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森林浴の効能〜白駒の池〜

こんばんは。
長野県にある白駒の池に行ってきたのでそのお話と、森林浴の効能について調べたことをお話ししたいと思います。


白駒の池に行きました

長野県の北八ヶ岳にある人気の観光地。白駒池の周囲には、大自然そのままの原生林が広がっています。木の遊歩道ができていて、池までは15分位。歩きやすかったです。
紅葉が綺麗で有名らしいのですが、私が行った時はまだあと一歩なところで残念でした。
駐車場とトイレは有料で、駐車場は連休などは混むみたいです。バスを利用される方はバスを待つ人の列がかなり長かったので行き帰りの時間に気をつけた方が良いかもしれません。


苔に包まれた原生林



白駒の池へ行くまでの散策路一帯が苔むした森になっていて、空気がきれいなその中を散策するのは最高に気持ちが良かったです。
『もののけ姫』の話の中に入り込んだような世界が広がっていました。

池の静けさと景色にも癒されました。池の周りも散策できるようになっています。



白駒の池




まだ白駒の池に行ったことない、トレッキングや苔が好きな方にぜひおすすめしたいです。


森林浴の効能〜免疫やストレスへの影響〜

行く日の前日まで少し腹痛があり微妙な体調だったのですが、不思議と行った後は体調が戻りました。よく、森林浴をするとストレスが和らぐといいますよね。森林浴の効能によるものだったのでしょうか。

本当にストレスが森林浴によって和らぐのか、森林浴に健康増進作用や未病、疾病予防、リラックス効果があるのかや実験した結果などについて書かれた本があったので一部を簡潔にまとめてご紹介したいと思います。

樹木から発散される多くの化学物質『フィトンチッド』の主な効能成分はアルファ・ピネン類などだが、マイナス荷電粒子なども含まれていて、健康増進効果に役立っている。これらがもつ香りは、心地よい精神・心理的な刺激として世界各国で古くから愛されてきたものである。


森林からのフィトンチッド(森林の香りの成分)が、呼吸や嗅覚神経を通して、血液や自律神経に影響してNK細胞に作用しているとの考えがある。


森林浴をすることで、私たちの免疫機能にプラスの効果があるという研究報告がされている。ナチュラル・キラー(NK)細胞は、がん細胞の発生、増殖、転移を抑制する免疫学的監視機能を持っている。つまり、森林浴の免疫機能に対する効果が明らかになることは予防医学上重要。一方で、ストレスがNK細胞の活性を抑制することは多数の研究によって証明されている。

NK細胞は、主に3種類の抗がんタンパク質を放出して、がん細胞を攻撃すると考えられている。つまり、NK細胞の機能が高まれば、生体の抗がん能力も高まると言える。このメカニズムを検討する為にNK細胞内の抗がんタンパク質のレベルを測定する森林浴実験をした。その結果、森林浴がNK細胞数と細胞内の抗がんタンパク質の増加によってNK細胞活性を上昇させることが確認された。そして、森林浴後一か月経過しても、NK細胞、細胞内の抗がんタンパク質が、森林浴前よりも有意に高いレベルを示し、森林浴の持続効果が認められた。


森林浴によって、尿中に含まれるストレスホルモン(アドレナリン)の濃度が減少し、ストレスを減少させたことがわかった。森林浴は精神的疲労により効果的であることも明らかになった。

日帰り森林浴は、交感神経活動を低下させることを介して血圧を低下させる。動脈硬化予防やアンチエイジング効果や心疾患、肥満および糖尿病の予防効果も報告されている。森林浴による生活習慣病予防の可能性が示唆された。

(以上すべて引用:『温泉・森林浴と健康』森本兼ひさ・阿岸祐幸 編)


まとめと感想

森林浴が私たちの体の血液や自律神経、免疫細胞に影響を与え、ストレスを減少させたり病気を予防する効果があることがよくわかりました。森林浴で未病対策ができたら良いと思います。

本を読んで、がんや私の持病の潰瘍性大腸炎などの免疫に関わる病気が増えているのは、森林がまわりに少ない都会で生活する人が増えて、ストレスを癒す環境が近くに少なくなってきたせいもあるかもしれない、と思いました。


身近にある都市公園での森林浴でもストレスや疲労の自覚症状が改善されるとのことなので、潰瘍性大腸炎の症状の改善、ストレス解消のためにもなるべく樹木の多い公園を選んで散歩をしたいと思います。

中学生の時に行った林間学校で、森の中で感じた一体感、気持ちよさ、人間へのプラスの影響、自然との調和の感動は今も忘れられません。

植物や動物も含め、自然から私たちが得ているもの(食べるものを含み)の大切さを忘れずに毎日を過ごしたいと思います。