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発達障害と複雑性PTSD
私は、長らく病名が「広汎性発達障害」だった。
2時間くらいかかる、心理・知能の検査を何度もしていて、生育歴の聞き取りなどもあったので、診断としては間違いではないと思っている。
現在アラサーの私、診断されたのは中学1年の夏で、当時は発達障害はメジャーではなかった。
診断できる病院も、診れる病院も少なかった。
発達障害には「寛解」という状態はない。
検査結果という根拠があるので、一度診断されたら消えない。
ただ、凸凹の改善はある。
私は自分が発達障害だと知ったことで、ある程度大きくなってからにはなるが、自分の得意苦手を把握して、対応できるようになった。
なので、診断してくれた医師には感謝している。
ただ、一つだけ思うところがある。
発達障害(私の場合ASDのみ)となると、色々な困り事や症状が、発達障害のせいだと1括りにされやすい。
私は15年以上フラッシュバックや悪夢に苦しんでいたが、それも発達障害だからと言われていた。
素人なので詳しい説明は難しいが、発達障害にはタイムスリップ現象というものがあって、そのせいでフラッシュバックを起こすらしい。
それも、あったかもしれないが、私は長年の虐待による苦しみがあった。
それも、発達障害でコミュニケーション障害があるから、被害的思考になってるんだろうねと言われていた。
主治医や看護師にそう言われると、そうなのかと思っていたが、苦しみは和らぐことはなかった。
主治医が変わったことで、発達障害の診断はそのままに、複雑性PTSDという診断が降りた。
当時、私はよくある事件や災害に巻き込まれて罹患するPTSDのことは何となく知っていたが、複雑性PTSDはよく知らなかった。
疾患の教育を主治医から入院中に受けた。
自分に当てはまることばかりで、目からウロコだった。
病名が全てではないが、病名がつかないと自分を知ることができないので、治療が進まないと思う。
神田橋処方を試したり、PTSDにも効果のある抗うつ薬を処方してもらったり、カウンセリングを受けたりして、一時的に症状が強まることはあるが、少しずつ進むことができていると感じている。
コミュニケーション障害の出る精神疾患は多いと思う。病気のせいで、人と上手く関われなくなってしまう。
私は、やむを得ない事情で、これまでに2度、かかりつけ以外の精神科を受診したことがある。
(遠方への長期出張など)
そこでは、まだ複雑性PTSDの診断が降りてなかったので、「発達障害」「うつ病」として受診しているのだが、一見ASDらしくない私は発達障害は誤診だと言われた。
詳しい検査をすれば凸凹が明らかになるので、この医師達も納得してもらえるとは思うが、この経験を今思い返すと、発達障害だけの生きづらさではなかったんだなと感じる。
そして、私は最近毎年主治医が変わっている。
信頼出来る医師に長く診てもらいたいのだが、主治医が変わることで違った見解を聞くことが出来るというメリットもある。
ここ数年は、広汎性発達障害の診断は残るものの、私の場合は複雑性PTSDから来るコミュニケーション障害、生きづらさがメインだと言われているし、治療を受け始めて改善の傾向も見られている。
治療が行き詰まった時に、違う医師の意見を聞くということも1つの手段なのではないかと思う。
𝐹𝑖𝑛.