やりたいことができない/休むとは何か
やりたいことができない
やろうと言っていたことが有言実行できない
これほど悔しいことがあるだろうか
今日は自分の健康状態や心理状態について話そうと思う
私はいつも「普通」でいること、とくに「普通に擬態する」ことに集中している
周りから変な人だとか面倒くさい人だとか思われるのがとても嫌で、たいていの人から嫌われないような態度でいようと常に気を張っている
それはあくまで擬態であって演技ですらもあるから、正直とても疲れる
でも疲れるといった感覚よりも先に嫌われるのが怖いという感情が心を支配するので、結果、有無を言わせず疲れるような選択をとってしまう
昔からやりたいことはたくさんあるタイプだった
目標立ててコツコツ努力するのは苦手だったが、運や集中力でなんとかなることも多かった
やりたいと思ったらすぐ行動、が私のモットーだった
モットーというのは、言わば自分の化身であり、心の叫びだ
「人生何でも思い通りにいくものじゃない」
そんな言葉をかけられることもあるが、的外れな意見だと思っている
「やりたいことがうまくいかない」のではなくて「やりたいことが(精神的に)できない」のだ
たとえば自分が何かを取ろうと片手を伸ばそうとしてもうまくつかむことができない、うまく手を動かすことができない、なんともどかしい状況だろうか、だがそんな状況にいま私は置かれているように思う
今までできていたはずのことができない、一握の砂が指の間からどんどんすりぬけていくような虚無感、どこへやったらいいか分からない怒り、焦燥感
社会的ハードルは何もないのに、どうしても前へすすめないのだ
「脳の病気」であることは8年前から分かっていた、でも8年経ってもまだ理解できない、納得できない自分がいる
どうしてこんなこともできなくなってしまったのだろう?
考えても分からない
ただ毎日頭痛とめまいと倦怠感に苛まれ、頭がうまく働かない
うまく働かない頭とからだで何とか自分自身を保っている
やりたいことを達成することだけが人生の目的ではない
でも、やりたいこともできない人生の何が楽しいというのだろう?
私には日々の小さな幸せを見つけたり、ハードルの低いことに目をやって新しい自分を発見したりする生活が、まだ受け入れられない
病気がどうこうじゃなくて、ただのわがままなのかもしれない
私はただ【やりたいことをやりたいだけやって生きていたい】
心からそう思っているだけなのだ
暗い話をして感傷に浸りたいときもあるが、今回はそうではない
私がいまぶつかっている壁、戦おうとしている問題は「やりたいことができない」まさにそのことで、解決法を今この瞬間も探し続けている
やりたいことをリストアップして、その中のものをひとつでもできたらよしとする、というルールを設けてみたが、ダメだった
ひとつ以上必ず達成はできるのだが、全部できなかった自分にどうしても腹が立ってしまい、もどかしさを感じる
完璧主義というか、決めたことを達成したい気持ちが強すぎることの現れかもしれない
気持ちが強いのであれば一般的に難なく達成できる項目が多そうだ
例に挙げるなら読書だ
買ってある本で未読のものは山ほどあるが、なかなか手にとって最後まで読むことができない
どれだけ内容に興味があっても、読み進めることができないし、表紙を開くことすらできない
もしかしたら、少々小難しい本を集めすぎなのかもしれない
疲れていても軽い気持ちで開けるような、絵本や詩集のようなものが今の私には合っているのかもしれない
とはいえ読書それ自体が私を癒してくれる時間や行為であることは確かだから、その時間がとれないこともまたストレスであるという矛盾を抱えている
皆さんは、物事がうまくいかないとき、やる気が出ないとき、どうしているだろうか?
「今は休むべき」と人は言うけれど、「休む」とはどのようなことを指すのだろうか?
寝ること?食べること?自分の心に耳を傾ける練習をすること?ぼーっとすること?「何もしない」をすること?
私は休むのが下手くそな人間だと実感する日々である