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コミカライズ原作決定ってどうやるの?(&新作お知らせ!)

1年ぶりの新連載のお知らせです!今日は作品のお知らせと、原作決定までのお話をさせていただきますね。

まずは作品情報です。
今回は原作小説がある異世界転生恋愛もののコミカライズ白黒横読みです。
異世界転生とはいえ、舞台はけっこう近代のヨーロッパで、THEオトナの少女漫画!な感じです。
「溺愛」「じれきゅん」「両片思い」「純愛系でオトナ向け」
「筋肉男子」「眼鏡男子」「不器用純情」「初めて同士」「エロきゅん」
この辺りが好きな方にはど真ん中に刺さる作品だと思います。
原作は 冬見六花 先生です!
作品のリンクはこちら!なんと初回5話配信で各話試し読みもありますのでぜひ!(他 各電子書店様でも読めます!)

というわけで、これから何回かにわたって、この作品の魅力やコミカライズ関係の工夫など、原作ファンの方にもコミカライズに興味のある方にも読んでいただけるような記事を更新していきたいなと思っております。

コミカライズの原作選定

さて、ひとくちにコミカライズといってもいろいろなケースがあります。
①小説のコミカライズが決定していて漫画家に依頼。
原作が賞を取ったり、レーベルが特定の原作を押さえていて、この作品を描く人を探しているというケースですね。

②レーベルに漫画用のプロット原作(場合によってはネームまであることも)があって作画を依頼。
プロット(あらすじ)の細かさはまちまち。流れやエピソード、展開までの場合もあれば、セリフや動きの指定まで作られている場合も。
ネーム(漫画の設計図)まである場合は、漫画家ではなくイラストレーターさんをお願いするケースもあります。


分業の縦スクの場合は原作主導ですね(解像度落としてあります)

③レーベルがいろいろ原作小説を持っているので漫画家が描きたいものの希望を出し、合うものを選ぶ。
小説と漫画の両方のレーベルを持っている大きめの出版社の場合、「この漫画家でコミカライズを進めよう」ということだけ先に決まることがあります。
①が原作主導でのマッチングですが、その逆で漫画家主導のマッチングになります。

④漫画家にあて書きした原作を作ってコミカライズ
それぞれの漫画家に向いた原作プロットを原作担当さんに発注してコミカライズしていくケースもあります。
この作家はこういう絵柄で、こういうジャンルが得意だからこういう方向性のお話を作ったら魅力が生きるのではないか?という切り口ですね。
現在準備中のもう1本はこれで、私に向いた原作を作ってくださいました。
とてもツボでこちらも楽しく描かせていただいています!感謝…!
(このお話はこちらの作品公開時にまたさせていただきます)

今回の「美形司書」の場合は?

今回の「美形司書」の場合は③でした。
KADOKAWAさんはもちろんたくさん恋愛小説を刊行しています。
最初は担当さんが提案してくださったのですが、他にもこういうものが描きたい、というのがあれば提案してくださいという、ありがたい申し出がありました。

もちろん最初のご提案の原作も溺愛系で甘くて素敵でした!
(甘めのもの、溺愛系とお伝えしていましたので)
…しかし可能なら私のヘキに忠実な男性キャラのいる作品が描きたい!!!
私の好きな男子のポイントは
筋肉・長髪・眼鏡・ほくろやあざ・刀傷・褐色・獣人や鬼人などの亜人系人外・軍人・不器用純情・スパダリ・スーツなどです。
前回の縦スク連載では男性主人公が「筋肉・軍人・不器用純情・スパダリ・鬼人」という嬉しすぎるラインナップでしたし、本当に描くのが楽しかったので、今回もできれば萌え転がりながら描きたい!

好きを詰め込んでいくとこんな感じですかね(ほくろとか眼鏡はこれはないですが)

刺さる男子を大捜索…!

KADOKAWAさんはたくさんの原作を持っていますから、そこから血眼になって原作を探しました。
なにより譲れないのは「筋肉男子」と「溺愛あまあま」であること。
まだコミカライズされていない、刊行された小説作品を探して数冊候補を絞り、送っていただきました。
その中の1冊が「美形司書」だったのです。
他の作品とは格段に没入度が違い(私のど真ん中ストライクだったからだと思います)まさに萌え転がり、キャラと一緒に泣き笑い、あまりの甘さに机をたたき、萌えのあまり奇声を発しながら一気に読み終えました(ここまでひと息のオタク早口で)。
主人公のミラベル同様、男性主人公のアランさんに惚れこんでしまったのです。
原作はこちら!


カバーの逆月酒乱先生の美麗絵に、表紙の初見のときから釘付け…!(そして挿絵の素晴らしいアランさんの筋肉美とかわいいミラベルちゃんも最高)

もう…本当に可愛くてちょっと切なくてドラマチックな純愛なんです!
そしてちりばめられた&がっつりのオトナ要素も絶妙で…!
ぜひアランさんに恋して最後まで二人の恋を応援してほしいです。

そして、先ほどの萌えポイント的な話をすると…
男性主人公が「筋肉男子」「眼鏡男子」「不器用純情」「スパダリ(?)」
あとサブの男子に「長髪男子」(キャラデザでほくろをつけてしまった…)がいるという幸せラインナップ…!

筋肉眼鏡男子と長髪ホクロ男子という私のスキの満漢全席…! (原作には長髪男子にホクロはないですがつけさせていただきました…)

また、男性主人公が「コンプレックス持ち」で「こじらせ童貞」だったり、「天涯孤独」だったり、こんなに大きなかっこいい男子なのに母性本能くすぐられるシチュも満載で本当に冬見先生が天才すぎます…!
また重くならずにきっちり「甘エロラブコメ」なのも素晴らしくて、私の作風にもとても合っていると担当さんにも何度も言われました笑。

とはいえ、いくら描きたくてもすでに別の方とお話が進んでい能る可能性もありますし、冬見先生がこの漫画家さんじゃ嫌です、ということもあります。
調べていただいて(まだ刊行されて長く経っていなかったことも幸いでした)コミカライズの話はまだ進んでいないことが分かりました。

原作の先生に大事な大事なお話とキャラクターを預けていただけるように、
次はキャラクターシートを作成します。

…が、これが実は大変で、そしてとてもありがたかったのでした。
キャラクターシートを作るために「千本ノックと言語化で画力向上した話」はまた次回に!

本日もありがとうございました!
また読みにいらしてくださいね。

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オタク主婦の漫画道/花霞ぼたん
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