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【連載#4】[スタートアップだからこその経験]インターン生のアクセラレータープログラムへの挑戦

皆さん、こんにちは!カサナレ株式会社でインターン中の廣瀬遥人です。
前回は、私が読書を通じて勉強の習慣化を目指していることについて語りました。
今回はカサナレのインターン生である私が、最近増えているスタートアップ向けの共創プログラムなどに挑戦していること、挑戦する中で感じたカサナレの風土(ポリシー)についてお話しします。


最近、スタートアップ向けの共創プログラム(アクセラレータープログラム)が増えてきました。去年の予算の5倍ほどを使って熱心に取り組んでいる自治体もあります。今、スタートアップや生成AI企業だからこそ、積極的にプログラムに応募できるチャンスが広がっています。

アクセラレータープログラムとは?私の考える挑戦する意義

アクセラレータープログラムとは、スタートアップ企業の成長を加速させることを目的とした支援プログラムのことです。
スタートアップ側の成長だけでなく、アクセラレーター側でも新規ビジネスモデルや技術の発見、投資リターンへの期待、ブランド力向上に繋がっている取り組みです。
(アクセラレーターは、スタートアップや起業家に伴走し、事業成長を助けるパートナーのこと)

アクセラレータープログラムは、スタートアップ企業が短期間で成長するための強力なサポートや支援を行ってくれます。
例えば、以下のようなものがあります。

  • 短期間で集中的な支援:数ヶ月間のプログラム期間中に、メンタリング、資金調達、事業提携などの多岐にわたる支援の提供。

  • 成長に必要な知識・ノウハウの提供:事業計画のブラッシュアップ、マーケティング戦略の立案、ピッチトレーニングなど、スタートアップが成長するために必要な知識やノウハウの提供。

  • 投資家や企業とのネットワーク構築:イベントを通じて、投資家や企業との出会いの場を提供し、資金調達や事業提携の機会の創出。

スタートアップ企業にとって、事業拡大や資金調達のチャンスを得るための絶好の機会と言えます。そのため、カサナレでも価値発揮できそうなものには積極的に応募を行っています。

実際、支援だけでなく大手企業とのアクセラレータープログラムによって、取り組みが生まれるとスタートアップの課題である、『知名度と信頼』の問題解決につながるのが私はメリットだと考えています。

それこそ、友達と話す中などで、「生成AIの企業って何!?それ大丈夫なやつ?」などと言わることもあります。このように、生成AI分野やスタートアップ企業に対して"よくわからないもの"という印象を受ける人たちもいます。

その『スタートアップ✖️生成AI』のカサナレが市場やビジネスパーソン達から正しく技術や事業を評価してもらうために、こういったプログラムで実績を重ねていくことが一つの手段として有効だと強く感じます。

先輩インターン生のアツい挑戦

カサナレが応募を行う中で過去にインターン生が結果を残した事例が存在します。
ちょうど去年の今頃、カサナレでは私の先輩インターン生であるやっすんが「Ledge.ai CHALLENGE」に応募し、見事最優秀賞を受賞しました!

最優秀賞を受賞した時の様子

このチャレンジ、実は社会人しか応募資格がなかったのですが、やっすん本人が「どうしても挑戦したい!」という熱い思いで運営企業にお願いし、特別に参加させてもらったそうです。そして、大人たちを相手に堂々とプレゼンし、見事最優秀賞という素晴らしい結果を残していました。

実際にこのチャレンジでは、他企業の開発チームとのディスカッションを通じてアイデアのブラッシュアップを行い、 『学習に使用したい書籍の情報を元に、あらかじめ登録をする自身の情報と照らし合わせて、どのような観点でこの書籍を読むべきかといった推薦を行ってくれるサービス
について提案プレゼンを行いました。

(↑やっすんのメンバーインタビュー記事です!)

この話を入社時に聞いていた私は、カサナレや生成AI分野について知識をつけて慣れてきたら自分も挑戦してみたいと考えていました。
そして、その挑戦の機会は考えていたよりもずっと早く回ってきました!

アクセラレータープログラム応募に挑戦!

私が取り組んだビジネスプログラムは、セイノーホールディングス株式会社さんのものでした。

それもなんと、カサナレに入社してから2週間ほどの時のことです。インターンの先輩と2人で、2日間で企画から提案までを完成させるというものでした。

任されるスピード感に驚きつつも、限られた時間の中で自分の知識をフル活用して良い提案を考えなければいけないプレッシャーを感じました。正直、かなり不安でした。

しかし、『一般的な企業で勤めていたら一生の社会人経験の中で数回挑戦できるかできないか』というくらい貴重な新規事業立案の機会に、ワクワクする気持ちもありました。

私は先輩インターン生たちから、 「こういう与えられたチャンスが評価されれば、自分の今後任せてもらえる仕事の幅が広がるからこのプログラムで良い提案や資料が作れるように頑張れ!」
と応援もいただきました。

私自身、何の能力もない状態でカサナレのインターンに入ってきたので、このプログラム応募で少しでも自分の色や強みを見つけてアピールできるチャンスにしたいと感じていました。
難しいテーマ、時間などの制約がある中で、先輩インターン生と共に社員さんのFBや社内のサポートを受けながら、なんとか食らいついて作成に挑みました。

アイデア創出の高い壁

カサナレの行っている事業を基にテーマに合わせた提案を生み出すだけでなく、前提として主催企業のアセットを活用することなども、アクセラレータープログラムには含まれています。

私が最初に挑戦したプログラム

そしてこの時は、
『セイノーが保有する物流拠点としての「土地」や、寮や会議室などの「建物」、トラックなどの「車」を、物流とは異なる視点で活用して、中小企業が中心となるお客様の経営に関する課題解決できるビジネスアイデアをパートナー企業とともに考え、実装していくことを目的』
という内容でした。

カサナレの理解が甘いだけでなく、様々な条件がある中で、具体的なアイデアを出し、価値ある提案を行うことに焦りや難しさを感じたのを今でも覚えています。

そもそもカサナレのサービスって

考える上で助けになったのは、カサナレのサービスが汎用性が高いものだったということです。
カサナレは『Kasanare』という、生成AIの性能を向上させるプロフェッショナルSaaSを提供しています。回答の正確性が求められるなど、高精度な出力が必要となるLLM活用のシーンに特化して、顧客の要望に合わせて様々対応できるという強みを持っています。

カオスマップからも対応の幅広さがわかる

例えば、
・社内ヘルプデスクや社内研修といった社内効率化
・コールセンターやFAQシステムといった業務の効率化
・イベントや商業施設のコンシェルジュ的な接客自動化
といった幅広い分野・使い方で「生成AI×DX」の推進において実績を積み上げています。
そのため、テーマや活用するアセットに合わせて、提案は幅広く考えることができます。

生成AIの可能性を探る

私たちは生成AIを活用して、テーマに沿ったものやアセットと組み合わせが良さそうソリューションをとにかく挙げていくことにしました。
具体的には、『製造・検査・梱包等の生産工程まで支援する生成AIサービス』や、『空きスペースを活用した生成AIチャットボットでサポートする半自動システムセンター』などを考えたりしていました。
しかし、私たちインターン生が数時間で考えるような案は、どの企業も取り組んでいるため既出のアイデアや非現実的なものばかり、自分たちだからこそのアイデアをなかなか見つけることはできませんでした。

生成AI分野だからこそ顧客への価値にこだわる

アイデアを考える中で、何度もFBをもらう中で共通していたものがあります。それは『顧客視点で価値提供にこだわる』ということです。

生成AIという新たな分野だからこそ、どこまでもできるのではないかという可能性を見せられてしまいます。しかし、『出来ます』と安易に口にするのではなく、お客様の課題と真摯に向き合い、最適な解決策を模索して提案する。といったカサナレが大事にしている雰囲気を感じました。

それは、FBの言葉だけでなく、アイデアを考える中で参考にしていたこれまでの提案資料の中や、参加させてもらった商談の中でも感じとれるものでした。それを受けて、自分たちのアイデア出しのスタイルも、どこに使えるかよりも、どう課題を解決できるかの視点をより強く持ち取り組むようにシフトできました。

1回目の挑戦は大失敗?~トンチンカンな提案~

そして私たちは、頭を悩ませ、情報を調べ、考えました。しかし。『これだ!』という良い案を出せるわけでもなく時間だけが過ぎてしまい、結局『全国各地にある、配送センターの空きスペースと生成AIを活用した就職相談会の開催』という案に決定しました。

応募の際に作成した提案資料

この案は、
『地方の中小企業などでは人手不足が深刻な問題になっている。
しかし、中小企業では都市部で行われる大規模な就職説明会に、かける時間や金銭的余裕がないという現実問題が考えられる。
そこに対して、セイノーの全国にある配送センターの空きスペースを活用、オンラインで様々な配送センターを繋いで、生成AIチャットボットで出展企業のサポートを行い、費用や時間を抑えた就職相談会を開催する。』という、このNoteを書きながら冷静に考えるとトンチンカンなものでした。

関係各所に対する価値提供をまとめた資料
他にも地域経済・セイノー様への価値提供を想定した資料も作成して、
価値提供にフォーカスした提案を意識しました

残念ながら、私たちの案は選考には残ることができませんでした。
大失敗も大失敗だと思い、価値提供どころかこんな案しか出ないのかと2人で恥ずかしくもなりました。
しかしそんな中、
「この応募自体が無駄だったわけではない」
「今回の経験は、実際のビジネスの現場で何が求められているのかを肌で感じることができた貴重な機会と考え、これからに活かせば良い」
という言葉をかけてもらいました。
今回のプログラムを通して、私は2つの重要な教訓を得ました。

  1. 顧客視点の価値提供:生成AIの可能性に目を奪われることなく、常に顧客の課題解決に焦点を当てること。

  2. ビジネスアイデアの具体性と実現可能性のバランス:アイデアの斬新さだけでなく、実現可能な範囲で具体的な計画を立てること。

これらの教訓は、私の仕事への取り組み方を変え、今の成長につながっている糧となっていると感じています。

挑戦し続けることの大切さ

最初のアクセラレータープログラムへの参加は、私にとって大きな挑戦であり、同時に大きな学びの機会となりました。失敗から得た教訓は、今の自分の成長につながっています。たとえ失敗しても、自分なりに考えて真剣に取り組むことで、そこから多くのことを学び、成長することができます。

カサナレは、そんな私の挑戦や成長を応援してくれ、何度もチャンスを与えてくれる会社です。私は最近でも、アクセラレータープログラムへ応募や提案資料の作成に取り組んだりしています。その中で、以前よりも評価される機会が増えてきた気がします。

それは何が求められているのか、読み手がより理解しやすくなるにはどうすれば良いか、など顧客視点の意識を持つことが少しづつ癖づいてきているからだと思います。

いつかこのチャンスを活かし、先輩インターンのように何かの形で評価されるような提案や採択されるような案を生み出せるように今後も努力していきます。

今後も私がインターン生として奮闘する中で感じたこと、学んだこと、そして成長の軌跡などを、このNoteで発信していきます。 AIに興味がある方、スタートアップに興味がある方、カサナレについて知りたい方、ぜひご覧ください!

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