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うつ病初期の景色【その②】苦しんだ症状と、「出来る」のための小さな一歩

今回はうつ病のために倒れた後、特に症状が顕著で苦しかった頃のお話です。

あくまでわたしの場合の事例です。
参考になるかもしれないし、人それぞれだなーと思っていただくのがいいかもしれないし。(みんな、自分のペースで自分を大事にしていきましょー)

以前投稿した記事で、うつ病で倒れた、まさにその時の様子を書きました。
▼ご興味ある方はぜひこちらの記事もご覧ください!▼

「順調に回復しているかも?」と大きな勘違い

わたしは医師から「数ヶ月休職して様子を見ましょう」と言われ診断書を書いてもらいました。
この時は、薬は不安時のみ服用する錠剤が処方されていました。

会社側も理解して丁寧に対応してくれて、わたしは数ヶ月のんびりと過ごしてみました。

ひとりでじっとしていると怖くなってしまいそうだったので、
実家に行ったり、外出したり。
職場から意識を離すためにあえて遠くに泊まりに出かけたり。

倒れた時よりか順調に回復しているのではないかな?と思えるほど、活動もできていました。

でも、それは大きな勘違い。

わたしの場合休職してから本格的に症状が現れるのに、タイムラグがあったのです。

突然の異変に動揺。何がなんだか分からない

体は動いているとはいえ、不安感を騙し騙し過ごしていたのかもしれません。
ある日唐突に症状がひどくなりました。

恐怖感が強く、視界がぐらぐらする症状も。鏡を見ると自分の目が細かく揺れているような…

体が一切動かない。
食事も水もとっていないし、立ち上がる気力もない。
これは緊急事態だ。

なんとかスマホは操作できたので家族に連絡。
サポートをもらいながら、実家へ避難。

そして心療内科へ受診。
この時医師にうつ病の薬を処方されます。

あぁ、わたしうつ病なんだ。

これまでだって分かっていたはずだけど、薬を見て再認識しました。

心のどこかで「軽度なのでは」「すぐ社会復帰できるのでは」と思っていたのですが、覆された感覚。

そこから顕著になる症状

正直この頃の記憶はあまりありません。

脳も心も、体も動かない。
一日中寝ているというか、気を失っているというか。

そんな日々でした。

わたしがうつ病初期に実感した症状は以下のようなものです。

頭が働かないと、お風呂に入るのはあまりに工程が多すぎて負担に。
でもお風呂に入れないと、そんな自分自身にもショックを受けて悲しくなる。

悪循環でした。

このような状態が何ヶ月も続きます。

その後、少し起き上がれるようになりますが、なかなか一筋縄では行きません。

午前中に「今日は5分だけでも外に出るぞ」と決意。

でも身支度→玄関を出る→外を歩くまでがあまりのハードルの高さで頓挫。

すっかり陽が落ちても同じ格好のままうずくまって、外出に失敗、なんてこともたくさんありました。

脳がうまく動いていないという実感もありました。
色彩が感じ取れない、文字が読めない、音も刺激になる。
判断、選択ができない。

その後、徐々にリハビリ的に文字や映像にも少しずつ触れていきます。

たまたま手に取ったチラシの数行を読めて「すごい!字が読めた」と感動。
2時間の映画作品を見て「ストーリーを追えた!面白いような気がした」と自分に驚き。

「できた!」と感じた瞬間は確かに嬉しい。

ですが「これくらいのことで喜んでいる自分って一体、どれだけ何もできない人間なのよ」と後からがっくり。

他の人たちは当たり前にやっていることがどうして何も出来ないんだろう、と絶望もしました。
どうしてわたしがこんな目にと、やりどころのない感情も現れた日もあります。

悔しいやら、悲しいやら。
それでも全ては放棄せず、食いしばって何とか生きることに喰らい続けました。
家族の支えも大きな力でした。

何とか必死に生きました。


それでもなんとか進みたい。進むための小さな一歩

決してスムーズに快方に向かったわけではなく、
ちょっとずつの日々の積み重ねで今に至ります。

こうして振り返って発信できるようになるまでには、何年も時間がかかりました。

ここからは、症状とうまく付き合うためにどんな工夫から始めたか2つの例をお話します。

その①
お風呂に音楽を足してみる

先にも述べましたが、お風呂に入るのがとにかく大変でした。

自分を清潔に保つという自己ケアは、生きる欲も含め全ての気力がない状態だと辛くて辛くて。
今でも起きてすぐ洗顔が出来ないと、その日は調子が悪い可能性が高いとバロメーターにしているほどです。

そこで行った工夫は「音楽を毎回同じ曲順・内容でかける」こと。

曲を楽しんで聞くというより、タイムキーパーの役割。
「この曲だから次はシャンプーだ!」的に曲に合わせて行動して
お風呂や歯磨き、ドライヤーの工程を多少乗り越えやすくなりました。

(必ず毎回出来たわけではないですけどね😌)

その②
ハードルをとにかく下げる。まずは日光浴から

こんな症状と長年付き合ってきた、自分なりの気づき。
それは「自分にがっくりする機会を減らすのが良いかも」ということ。

そのため「これは出来たら今はもう満点」と、自分を認めやすい目標に設定変更。

合言葉はとにかく、低ーーーいハードルで。

その一例として
「今日は5分でもいいから外出する」という目標は、当時のわたしにはあまりにハードルが高かったのです。
外出できないと、気落ち。

それは手放して、「部屋の中からでもいいから、なるべくお日様を浴びよう」に変更しました。

手のひらを日差しにかざすだけでもいい、窓際でちょっと過ごしてみたら100点。
ベランダで深呼吸出来たら180点!

そんなふうに「目標の見直し」を挟んでみました。

▶︎これだったら出来ることが増えるかも、というお助けアイテムの用意

▶︎これだったら出来るかもというハードル低め設定に目標見直し

そのための小さな小さな取り組み例のご紹介でした。


何より、自分に無理をさせすぎないことを大切に。


それぞれのペースで日々を重ねていきましょう。


今回はここまでです。読んでいただいてありがとうございます。

【あなたに質問】
 日々の中に、できなくて負担に思っていることは何かありますか?

 こんな工夫やお助けアイテムを追加したらどうだろう、

 低めハードルの目標に変えてみたらどうだろう、

 など、何か思い浮かぶことがありそうですか?

今後も、「自分とうまく付き合いながら心地良く生きる」をテーマにnoteを書いていきたいと思います!

例えば「新しい生き方に出会うためにとっている行動」のことなども
(最近はまったく未知の領域、「NFTとは何?」を知りに新しい扉を開けています)

別の記事や発信も楽しく読んでいただけたら嬉しいです。
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それではまた!

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