建造物や河に掛かる橋、道の全ての石畳も、暗い灰色だけの街であった。
【ハイファンタジー小説】復讐の女神ネフィアル 第6作目『ため息の響く丘』 第12話 エピローグそして新たな始まり
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一行は、《ため息の響く丘》にあったアジトから見つけた、大量の金貨と、センリシアたちが対価として受け取ったのであろう大粒の宝石を山分けにした。
「よしよし、これでまた当分は遊んで暮らせるぞ」
アルトゥールたちは、プロフーサの街に来てから根城にしていた酒場にまた来ていた。今は仕切りで隠された個卓にいる。財宝の山分けは、《ため息の響く丘》のふもとでやった。不気味が
【ハイファンタジー小説】復讐の女神ネフィアル 第6作目『ため息の響く丘』 第11話
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アルトゥールは標的の二人センリシアとマリシオンが葬られた墓地へやって来た。通称〈罪人の墓場〉は特に重い罪を犯した者が地下に横たわる場所だ。
ここには墓石は立たない。粗末な木の杭が立ち並ぶだけだ。無愛想で年齢の分からぬ女の墓守に礼を言って鉄柵に囲まれた中に入ると、誰も他にはおらず静かだった。
ここに来る前に、グランシアからこう言われた。
「もうセンリシアの
【ハイファンタジー小説】復讐の女神ネフィアル 第6作目『ため息の響く丘』 第10話
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しかし未だ裁きの代償は受け取っていない。であればこそ青い包帯の守護者が、ネフィアルの裁きよりも遥かに優しい──そう優しいと言えるだろう──最期を二人にもたらしたのだとしても、代償もまた受け取る必要がなくなったのだ。
「これで僕が責任を負える範囲の話は終わってしまった。グランシアとヴィルマには何と言えばいいか分からないが」
北の地の戦士はそれには返事をしない。
【ハイファンタジー小説】復讐の女神ネフィアル 第6作目『ため息の響く丘』 第8話
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ここでヴィルマは意外な話をしだした。《死者の街》だ。
そう、《死人の街》とかつては言われていた場所がある。《ため息の響く丘》のふもと、アルトゥールとグランシアが登って行ったのとは反対側に。
【ハイファンタジー小説】復讐の女神ネフィアル 第6作目『ため息の響く丘』 第7話
ヴィルマは、アルトゥールとグランシアを連れて、《ため息の響く丘》から一番近い城塞都市のプロフーサの街を案内してくれた。
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