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2023年5月の記事一覧
「The Original」(21_21 DESIGN SIGHT)
少し前に訪れてました。訪れた時は体力的にダメダメでメモ取ってなかったんで、感想文はどうしようかなと思ってたんですが、写真は撮ってたので。
現在にも受け継がれるデザインの端緒となった「The Original」にスポットを当てたもので、アルヴァ・アアルトのトレードマークともいえるガラスの花瓶からイサム・ノグチの提灯、ちょっと変化球の哲学者ヴィトゲンシュタインがデザインした無機質なドアノブまで。
「ジョルジュ・ルオー ―かたち、色、ハーモニー」(パナソニック汐留美術館)
パナソニック汐留美術館では常設展示でおなじみのルオー。今回はそんなルオーの初期作品が観られる貴重な機会でもあります。
国立美術学校でモローの下で絵を学んだルオーの初期作品はプッサンやコローなどにも例えられた、良くも悪くもアカデミックなもの。しかし、セザンヌの水浴図を観たことで、彼の画風は大きく転換していきます。彼はセザンヌ的に色や形態(構図?)を追いつつ、ステンドグラス職人としての経験等を作品に
「吹きガラス 妙なるかたち、技の妙」(サントリー美術館)
洋の東西における吹きガラスの歴史的変遷を1000年単位で追っていく本展。大量生産が行われ、利用者の注文に応えることも多い工芸品は絵や彫刻などの美術作品に比べ匿名性が高いのが特徴といえると思います。
個人的に惹かれたのは16-17世紀イタリアで制作されたレース模様の施されたガラス器。透明のガラスに無数の規則正しい、白い線形模様が施される、その様は幾何学的、あるいは初期コンピューターグラフィック
『マティス展』(東京都美術館)
「マティスはマティス」
個人的な感想としては概ねこの一言に尽きます。ジャンルで言えばフォービスム(野獣派)とか、一応それらしいことは言えますが、そういった言葉で括りきれない"圧倒的な"魅力がマティスにはあると思いました。
今回はポンピドゥー・センター監修の本格的な回顧展。
当初はモローに師事、写実絵画からスタートし、次第に近代絵画に接近していくこととなります。ただ、かと言って「印象派」の一