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「本よ、私をとおくへ運んでいけ」

私が携帯を持ったのは高校入学時
Twitterというものが流行っていると聞きました
高校3年生でようやくインスタグラムを始め
大学卒業が見えてきてもBe realには手を出さない予定です

SNSに触れる時間が多くなり、さぞかし世界が広がったと思いたいところなんですが、振り返ってみると逆に世界が狭まったのではないかと考えることがあります

小学生。私の世界には携帯もYouTubeもなくて、家とおばあちゃんの家、小学校の校庭とよく遊びに行く友達の家、お盆と年末だけフェリーと車で6時間かけて行く父の実家である徳島

そしてたくさんの本
それが私の世界の全てでした

1週間に1時間、水曜日にあった「読書」の時間
図書室で友達とブラックジャックとドラえもんを取り合ったことを覚えています

少し背伸びをして『オーパーツ ピラミッドの秘密』なんて本を読んでみたり(当時は本当に理解できなかった)

戦国時代の日本の主な合戦の勝敗を見て、大友宗麟(地元の武将です)負けっぱなしじゃないかとがっかりしたり

ハリーポッターに出会った日は今も覚えています
続くが気になるのに母がもう寝なさいというので次の日の朝4時に起きて無我夢中で読みました

ズッコケ三人組シリーズは小学生の自分を重ね合わせて、どきどきするけど私たちの生活と地続きな大冒険に夢中になり

デルトラクエストだって何度読み返したか覚えてもいません。地元の図書館にあった挿絵集も食い入るように読みました

「〜のひみつ」シリーズも何十冊と読み、ツッコミどころの多いシーンは未だに酔った時に話します
一つ言うとするならば「歯のひみつ」でドッチボールチームが主人公なんですが、最後にチームの弱点だった子が活躍した後に「プラーク(虫歯の原因)をやっつけるイメージで投げたのよ」と言うシーンです。んなわけあるか。しかもサイドスローだし


SNSを見ていると私と同年代、なんなら年下でキラキラと輝いている方々が多く目に入ります。劣等感を感じることもありますが、思うのは結局私はその人たちを通して自分の生活を見ているのだということ

この数ヶ月ほど自堕落さが帰省してきてしまい
お酒を飲む量も増え、体重も増えました

大概に自堕落期に本は読みません
ずーーーーーっとYoutubeで〇〇のヤバすぎる雑学を垂れ流しています
その期間が悪いとは言わないけれど、本を読み出すと自分の中のMPかなにかの数値が回復するのを感じるし、世界に対しての感覚が少し強くなる気がする

そして毎日8000歩ぐらいは歩くようになるし
授業がガッツリ残っているのでパソコンに向かう時間も多くなる
酒は・・・休肝日を週一とかでは確保するようになりました

本を読んでいる、読めているというのは一つの精神的安定のパロメーターなのかもしれません、本はいつだって知らない世界に私を導いてくれるし、もっと自分を好きになれる生活への鍵にもなってくれる

さて、最近煮卵にハマっているので今日は今からそばつゆでつけてみることにします。その前になにか読もうかな





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