小説を更新しました『見えぬ怪異に揚羽が嗤う』
エブリスタで連載中の小説を更新しました。
こちらです。
物語的には佳境に入り、終わりが見えてきました。
千影先生が登場しましたね。
三条と千影は大学の同級生です。友人かと聞かれると微妙なところです。
三条は「友人」と答えていますが、千影は「大学の同級生」くらいの認識です。
「霊が見える体質」の千影のことを三条は気にしていて自分の連絡先も教えていたのですが、千影は特に用がないので連絡せず(ひどい)。
社会人になっても連絡していませんでした。
ところが、響が「ボク、画家の朱華先生のファンなんです。先生知ってますか? すごく綺麗な人なんですよ~」なんて言い出したことから、連絡をとるようになりました。千影の人間関係なんてそんなものです。
ちなみに、今はあんな幼い口調の響ですが、高校に入学して千影が担任になったばかりの頃は、ちゃんと敬語を使っていた設定です。
本文で三条が持っていた個展のチケットは、千影を通して響の手に渡りました。三条が宗太に話していた「馬」は響のことです。
おそらく響がチケットを欲しがるから、それを手に入れるために千影は自分の頼みを聞いてくれるだろう、と三条は考えていたのです。三条の目論見は当り、嫌々ながら千影は宗太の家まで来ることになりました。
「将を射んとすればまず馬を射よ」ということです。
たまに質問されるのですが、三条が赤い色の絵を描くのは、特に意味は考えていなくて、適当です。赤い絵って、熱にうなされてる時に見る夢みたいで怖いかな、って。単純に赤は三条の好きな色なのだと思います。
彼が注文した鉄火丼も深い意味はなくて、私が食べたかっただけです。蕎麦にするかどうか迷って、鉄火丼にしました。
で、鉄火丼て赤いな、って思ってあんな文章になりました。
外見はたおやかな印象の三条ですが、性格は江戸っ子気質が強いというか、わりとせっかちな人なので食事もゆっくり……って感じではありません。さっさと食べ終わる蕎麦とか丼ものを選びます。
以上、小説の裏話でした。
この作品、過去の作品と比べると閲覧数が多くて嬉しいです。
一気に投稿するよりも連載形式で毎日少しずつ投稿した方が良いという話を聞いたことがあるのですが、本当にその通りみたいです。
この後は物語の結末に向かっていくだけなので、展開が早いです。
次は最終回を迎えた後にnoteに書きたいと思います。
残り少しですが、最後までお付き合い頂けますと幸いです!よろしくお願いします。