偶然、立ち寄ったカフェで出会った真っ赤な本📕
何気なく立ち寄った本が読めるカフェで見かけた、一冊の本。
真っ赤な表紙の帯に書かれている言葉が印象的で、思わず手に取りました。
「自分の人生を他人のせいにするな」
私はこの本に出会うまで池田晶子さんを全く知らなかったのですが、今の自分が漠然と抱いているモヤモヤとした気持ちがページをめくるごとに言葉に置き換わっていくようでした。
お店の方に本のことを聞くと、池田晶子さんは10年前に亡くなられたとの事だったので生きていたらお話を聞いてみたかったです。
今まで自分が生まれる前に亡くなった作家さんについては何も思わなかったので、同じ時代を生きていながら存命中に知ることができなかった作家さんの本に出会う度に、こんな風に寂しい気持ちになるのかなと、ふと思いました。
だからこそ、同じ時間を生きている会いたい人に会いに行けるように、遠慮せずに、周りに頼りながら、月に一日だけでもいいから時間を作って会いたい人に会いに行きたい。
自分の時間を作るために子ども達を預かってもらえないかと色んな人に頼むのは勇気が必要で、子ども達と預け先の人との人間関係を育む時間と、お金もかかる事もあるけれど、2年ほどかかって何とかできるようになりました。
それで、今日は東京に向かう高速バスに乗っています。
日帰りなのであまり時間はないのですが、行きたかった本屋さん巡りもできるといいな📚
本の読めるカフェで出会った、もう一冊の本の話。
昨日は最近ずっと持ち歩いていた『人生で読んでおいた方がいいビジネス書75冊』をカフェで読み直していました。
あとがきを読み終えて本を閉じてから目の前の本棚に目を移すと、そこにはあとがきで紹介されていた『人生の短さについて 他2篇』が置いてありました。
(本で紹介されていたのは岩波文庫だったので、光文社の本だと違うところがあるのかもしれません)
読み終えたばかりの本の中で紹介されていた、欲しい本が偶然目の前に置かれているのに買わない理由はないと思い、池田晶子さんの本と一緒に買って帰りました。
お店に入ってから何度も本棚を眺めていたはずなのですが、あとがきを読んでセネカの本を買おうとネットで調べた後になるまで、本の存在に気がつきました。
土井さんの影響でセネカの本は好きで何冊か読んでいて名前も知っていたのに、視界に入っていても全然気が付かなかったことが気になって、何故気が付かなかったのかをしばらく考えました。
本棚を見ると表紙が見えるように置かれている(面陳)の本が最初に目につくのと、その中でも顔写真が載っている池田晶子さんの本が表紙の赤色も相まって一番目を引きます。
セネカの本は表紙が白くて、文庫本サイズで、背表紙が見えるように立てて置いてあったのと、目線よりも低い高さに置かれていたこともあって、目立たない陳列ではありました。
あとは新しいものや見たことのない本に好奇心が芽生えて、最初は見たことのない本のタイトルばかりに目を奪われていたのも一因だと思います。
この棚には女性向けの本が多いように感じて、そういう本が他にもないかなとフィルターがかかっていたのもあります。
気になる本をパラパラとめくって一通り見終わった後、落ち着いて本棚を見直したところで気になっていた本のタイトルが突然目に飛び込んできた。
そんな経緯で見つけたこともあって、普段から自分がいかに自分の興味のあるものでフィルターをかけて本を眺めているのか、そして本のタイトルを印象に残して覚えていることが、本を見つける上で大きな影響があることを体感しました。
初めて訪れたカフェでは、よく足を運ぶ本屋さんや、ネット上で見かける本とはまた違う本の出会いがあって楽しかったです。
お店には哲学の本を中心に毎月10〜20冊の新刊がお店に置かれているそうなので、またいつか時間が出来た時は訪れてみたいと思います😊