「薬屋のひとりごと ~猫猫の後宮謎解き手帳~(8巻)」感想・ネタバレ
どんな本?
スクエニ版の1巻は2017年9月25日に発売されました。
だいたい8ヶ月ごとに新しい巻が出ています。
小学館版は2018年2月24日に1巻が発売されました。
こちらは4ヶ月ごとに新しい巻が出ます。
ストーリー展開は基本的に同じですが、描写では細かいところではかなり違います。
小学館版の方が、中華の雰囲気が強く、文化の小さい部分にも気をつけているように感じます。
皇帝の寵愛を受ける玉葉妃が懐妊し、猫猫(マオマオ)は再び後宮に戻ることとなりました。
この懐妊の情報は非常に重要なため、秘密にされていますが、後宮の中には情報を探る女たちが溢れ、緊張感が走っています。
また、後宮の外からも何者かの目が玉葉妃を狙っていることを感じる猫猫。
そんな中、西の国から来た隊商(キャラバン)が後宮にやってきて、多くの女たちはその華やかな商品に目を奪われています。
猫猫は、隊商から玉葉妃へのプレゼントとして渡された衣類に違和感を抱き。
売られている香料や精油が、流産を促進する可能性があるものだったため、危険を感じました。
そんな中、虫好きの新しい侍女、子翠(シスイ)と仲良くなる猫猫。
また、子猫の毛毛も登場し、彼女の周りの男たち、やぶ医者と高順が可愛い子猫に夢中になります。
事件の裏には、玉葉妃を狙う何者かの陰謀があり、猫猫は彼女を守るために奮闘しました。
読んだ本のタイトル
#薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~(8)
著者:#倉田三ノ路 氏
原作:#日向夏 氏
キャラクター原案:#しのとうこ 氏
あらすじ・内容
感想
玉葉妃の懐妊という事で毒殺を恐れがあるため、猫猫は後宮に再び猫猫を呼び戻されました。
この巻では後宮の女たちの複雑な関係や、外部からの新しい風が生き生きと描かれています。
後宮には商店が存在しないため、今回は遥か西方からやってきた隊商が持ち込む異国の品々は、鮮烈な彩りを後宮にもたらしました。
妃たちや侍女たちは異国の品々に目を輝かせていましたが、その中には危険なものも潜んでいました。
猫猫が再び後宮での役目を果たす中、新しいキャラクターとして、猫猫と趣味が合う変わった侍女・子翠が登場します。
彼女のキャラクターは、猫猫の周りの人々との関係性をさらに豊かにしました。
特に、子翠が愛してやまない虫の知識は、毒草を語る猫猫との会話の中で魅力的に描写されています。
さらに、この巻では猫猫の新たな同居者、子猫の毛毛も登場します。
毛毛と猫猫の読みが同じであることから、読んでいる側としても新しい興奮や楽しみが生まれました。
毛毛がもたらす、やぶ医者と高順との関係も微笑ましく、猫猫たちの周りのエピソードが心温まるものとなりました。
しかし、玉葉妃の懐妊という幸せな出来事の裏には、後宮の暗部もちらつきます。
隊商が持ち込んだ商品の中に、妊婦にとって危険な香料や精油が潜んでいることに、猫猫が気づくシーンはドキドキの連続でした。
誰が、どういった目的で動いているのか、読者としても考えながら進めていくのが楽しみでした。
総じて、この巻は新しいキャラクターの登場や玉葉妃の懐妊という大事件を通して、猫猫の魅力や後宮の複雑さを再認識することができる一冊でした。
後宮の陰謀や女たちの心の動き、そして猫猫の独自の視点を通しての事件解決の過程を楽しむことができました。
好きなシーンは、猫猫が前の巻で身請けされた母のために舞を踊る場面でした。
その踊りはとても綺麗で、同時に猫猫の胸中の感情が伝わってきて、私も目頭が熱くなりました。
気になったところは、隊商が運んだ商品について。
どうしてそんな危険なものを持ってきたのか、その背後には大きな陰謀があるのではないかと思いました。
全体的に、猫猫がどんな困難な状況でも冷静に事態を捉え、解決に向かう様子はとても魅力的です。
最後までお読み頂きありがとうございます。
スキ、フォローして頂けたら嬉しいです。
同シリーズ
漫画
小説
#マンガ
#ラノベ
#マンガ感想文
#読書レビュー
#読書の秋2023
#ネタバレ
#薬屋のひとりごと
#薬屋のひとりごと ~猫猫の後宮謎解き手帳~