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「熱狂の横顔は美しい」

さて、実家が変わるらしいです

何やら祖母と両親が同居するらしく
我が実家のマンションはなくなり
夢の一軒家が実家になります

これで私のプライバシー0の襖の自室ともおさらばですか
窓から海が見えなくなるのは少し寂しいです

そんな話は縦おき
人が何かに熱中しているその横顔
その美しさを覚える瞬間があります

私はイベントスタッフのアルバイトをしています
不定期ですが月に数度、基本的にはコンサートやライブのステージを作るために肉体労働したり、スーツを着てお客さんを案内したり
稼ぎも悪くなく、大学以外のコミュニティとして重宝しています

「重宝」って主婦の便利グッズでしか聞いたことないな

飲食店では厨房でしか働いていないもので
接客のお仕事が楽しく言葉遣いの勉強にもなります
でもこのお仕事の一番好きなところはそうではなく

たくさんの熱狂の横顔をみることができます

かなり美化していますがあけすけもなく書くと

たくさんのオタクをみることができます

会場内でライブを見ていると自然と横からの景色になります
つまり大勢のオタクたちの横顔が目に入ります

そのなんと美しいことか

涙を流す人
大きな声を出し、体を揺らす人
真顔で見ているけれどよくみるとつま先だけ踊っている人
演者より完璧に踊る人

ずっと真夜中でいいのにのライブで「可愛すぎるだろ・・」と呟く人

「不動のリタ」というキャラが出るイベントに「不動」とかいたTシャツを着てきているのに、そのキャラが中心のコーナーでずっとあくびをしている人

オタクを美しいと思う日が来るなんて
熱を持って生きてみるものですね

何百何千という熱狂がステージに向く
部外者であることを心地よく思う珍しい空間です

2年前ほど前ですが
小中学生を対象としてボランティアに参加していました
その時も感じたことですが

「作り手は案外楽しい」

今までの人生ではエンターテインメントと総称するものについて享受する側であり、横顔を曝け出す側でした

しかしボランティアやバーテンダー、イベントスタッフなど
「楽しい」「美しい」「美味しい」
を作る側、狂おしい熱を生み出せる側にもなれるようになりました

それも起因したのか
今回私が新卒という速攻魔法を使って
働いてみることにしたのは
「広告代理店」という世界

初任給は安いし家賃補助はないし
副業は禁止となっています(する気しかない)

それでもなんとかたどり着いた
「熱狂の震源」
私が産む言葉で人を狂わすことができるのなら
やってみたいと思わずにはいられないでしょう

残る問題はただ一つ
単位

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