【ハイファンタジー小説】復讐の女神ネフィアル 第6作目『ため息の響く丘』 第10話

マガジンにまとめてあります。


 しかし未だ裁きの代償は受け取っていない。であればこそ青い包帯の守護者が、ネフィアルの裁きよりも遥かに優しい──そう優しいと言えるだろう──最期を二人にもたらしたのだとしても、代償もまた受け取る必要がなくなったのだ。

「これで僕が責任を負える範囲の話は終わってしまった。グランシアとヴィルマには何と言えばいいか分からないが」

 北の地の戦士はそれには返事をしない。青包帯に向かって話し掛ける。

ここから先は

1,776字
この記事のみ ¥ 100
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

お気に召しましたら、サポートお願いいたします。