安定剤
わたしに触れるあなたの手が冷たくて
心配とうれしさの混じった感情を
なんて呼べばいいのだろう
あんなにあんなに淋しくて
あんなにあんなに悲しくて
あんなにあんなに不安だったのに
あなたが数分逢いに来てくれただけで
あなたが強く抱きしめてくれただけで
とてもとてもうれしくて
とてもとてもしあわせで
とてもとても安心して
愛されている気分になれたの
久しぶりに満たされて
久しぶりに泣かずに眠れて
久しぶりにやさしい夢を見た
依存しちゃダメだってわかっていたのに
あなたが安定剤になってしまったよ
この感情の名前は見つからないけれど
きっと独占欲から生まれたのね
だから、おねがい
ずっとわたしだけのものでいて
あなたがいないとしあわせになれない