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【⚠️緊急Up!】【あかりを救え!】📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』を読み終えて


8/3(土)☀️

図書館にリクエストを出していた📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』の用意ができたと、のメールが届いていることに気づく。

図書館には昨日行っていたのに。。。早速明日図書館に行くことにしたい。

8/4(日)🌤️

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』を借りるためにKN図書館へ。

予約を入れたのは一年前だ。正直言って、今はこの手の本はできれば読みたくない気分だが、また予約すると同じくらい待たされることになる。いろいろなことが判明する後半から読み始めようかなとも思いながら、

部屋に戻り、おもむろに読み始める。最初のページから吸い込まれる。まずは約3時間釘づけに。序盤を読んだだけでも、あまりにも悲惨な話だ。彼女が加害者と言えるのかどうか、彼女を有罪にしかできない司法の仕組み自体に単純に疑問を感じる。

もちろん、司法も裁判官も検察も所詮そんなものだ。繰り返しになるが、

全ての裁判はゲームである(サルトル)

(知らんけど)

📚新刑法 第2条

やむを得ない殺人は罪を問わない。
とか。

👉8/6(火)に続く

8/5(月)☁️

HYMのことを思い出す。

HYM かわいかったなぁ。冗談が通じる感じがよかった。

もうこの後は、ただ水のようにさらさらと生きていくしかない。それでいい。こうなってしまった以上。しかるべきときにいずれ死んでいくことだろう。人にどう見えたって、どう思われたって構わない。こうなってしまったのだから。回復すればまたそのときに考えればいいだろう。

8/6(火)☁️☀️🌤️

⚠️朝までいっきに8時間眠れる 👉2020年以前以来の快挙となる

【あかりを救え!】📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』を読み終えて

🎙️印象に残った部分と共に、この事件の判決に関する意見と📚法案の改訂を提案したい。

✏️目的:完璧ではなくとも、現行の法令の改訂案の叩き台となるべく内容を発信すること

🎙️あかり(仮名)は、初公判までの約2年間、父や弁護士からの献身的な支援を受ける。

一審では殺人を認めなかったが、その判決後、拘置所へ移送され、控訴審で真実を告白することを決意する。

P.56

あかりが母を殺そうと思ったのは、九年に及ぶ医学部浪人を強制されたからではなかった。その「地獄の時間」を脱し、ようやく自分の足で歩こうとしたとき、またも母の暴言や拘束によって「地獄の再来」となることを心(しん)から恐れたのだ。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』

【中略】

あかりはこの陳述書を、
いずれ、私か母のどちらかが死ななければ終わらなかったと現在でも確信している。
という言葉で締めくくっている。あかり自身には、犯行への迷いはなかった。私か、母のどちらかが死ぬ。それ以外に選択肢はなかったのだ。母の存在は、娘を強く呪縛していた。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

👉想像を絶する状況だが、そこから察して彼女の気持ちが痛いほどわかる

P.69

小学校六年生のとき、激昂した母が包丁を持ち出してあかりともみ合い、あかりの腕に包丁の刃が当たって、皮膚がぱっくり裂けたことがある。不思議と、痛みは感じなかった。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

【後略】

👉親にこんなことをされた経験など普通の人(私もそうだが)にはないに違いない。これだけでもすでに想像を絶する異常な世界だ。

P.95

🎙️あかりは

学校で友人と、次のようなやりとりをしたことがあったと言う。
「お母さんに凄く怒られて、太腿にお湯かけられてしまって」
「え、嘘」
「とんでもなく痛くて、皮膚が溶けたみたいになって、怖くて泣いてしまって・・・・・・」
あかりと母の関係はほかの生徒の想像を絶し、「打ち明け話」で共感を得ることはできなかった

【後略】

👉友人に母からの虐待を伝え、わかってもらえていると思っていたのに、実は友人は想像すらできず引いていた。。。もう、かわいそうでたまらない。彼女を救ってあげたい気持ちになる

P.139

【前略】

まるで囚人のような生活。「カゴのなかの鳥」などという生やさしいものじゃない。そんな私に、鬼の看守は「逃げても無駄」「あきらめて服従しろ」と呪いの言葉を連発してくる。食べることと寝ることだけが楽しみになってくる。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

【後略】

👉まるで刑務所だ。留置場、拘置所も含め、全く変わらない世界だ。家庭の中がそうだというのであれば、生き地獄などという、それこそ生やさしいものではなく、まさに想像を絶する世界だ。

P.144

🎙️彼女は近所のショッピングモールの催場会場で母から半ば強引に着物をプレゼントされる。

・・・・・・何か、本当に申し訳ないんだけどあんまり嬉しくない・・・・・・いや、嬉しいんだけど、何か、ずかずか恩を押しつけられて、ちょっとやそっとじゃ返せないような恩で、「恩を返せ、恩を返せ」っていう意図むき出しで、何か、重い。うっとおしい。嫌だ。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

【中略】

私を解放して下さい。自由にして下さい。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

👉本当に悲痛で言葉がない。

P.150

🎙️彼女は、母の呪縛から逃れるために就職をしようと決意する。

「就職するので面接に行きます」とだけメールで打って、サイレントモードにする。

面接に行き、良い感触を得て、ひとりで前祝いをして家に帰ると母が待っている。

「戻ってきてくれて、本当に良かった」
安堵している様子に嘘はない。でも、何だか怖い。怒られるとか、そうじゃなくて。
「・・・・・・でもね、あかちゃん。就職はやめて」
「いや、それは」
「さっき、△△工業さんから電話があってね、申し訳ないけどお断りしたの」
「えっ、何で、そんな」
「だってあかちゃんは、来年医学科に入らなきゃいけないでしょう」
「え、でも」
狂ってる。逃げなくては。
「あかちゃんは未成年でしょ。親の許可がないと就職はできないの。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

【中略】

あかちゃんがいくら逃げても、お母さんはどこまでも追いかける。絶対に逃さない。合格するまで、ずっと」
そうなのだ。母の手からは逃れられない。これからもずっと。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

🎙️そこから逃れられない恐怖。

狂った母(= 融通の効かない連中)= 話の通じない連中(母)を相手にしなければならない恐怖。

まさに私があそこ(留置場、拘置所、刑務所)で経験したのと同じ恐怖だ。(彼女もまた)外部とは連絡が取れないに等しい。読んでいて身につまされるものがある。とてもいっきに読み進むことができない。

関連するコンテンツ📖「💠コラム的な : 一切融通の効かない連中の支配下に置かれることの恐怖

P.156

🎙️この後、二〇歳になってからも彼女は就職を試み家出するが、今度は母は探偵を雇い、彼女の居場所を突き止める。

家に連れ戻された彼女は絶望し、ついに母から逃げることをあきらめてしまう。

やがて事件が起こり、彼女は逮捕されるが、殺人に関しては否認を続ける。

P.238

取調官が鋭い視線で私を射ながら淡々と逮捕状を読み上げる。
え、何、名前呼び捨て?
ところどころ黒いペンキが剥げた手錠の、ガチャガチャという金属音が耳につく。
え、手錠汚い、嫌なんだけど、しかも、何そのくっついてる青いロープ、汚い。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

👉本題は一服して、このあたりの関西人特有のお笑いセンス。単純に笑える。でも、本当にこんな感じなんだよね(2024.8.16)

P.244

🎙️その後警察と検察はあの手この手で彼女に自白を迫ろうとするが、長年母に嘘をついてきた彼女は慣れていて、かんたんには口を割らない。

自白を誘導するのに必死で引いてしまう・・・・・・いや、人間として、人の子として義憤に駆られているのだろう・・・・・・

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

❓義憤 👉ぎふん

・道義にはずれたことに対して感ずるいきどおり。

スーパー大辞林

じゃあ、母を殺してバラして平然としている私は人間じゃないな・・・・・・。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

【中略】

こんな私に、罪悪感のない私にどれだけ訴えてくれても無駄だよ

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

👉警察と検察が執拗に自白を迫ろうとする様子が窺える。ちなみに、黙秘を貫くのはそれはそれで大変なことらしい。

👩‍💻「なぜ弁護士は「黙秘」をすすめるのか? “冤罪”描くドラマ『アンチヒーロー』現実の事件との共通点

👉また、彼女のケースとは話が異なり少し話は逸れるが、取調べで「自分はやっていない」と供述することにもリスクがあるという

👩‍💻「黙秘をすると起訴されるのか?黙秘と不起訴の関係について

👉さらに言うと、私の場合は、起訴内容のひとつに誤りがあり、結果的に一部が冤罪となってしまっているのだが、担当の国選弁護士KZにその件に関して相談したところ、

「認めんと(捜査が)長引くわな」のひとことだった。

もっとも、黙秘の有効性に関しては、

「有効」との答えが返ってきた。

ただ📖『こころにしみる日々(上) ~ 愛と喪失と再生の獄中272日間 ~』の中で書いてきたように、当時の私は一刻も早く留置場から抜け出すことが最優先だった(2024.8.16)。

関連するコンテンツ📖「🏛️訴訟ゲーム①-① 再審請求 ~ 無実である人間が無実を主張することに何の遠慮もいらない

P.245

🎙️彼女を主に取り調べていたのは、男性の刑事か検事だったが、ある日、女性刑事による取り調べが行われる。女性刑事は、自らも躾に厳しい親に育てられ、似たような苦労をさせられてきたことを彼女に話す。

〈はー二人きりにさせられて何かおかしいな、と思ってたけど・・・・・・。今日はそういう作戦で来たか〉

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

👉さらに、自白を迫る際の警察の取り調べの執拗さが垣間見られると同時に、彼女の冷静さが感じられ、単純に読み物としておもしろい(2024.8.16)

P.248

起訴から約二ヵ月後の八月二十一日、死体遺棄罪と死体損壊罪の初公判が大津裁判所で開かれた。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

【中略】

出廷したあかりは、その時の印象をこう書いている。
〈うおお、人めっちゃいる・・・・・・!!
という、驚きと緊張。間違いなく現実だと頭で分かっていながらも、ドラマの世界に迷い込んだような不思議なふわふわとした非現実感〉

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

👉とてもおもしろい。ちなみに私の場合は、彼女の場合と逆で、彼女風に言うと、

「あら 全然人おらんし・・・・・・」

ただ、法廷の中に初めて入った瞬間、緊張と共に

「ああ、これが裁判か」と思った。

「こんなことになってしまうなんて・・・・・・」そして、

「もう二度とここには来たくない」と強く思った。

もう二度と被告人になどなりたくない。

当たり前のことだが、今でも強くそう思う(2024.8.16)

👉📚刑法 第190条 (死体損壊等)

🎙️さて、そんな彼女の中にやがて転機が訪れる。

P.255

🎙️彼女の父は彼女が逮捕されてからもずっと献身的な支援を続ける。

父は彼女が母親を殺したことに薄々勘づいている。

拘置所に移されて1年ほどが経ち、彼女は父に質問をする。

「何でお父さんは、私をずっと支えてくれるの?」

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

【中略】

「家族だから」
父の返答に、私は強い衝撃を受けた。
「自分と俺は、家族だから」
家族だから。たったそれだけの理由で。
母にとっては助産師になるという約束を果たさない私は、家族ではなかった。しかし、父にとっては殺人犯であっても私は、家族なのだ。家族だから、支える。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

👉お父さんの気持ちがよくわかる。しかもこの事件の背景、経緯を考えると、尚更だ

P.258

🎙️2020年3月3日、大津地裁で開かれた第一審で彼女は大西直樹裁判長から懲役15年の判決を言い渡される。

拘置所に面会に来た父は、

「無罪になるとは思ってなかった」と、いつもの飄々とした表情で言った。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

❓飄々 👉ひょうひょう

「母は包丁を自分の首に当て、自殺しました」というあかりの主張は、父にも信じられていなかったのだ。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

🎙️第一審の判決後、彼女は何度も判決文を読み返す。自分が嘘をついているにも関わらず、まるでカメラで撮られているかのように詳細に描写されている判決文に彼女はこころを動かされる。

大西裁判長は一時間近くをかけて判決文を読み上げていた。その誠実な口調が、耳に蘇ってきた。母を殺害するまでの私を、ずっと横で見ていたかのようだ。---あかりはそう感じていた。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

【中略】

【後略】

🎙️こうして彼女は控訴審で真実を明らかにすることを決意する。

P.261

🎙️滋賀拘置所の雜居房で彼女は7歳年下の小柄な女性と特に親しくなる。

「あかりさんって、死にたいと思ったことありますか」
「ありますよ。死にたくて飛び降りようと橋から身を乗り出しだけど、怖くてできなかった。そのときは、死にたいのに死ねない自分が嫌で仕方なかったけど、人間って生き物だから本能的に死ねないようになっていて・・・・・・『死にたい』っていう気持ちが生存本能を上回ったら、そのときに死ねるんじゃないかな、って考えるようになったかな」

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

👉人が自殺するときも、人が人を殺してしまうときも、普通正常な心理状態、精神状態ではないのではないだろうか?どちらも普通の人間に簡単にできることとは思えない。ただし、そうではなく、人の命を何とも思っていないかのような異常な犯人による事件が過去にあったことも事実だ。被害者遺族思いを考慮し、別の機会に必要であれば最小限触れさせていただくかも知れませんが、ここでは不要と考え、具体的な事件名は記述しません。

P.262

私にとって母は、しんどい存在だった。
一方、母にとって私はどうだったのだろう。
決して良い娘ではなかったはずだ。
母の苦しみや焦燥を、もう少しちゃんと分かってあげれば良かった。私が母を殺したなんて、同房の人たちにはとてもじゃないけど話せない。
私はとんでもないことをしてしまった------。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

👉この事件に関して、あくまで基本的に彼女の側にスポットが当てられているが、見方を変えれば、彼女の母も精神的に追い詰められていて、そうなってしまった背景には一体何があったのか?母に関しては裁縫が得意であったり、良き母としての一面も(当然のように)垣間見られる一方で、プライドが高いにも関わらず高卒で、そのコンプレックスを持っていたなどのマイナス面も描かれてはいるが、それ以上のことは不明だ。いろいろなことを著者が配慮してのことかも知れない。事件が起きたからといって、必要以上に人のプライバシーにずけずけと足を踏み入れていいわけではないだろう。

また、彼女の中学・高校時代の友人は、

「やっぱりお母さんが好きなんだろうっていうのも感じていましたね」とも話している。

📹「【Mr.サンデー】"教育虐待”医学部9浪の未...母を殺害した娘【実録ドキュメント】

👉12:26

彼女が幼かったころには母は得意の裁縫で座布団や体操着袋など全てを手作りして彼女に持たせ、彼女もそれを喜んでいたという。そういったエピソードを知る限り、彼女の母に関して、何もかもが極悪だと単純には思えない節がある。ただ、それを言い出すとこの本はとてもこのページ数では収まらなかっただろう。そういった事情があったのかどうかは知らないが。。。

👉📹3:34

P.182

トンネルの出口

🎙️母の提案で地元医大看護学科に志望を変更して合格し、あかりは「囚人のような生活」から解放される。母の様子にも変化が現れ、普通の親子に戻る。

娘と二人きりで9年も狭い家に閉じこもっていた母は、心のリハビリの途中なのだろう。社交的になったように振る舞っているが、娘からすっかり独り立ちして、母親ではなく一人の人間として友人と付き合うことが難しいのかもしれない。どの位時間がかかるのかは分からないが、いつか母が娘から離れてゆけるまで、寄り添ってあげなくっちゃ。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

🎙️彼女は幼いころ母がしてくれたように、今度は自分が計画し、母の好きな東京ディズニーリゾートをはじめとするテーマパークに連れてゆく。

【中略】

長年、互いに憎み、死を願い続けた険悪な関係だったけれど、やっと普通の親子になって、楽しく笑い合えるように。何百枚も私は2人の笑顔の写真を撮った。母が喜んでくれるのが、嬉しかった。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

🎙️この後に起きる悲劇を考えると、泣けてくる。。。

彼女が本当はこころの奥底で母親を愛していたことは明らかだ(普通の親子なら誰でもそうだろう)。

ただ、客観的に思うのは、

起きてしまった事件(過去)は仕方がない。変えようがないし、記憶からも消えることはない。彼女に限らず(自分も含め)、

今後をどう生きていくか、この一瞬をどう生きていくかが大事

なのだと考えます。

P.263

私が殺しました

二〇二〇年一一月五日、あかりは控訴審の初公判に臨んだ。証言台に立ち、弁護側の杉本周平弁護士の質問に答えた。
--今回、あなたがお母さんを殺したことに間違いないですね。
「はい」

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

【このページの部分この後全て省略】

🎙️ここはとてもいい場面なので本を買って読んでください。

【後略】

判決を聞いて気持ちが変わった

【中略】

【省略】

P.271

【このページの部分全て省略】

罪の涙

P.273

【前略】

🎙️杉本弁護士が彼女に質問する。

--最後に訊くで。あなたに、良くも悪くも多大な期待をかけていたお母さんがいたね。
「はい」
--そんなお母さんに対して、いまどう思いますか。
「本当にもうお詫びの言葉も見つからないんですけれども、父が仏壇やお墓をきちんと作って、弔ってくれてるということなので、私も帰ったら、仏壇やお墓に向かって、ちゃんと申し訳ないということを伝えたいなと思います」
翌年一月に下された判決で、あかりは懲役一〇年に減刑され、検察も弁護側も上告することなく、判決が確定した。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

👉とんでもないことをしてしまったということは、人から言われるまでもなく、彼女自身が十分にわかっている

P.279

🎙️刑務所内でのエピソード

「高崎さんて、滋賀の人でしょ」
班長は悪戯っぽく微笑んでみせた。眼光が鋭い。
「えっ?なぜ知ってるんですか」
「私はあなたが一審の判決で心を動かされたことも知ってる」
「・・・・・・・・・・・・」
「誰かに聞いたわけじゃないし、私はお喋りじゃないから、だから、あなたが工場に来たときから、頑張ってほしいなって思ってた」
その瞬間、あかりは、冷たい手の平で心臓を包まれたような、ひんやりとした親しみのようなものを感じた。同じような過ちを犯した者にしかわからない共感のようなものを抱いていてくれていることが伝わってきた。班長は、あかりが二審で真相を告白した経緯を新聞で読んで、覚えていたのだろう。
その言葉に嘘は感じられなかった。あかりにはそのことが染み入るように嬉しく、ありがたかった。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

👉(この班長は)無期懲役ということは、相当なことをしでかしたに違いない。にも関わらず、こんな言葉をかけることができる。。。こんなエピソードを知ると、やはり本当の悪人など存在しないような気がしてしまう。

繰り返しになるが、犯罪被害者遺族感情というものは人間である以上、理解できる。あくまで、その一方で(例えばキリスト教や仏教的な観点から)という話だ。もちろん、こんなことをほざいていられるのも、自分が犯罪被害者遺族ではないからに違いない。

もっとも、前述のように極悪非道としか思えない犯罪もちろんあることは誰の目にも明らかだ。

🎙️率直に思うこと

確かに彼女は罪を犯した。しかし一方で明らかに彼女は被害者でもある。

彼女は一審の判決にこころを動かされ、裁判官に感謝している。全く異論はない。

ただし、そんな彼女を最終的に懲役10年に処さなければ示しがつかないという司法に疑問を感じる。

つまり、フツーに現行の📚刑法 第199条 殺人に照らすと明らかに彼女は殺人罪であり、死刑もしくは5年以上の懲役に処されることとなり、世論、処罰感情、過去の判例、今後の社会に与える影響諸々、何よりフツーの裁判官の場合)検察の求刑内容を考慮に入れて(というより最も重視して)判決が下されるのだと思われるが、

結論を言うと、

確かに彼女の罪は殺人罪。

ただし、その背景と事件に至ってしまった経緯を考慮し、情状酌量彼女自身もまた被害者であるといった側面からも

刑務所での拘留はなし。即日釈放。もしくは執行猶予付き判決。

ただし、一定の期間保護観察が付けられる。

つまり、

同じ殺人罪であっても、こういったケースのために例外処理があってしかるべきではないだろうか?

ということだ。

👉これを(フツーの)政治家や裁判官に任せていると、📚六法全書や判例をくまなく探し回り(それやったらAIに任せた方が速いんちゃうんか?君ら)、現在と同じ結論にしか至らないことは明らかなので(👉自らの地位を守る方が大事)、

この部分に関して📚刑法 第199条 殺人の罪に関して法律の改訂があってしかるべきだ。

そこで、

ホーム大臣へ。次の改訂を望む。

(殺人)

📚刑法 第199条

人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。

👇 改訂案

人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。

➕ただし、犯罪が行われた背景や状況によっては前述の刑に処さない場合もある。その場合は執行猶予もあり得ることとする。

🎙️つまり、繰り返すが、即刻彼女は釈放してあげるべきだと考える。

👉反論がある人がいるのはわかってます。コメント欄にいくらでも書き込んでください

🎙️この内容だと、今後同様のケースで、安易に(親に限らず)人を殺してしまう事件の発生が予測されるとなるかも知れない。私が考えるのは、例えば彼女の場合、(母もまた苦しんでいたということはさておき)母からの長年に渡る仕打ちがなければ、彼女が母親を殺害することなどあり得なかったのは誰にでもわかることだ。また、この事件が起きる以前もその後も同様の事件は起きていない。つまり、

普通であれば、人は安易に人を殺したりはしない。

しかし、事件後、同様の被害に苦しむ人たちから彼女への同情の声が寄せられていることからも分かるように、彼女と似た境遇にいる人たちがいることは明らかだ。

👩‍💻「齊藤彩さんのXのポスト

彼らは事件など起こさず、悲惨な環境の中で、ただ苦しみ続けている

のである。

そこで問題となるのは、

虐待の加害者(つまりこの場合は親)に、犯罪行為(虐待)をさせないということ。

つまり私が意図するのは、同様の事件が起きることを心配する以前の抑止効果である。

「下手すると殺され兼ねないから、子供を虐待するのはまずい」

という状況を法律を整備することによって作り出し

さらに、

「今、私がしていることって、やばいかも」

となることを重視する。つまり

かんたんに虐待行為をさせない仕組みを法的に構築・整備する。

繰り返すが、虐待を受けなければこのような事件など通常は起こり得ない。体やこころの病い同様、根本的な原因を取り除く方が重要で優先されるべきである(👉あくまで応急処置的なやり方でしかないが、それが司法のやり方であり、また一般的な考え方でもある)。

何より、この事件のように家庭内や精神病院、介護施設といった、ある意味刑務所(拘置所、留置場も含め)のように閉ざされた環境で起きる虐待の被害者となる子供や老人、精神病患者などを一刻も早くひとりでも救うということが大前提であり、目的であることは言うまでもない。

🙏自分の置かれている立場をそっちのけで、とにかく言いたいことを言わせてもらっております(2024.8.9)

👩‍💻参考コンテンツ

📹「【閉鎖病棟】「精神科に強制入院は違憲」原告高校生が訴える理由

📹「【実話】精神科医はなりすまし患者を見抜けるのか検証した結果【ずんだもん&ゆっくり解説】

🎙️さらに何より、

彼女は、(自分も含め)いや(恐らく)罪を犯してしまった多くの人が、罪を犯してしまった後に必ず

「しまった。とんでもないことをしてしまった」

と思うに違いない。彼女もまたそのひとりだ。

👉P.263

私はとんでもないことをしてしまった------。

📖『母という呪縛 娘という牢獄/齊藤 彩(講談社)』 

繰り返し、極論としか解釈されないことを承知の上・・・・・・

そんな、反省もしている姿や彼女の人間性を考慮に入れると、十分に更生の余地はあると考えられ、他人に危害を加えることなどあり得るはずもなく、わざわざ司法つまり裁判官による法的かつ形式的な処置、つまり

10年間(も)刑務所(👉あの地獄のような)で暮らしなさい

というのは、現在の司法制度の中では仕方がない結論であったとしても、

単純に、本来は、

とても正しい結論とは認められない。

👉ただし、この事件の一審の判決を下した大西裁判長、控訴審の裁判長を批判する意図では

決してない

ことはご理解いただけると思っております。

また、(繰り返しますが)彼女は一審の判決文にこころを動かされていて、そういったことに全く異論はなく、

あくまで客観的に別の観点から、

現在の📚刑法 第199条 (殺人)の内容で(虐待の被害者でもある)彼女がやむを得ず犯してしまわざるを得なかった罪について、他の殺人罪の被告と同次元で裁かれている、あるいは裁かれざるを得ないという現状の司法制度に関して異論を述べ提案をさせていただいております(2024.8.17)。

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