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#105 そこにアイはあるのか。cashier問題に迫る

メモしようとしたのは2回目だった。そう、先日スーパーに買い物にいき、お金を払おうと思った瞬間に気づいた。cashierになぜ「i」があるのか問題である。人を表す語尾は-erなので、casherではいけなかったのか。後で調べるために、スマホにメモを残そうとしたら、cashierの綴りを調べるよう書いたメモが見つかった。これが未来からのメッセージというやつか!?と一瞬ビビったが、なんのことはない、忘れていたのだ。一生の不覚である(笑)。というわけで、本日はcashierの綴り〜アイに迫る編〜である。

英語語源辞典こと、KDEEで調べてみる

こんなときはKDEEの出番である。早速家に帰って、cashierの項目を見る。見出し語として1つある。しかし、なぜかcashier² と書いてある。え!? 見出しが1つしかないのに、2とは!?  焦る。しかしよく見ると、cashの項目内にcashier¹ があった。ほっとした(笑)。

cashier¹ の語源を見ると、「□Du. casshier // F. caissier: → -IER2」と書いてあった。Du.はオランダ語で、F.はフランス語である。語源として2つの可能性があることが示されている。ただ、ヒントとして、-IER² を参照と書かれているので、早速見る。

-IER²

-IER² をKDEEで確認すると、「=eer ◇ME -ier □(O)F -ier < L -ārius : →-EER, -ARY」と書かれている。volunteer、engineerなどのeerと同じで、ラテン語まで遡れるようだ。早速-EERの項目に飛ぶ。「(職業として)…する人、関係者、取扱者」などの意を表す名詞を造ると説明されている。-ARYはlibraryやbakeryなどの単語の語尾だ。2に「…に関する人(もの、場所)」などの意の名詞を造ると書いてある。-EER, -ARYはよく似たsuffixとの印象を深くする。

逆にiのつかない-erは?と思い、これも英語語源辞典こと、KDEEでひく。語源としては、古英語-ere, -eriからとされていて、最終的にはラテン語の-ārius "-ary"が示されているものの「?」が付されており、疑問の余地があることがわかる。きっと綴りもだいぶ違うので、割と分からない系ではないかと感じた。

まとめ

ここまでをまとめると、cashierについては、英語に入る前にすでに-ierがついていることが分かる。なので、アイがついているのは、「もともとそうだったから」路線が最も可能性が高い。では、-ierがついたcashとはそもそも何か問題が残る。で、またもや英語語源辞典こと、KDEEを見る。すると、cashの項目には興味深い語源とともに、「◇金銭に関する多くの語がIt.経由であることに注意(cf.BANK2, BANKRUPT)」という注釈がついていた。え?イタリア語? 注意!?なぜ? というわけで、終わろうと思ったら、なぜかcash問題がいきなり浮上である。

・・・長くなってきたので、今日はこんなところです。次回のcash調べる編に続く(クリック)

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