![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148450578/rectangle_large_type_2_5369add895ce46f5ea126446da5575bd.png?width=1200)
【文章術の本】言語化の鬼「バズる文章教室」&すごすぎる「読みたいことを、書けばいい。」noteを書く人にオススメ!
ごきげんよう!
マイナス感情解説編↓に続き、今日はライター向けの文章術編です。
【言語化の鬼】
文芸オタクの私が教える バズる文章教室
すみません!表紙とタイトルで「インプレ稼ぎかな」「SNS映えかな」と斜めに構えてしまったのですが、中身は「ガチ」でした! 文学畑です!
「SNSおバズりテクニック」は一切ありません。
主に作家の随筆やエッセイをもとに、「ここがいいよね」とテクニックを抜き出して語る構成で、わかりみたっぷりの名文カタログ。
読書経験が豊富なら「あ~たしかに」となる……要は既知のメソッドでしたが、それでも抜き出すセンスや言語化能力が高く、とにかくわかりやすい!レベルの高いことを簡単に明快に伝えてくれるので、筆者のお嬢様はすごいなあと思いましたワ。
![](https://assets.st-note.com/img/1721876049006-r9RemM5kqc.png)
星野源お嬢様も!
デザインが凝ってて、手書き風の視覚効果もエクセレントだったので、紙の本がオススメです!(電子書籍だとどうしてるんでしょう……?)
覚え書き
・「桐の花とカステラ」「文章とコンビニ弁当」など、一見関連のなさそうな言葉の組み合わせから始めると目を引く
・あえて感情を排して書いてみる
・主観に満ちた言葉で描写してみる
・一般論や少し古い答えのあとに、(否定しないけど)「今日はその真逆を書きます」
・盛りのついた、猫背のメスの猿
・ファーストキスが太宰の命日
これからnoteを書いてみたいビギナーお嬢様には特にオススメ!
「氷のように清潔な」と「鼻毛を背負わせすぎ」が特に印象的でした。
【すごすぎる】
読みたいことを、書けばいい。
ご本人もいってるけど魔法のような文章術なんてありませええん!
じゃあ田中お嬢様はどう書いているかという本なんですけど、生存バイアスというか成功者バイアスというか……この方がすごすぎるので、凡人が安易に真似なんてできませえええん!!
だってこんなこと言ってるんですよ!?
・自分の読みたいことを書けばいい(マジでこれだけ)
→とにかく長い映画評論がきっかけで人気爆発、仕事の依頼がたくさん来て有名人にも誘われて出版社からも執筆依頼が!
ま……真似できませええええん!!
電〇さんで24年コピーライターをやってらっしゃった方なので、地力がすごすぎるんですよね……。
まあとにかく!頭が良くて地力のある方なので、文章が面白いしハチャメチャに刺激をいただきました。
いちばんプラグマティックに「役に立つ」のは就活面接コラムだったので、学生の方は読んだほうがいいです!!!!
印象的だったのは「ターゲットは決めなくていい。設定するほど受け取れる人が狭くなる」という考え方で、これは1億人を相手取る巨大CM会社の考え方。
これはライター向けの本で、評論やエッセイを書くときは「たしかに」なのですが、狭くて深い小説作品だとまた違うカモですね。
広告業界のコピーライティングコラムも面白かったです。
覚え書き
・誰かがもう書いていることなら、自分が書かなくていい(→自分が読みたいことを書いたほうが楽しい)
・どんなに頑張って書いても、宇多田ヒカルのロースカツ定食の話には負ける(何を書くより誰が書くか。だからこそ自分が面白いと感じる題材を)
・ライターは一次資料を調べて書け、99%は「調べたこと」
・起承転結の軍靴コラムフォーマット、汎用性が高すぎておハーブ
・「これは、人生、するか、しないというその分かれ道で"する"というほうを選んだ、勇気ある人々の物語です」(by 萩昌弘、映画ロッキーについて)
「バズる文章教室」はとにかくわかりやすい!細かな事象を一つずつ取り上げて「ここがいいね」と解説しながら語る方式。
誰でもよさが分かるし、明日からすぐに真似できます!
一方「読みたいことを、書けばいい。」はとにかく精神論!「自分はこう書いてる」と、よくない表現をすれば「自分語り」なのでまあ……う~ん、ええと、人によって合う合わないはあるけれど……試し読み必須ですけれど……、能力が高い人のテキストは学べるところが大きいですネ。(わたくしは面白く読めたけど、気になる方はレビューも要チェック)
「(広告は)その場限りの誠心誠意、短いけれど本気の恋」「調べて調べて愛せるポイントを探し、"わたしが愛した部分を、全力で伝える"」これもまたグウ~~~!!そのとお~~り!!
いい感想やレビューというのは、徹底的に調べて圧倒的な熱量によって書かれている。そして、どうしてそれだけのことができるの?というと、「好きだから」なんですネ。
たとえ技術がなくても「情報量」&「熱意を持って語る」のがいちばんだと思っているので、共鳴することがはっきり書かれていてうなずいた箇所もありました。
この2冊、どちらも随筆ライター向けの本ですが、方向が真逆に近くて同時に読むと相乗効果で2倍面白かったです!
即効で「具体的なテクニック」「誰にでもおすすめ」を求めるなら「バズる文章教室」、自分語りOKで広告のコピーライティングや面接のことにも興味があるなら「読みたいことを、書けばいい。」がいいと思います。
いいなと思ったら応援しよう!
![創作おTips@定期購読はじめました](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98864677/profile_7e7dedecf8b4e59106580605d2352aac.png?width=600&crop=1:1,smart)