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散歩はウサギ目線で

わたしの住む街には野ウサギが住んでいる。

散歩するときは、大抵ウサギを探す。
週に5回。飽きもせず。

うまくいくと、茂みのそばで草をはんでいるのを見つけられる。

そして一定距離より近づくと茂みにササっといなくなるのだ。

レアな同時2匹。
いいことありそう。

わたしはウサギを見つけたら、そっと立ち止まり、ウサギとの時間を共有する。

もれなく我が子が抱っこひもに収まっているが、
『ほら、うさぎだよ』
と何度促しても見ていない。(そりゃそう)

そして、夕方には帰宅した夫に
『今日はノーウサギでした。』
または
『なんとツーウサギだったよ!』
などと報告するのだ。


ちなみにこの街のレギュラーメンバーには、リスもいる。

リスは好奇心旺盛で逃げないし、
目が正面についているので、場合によっては戦闘体制だ。

イタズラ小僧に見える。

なんだよ。やんのか。


一方でウサギは警戒心が強く、逃げる。
ウサギは目が横についているので警戒するときも横向きなのが興味深い。

草食と雑食ではここまで違うかと、感心してしまう。


毎日のようにウサギを探していると、
だんだんこちらもウサギになってくる。

「この茂みはちょうどいいな。」
「涼しいな、今なら日向に出られるな。」
「犬が散歩していないから外に出るチャンスだな。」

いまなら草食べられるぜ〜

ウサギに出会いやすい条件を編み出しても、本当に会えるかわからないのが面白いところ。

野ウサギが住む街に住めることが嬉しくて仕方ない。

ではでは、良い1日を!

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