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【本】『絶対に挫折しない日本史』を読んで
絶対に?
この世に絶対なんてないでしょ? でも、手に取ってしまいました。絶対儲かりますっていう金融商品みたいですね。
でも安心してください。読みきれなくても大丈夫。968円だからそれほど痛手ではありません。
結果は?
挫折しませんでした!日本史初心者でも大丈夫。 新しい歴史の捉え方を学べて968円なんて安い。
主役はいません
この本には、主役がいません。固有名詞がほとんど出てこないのです。感情移入する主役がいないと、読みにくいって思うかもしれませんけど、
はっきりいって
聖徳太子がどんなに立派であろうと、源頼朝が鎌倉幕府を作ろうと、自分には関係なくないですか?
えらいなー それで? って感じ。歴史がどうであろうと、今の私には関係ないしーってなっちゃいます。
でも、それが違うんです。主役を抜きに歴史を見ると、
”今の私”と日本の歴史に関係性が見えてきました。
筆者がいう「神様のような俯瞰した目線で日本史を見る」ことで、誰かの思惑に邪魔されることなく、事実を見ることができるのです。
日本といえばお米ではない
例えば、私はパスタもパンも大好きなのに、なんとなくパスタやパンを食べていると”ちゃんと”したご飯食べていない気分になったりします。
日本人としてのDNAがお米を求めている?
全然求めていません。
日本人といえばお米という概念が刷り込まれているのが、理由だと知りました。
神様目線になって、「日本人といえばお米」という概念を捨て事実を見るとお米を主食として食べ始めたのは、つい最近(明治時代)のことだと分かります。弥生時代には水田があったと教科書に書かれていたけど、・・・弥生時代はお米よりドングリ食べてたらしいです。
だから、お米を食べないことは、何も日本人としてのDNAに背いているわけではないのです。晩ご飯にパン食べても、堂々としてていいのだ。
日本も地球も永遠ではない
そもそも”日本人”という意識を持ったのも明治以降のことだそうで。(そりゃそうか、江戸時代は「藩」だったしねー )他の国からの侵略から守る為に国民に教育をしたんだそう。自分は日本人だと思う人が増えて、大勢で守った方が絶対強いもんね。(スイミーみたいな感じかな?)
もっと、そもそもを言えば、日本列島は大昔はユーラシア大陸の一部だったので、その頃に日本列島は存在してないし、未来をみれば50万年後には再びユーラシア大陸の一部になっちゃうんだそう。
歴史を俯瞰してみれば、日本も、日本人であることも、ほんの一瞬のできごとなんですねー
しかも、いずれ太陽が膨張して地球は消えてしまうそうなので、地球人であることさえ、ほんの一瞬のこと。
当たり前と思っていることは当たり前ではない
そんな風に、長い歴史の中で点にもならない時間を生きているわけで、その中でころころと変わる常識に囚われる必要なんてないんだなあと思いました。
例えば、家族の形ももっとフレキシブルで良いのではないでしょうか?
現代の家族は男女が結婚して、子どもがいるのが一般的とされているけど、歴史を見れば、夫婦が一緒に暮らさない時代や、お墓に入らない時代もあったし、男色が流行った時代もあったそうです。歴史が示すように、人間はいろんな形をとれるはずなのに、常識や伝統だと思いこんで、窮屈な型に縛りつけているように感じるのです。最近生まれた価値観を保ちたいが為に、歴史を都合よく見てるともいえるかもしれません。
本当に伝統なのか?と疑うことは、何か窮屈さを感じた時の突破口になりそうだなと思います。
高齢化社会はこだわりを捨てることが必要なのでは?
1960年、日本の平均年齢は25.6歳だったそう。
今は何歳だと思います? 47.8歳だそうです。やったー私若者!って喜んでる場合じゃない。世界一老いてる国です。今から20年後には4000万人が高齢者になって、4人に1人が認知症に・・・
私も若者として頑張らないとなー思う一方、現代の少人数の家族で、子どもを育てたり、親を看るのって無理だろうなって思うのです。一瞬できた伝統になんて囚われず、みんなで助けあっていこうよ!って思います。
ちなみに、私は普通だと思っていた世帯単位の戸籍制度は世界で稀らしく、個人で管理する国が多いようです。日本は家制度の名残があるんですね。核家族のような小さい家族だけでなんとかしようっていうのは難しいし、○○家とか、日本人というこだわりを捨てた方が暮らしやすそうだけどなーと思うのですが、どうでしょう?
フラットな気持ちで歴史を知ることで、解放される
『絶対に挫折しない日本史』を読んだことで、まず良かったのは、頭の中に全体図が入ったことです。
日本史はたった三つの時代に分けることができる。バラバラに生きていた人々が、一部の権力者によってまとめ上げられていく「古代」、それが崩壊していく「中世」、再び列島中が一つになった「近代」だ。
この全体図があると、これから詳細なことを知ろうと思った時に、いつの時代のことなのか分かりやすくなりそうです。Googleアースでどんどん焦点を絞っていくイメージ。
そして何よりも、発見だったのが、私が知っている常識がつい”最近”のことだったこと。長いながいー地球の歴史の一瞬をたまたま日本人として生きてるだけなんだなぁ だから”こうあるべき”というものなんてない。自由に生きて良いのだと思う。
そして現代にもいろんな問題があるにせよ、こんなにも平和な時代に生まれてるなんて、超ラッキーです。
本読んで、noteに投稿してるってすごいことだ。
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