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「禁止されていることをやりたくなる」「自分にないものに憧れる」から既婚者の恋心は大きくなりやすい
湘南に暮らす心理カウンセラー
渡辺サヤです
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さて、本日も『ココロノマルシェ』に寄せられたお悩みにお答えします。
ココロノマルシェとは
作家で、人気カウンセラー根本裕幸先生の弟子カウンセラーたちが回答する、無料お悩み相談掲示板です。
どなたでも無料でお悩み相談できますので、是非ご利用ください。
『全ておまえのせいだから離婚したいと言われまし歳の離れた女子社員について』
相談者:ひっしーさん
相談者である私は50代既婚男性。相手は20代独身女性。どちらも今年春から現在の部署に来ました。私は係長クラス、彼女は採用数年目の若手社員。年齢的には親と子ほどの歳の差があります。彼女は隣の係ですので直接の上下関係はないのですが、事務室内ではお互い相手のことが見える位置に席があります。仕事でのつながりは少しあるのですが、時期によっては全くないこともあります。なお、私には彼女と1,2歳ほどの年の差しかない娘がいます。
私はこの半年間ほど、彼女に対して悶々とした気持ちを抱いています。彼女は私のことは特に関心を持っていないのでしょうが、私はものすごく関心を抱いています。朝彼女が出社してくる直前には心拍数が急上昇し、彼女が他の男性社員の後ろを歩きながら出勤してくるのが見えると嫉妬を覚え、彼女が出社してきたときに目が合うと心がときめくのです。仕事の関係で話ができる機会があればうれしく思い、それができなくても昼休みに1分程度でも雑談ができればうれしくなる、というか、気持ちがほっとするのです。
そんな彼女に対して、私は、彼女は将来のある人だから彼女の日常や人生をじゃましたくはないので、交際関係を持ちたいとかは全く思っていないし、ラインやメルアドの交換をする気持ちは全くないのですが、夜中に目が覚めると、彼女を抱くのを妄想することもよくあります。職場での彼女の仕事ぶりは、誰に対しても愛想よく対応しており、真面目に頑張っているのがよくわかるのですが、その裏で、どんなことを悩んでいるのだろうか、本当は体がきついときもあるのだろう、彼女の生い立ちや現在の趣味、どんなことを考えているのだろうか、仕事以外のときはどんな生活をしているのだろうか、職場内外でどういう交友関係を持っているのか(彼氏はいるのか、いるならどんな男性か)、などと考えてしまうのです。おそらく彼女は年明けには成人式を控えているのでしょうが、その晴れ姿を見てみたいけど見ることはまず無理だろうと思います(何らかの偶然で写真を見せてくれればラッキーなのかもしれません)。彼女の過去や過去のあらゆる面に関心を抱いてしまうのです。
彼女と知り合ったことで、私は昼食後も歯磨きを始め、夏には制汗剤を使うなど日々の身だしなみにも自然と気をつけるようになり、何か気持ちが若返ったように感じます。
私は彼女が職場の同僚である点、そして、自分の職階からくる立場や大きな年齢の差、既婚男性であることを踏まえると、自由にふるまうことはできないのが悔しく思います。そして、私が既婚でも女性であったのならば、もっと彼女といろいろな話ができたのではないか、と悔しい気持ちになります。
私自身は一人っ子で育ち、幼少時から女の子に生まれたかったという気持ちがずっとありました。女の子の服や遊びやアクセサリーに憧れていました。スカート履いてみたい、指輪やイヤリングをしてみたいとか。思春期に入ってからは、生理のことなども気になり、女の子の生活全般に憧れていたという感じでした。しかし、母も女の子のことについてはあまり話してくれず、その気持ちを押し殺しながら、強弱がありながらも、その気持ちは現在に至るまで続いています。むしろ男性に対する関心の希薄さを際立って感じるのです。
今回の彼女についても、彼女と同じ係の女性社員が雑談でファッションのことを話したり、他の女性社員が彼女のネイルのことを話したりしているのをそばで聞いていると、話に割り込めない私は悔しい思いがするのです。こんな話を一緒にできたらいいのだろうに、と。
こんな私は異常なのでしょうか?彼女と知り合ったことについては、悪いことばかりではないとは思うのですが、どこか執着が過ぎているような気がして、彼女に過度に関心を持たずに自然に穏やかに日々を過ごすようになれるにはどうしたらよいのでしょうか?
ひっしーさん
ご相談いただきましてありがとうございます。
ある程度年齢を重ねて、人生経験もあるなかで、今まで経験したことのないようなことに遭遇すると、思わず困惑してしまいますよね。
しかも誰にも言えないような悩みだと、吐き出して感情を開放することも出来ないので悶々としてしまうと思います。
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既婚者で年齢差もあり、しかも会社の部下であれば、それは現実的に考えてもお付き合いすることが難しいということはひっしーさんもご承知のはずだとは思うんですが、こんな思いを抱く自分のことを例えば、「不謹慎だ」とか、責めていませんか?
すると、彼女に抱く好意自体がひっしーさんにとっては罪悪感の種になるので、なかなか自分のことを肯定してあげることが出来なくて辛い状況になってしまうと思うのですよね。
禁止されていることをやりたくなる心理
例えば、「絶対に後ろを振り返ってはいけません。」って言われたらどうでしょうか?
今まで後ろなんて気にしてなかったのに、急に後ろが気になり始めるでしょ?「ちょっとだけ振り返ってみたいな。」そんな気持ちになりませんか?
私たちにとって“禁止されたもの”というのは、自由を求める欲求や、自分の能力や限界を試す機会と捉えることがあるようです。
これは、人間が自己成長や自己実現を求める本能から来るものです。
禁止されたことには、一般的に危険やリスクが伴うことが多いので、それを克服していくことが自己肯定感や自己効力感の向上につながると感じます。
そして、私たちは自由を制限されると、その制限に反発して、反対の行動を取りたくなる傾向があります。
これは自由を求め、自分の意志を確立させたいという欲求があるためです。
自分にないものに対する憧れ
私たちというのは、自分に無いものに対して興味や憧れを抱きます。
男⇔女
老い⇔若い
強い⇔弱い
生⇔死
全く正反対の何かに対して、興味関心を抱き、「知りたい、やってみたい」欲求を強く持つ方もいます。
>私自身は一人っ子で育ち、幼少時から女の子に生まれたかったという気持ちがずっとありました。
ひっしーさんは幼少期から女性に対して強く興味関心を持っていて、どこか彼女みたいな女性と「もっと近づきたい」「仲良くなりたい」気持ちを持ってきたのかもしれません。
今回彼女と出会ったことで、小さい頃から抱いていた気持ちが思い出されたのではないでしょうか。
代替行動を見つける
代替行動を見つけることで、禁止されていることに対する衝動を抑えられることがあります。例えば、禁煙している人がガムを噛んだりしますよね。それが代替行動です。
ひっしーさんにとって、彼女を想うことで得られているものを考えてみましょう。
それが例えば、刺激、ときめき、興奮などの感情であった場合には、別のものからその感情を取り入れることができれば、少しは彼女に対する感情を減らすことが出来るかもしれません。
感情を分散させるってイメージです。
あくまでも応急処置のようになりますが、感情が大きく、自分でも取り扱いが難しい場合には良い方法かなあと思います。
そもそも、いけないことをしているの?
今回のご相談のなかで、ひっしーさんは実際に何も行動を起こしてはいません。
ということは、そもそも間違っていることをしていないんですよね。
これはあくまでも私個人の意見なのですが、結婚していても好きな人が出来ること自体はいけないことではないと思うんです。
これが、好きな俳優さんや女優さんなら「その人のファン」ということにになるのだと思うのですよね。それが、たまたま実際に生活圏の中にいる人で、年下だし、会社の部下だしで、条件がそろっているので「いけないことをしている」感じがして、その気持ちを必死に抑え込もうとして辛いのではないでしょうか。
感情は抑え込もうとするとかえって強い力で跳ね返ってきます。
例えば、空気を入れたボールをぎゅーって抑えるとポーンって跳ね返ってきますよね?感情も一緒です。
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ひっしーさんは「彼女のファン」なんだと思うんです。
それを認めて、自分自身を必要以上に責めて追い込まないこと、そして、彼女を好きなことに対してあまり「後ろめたさ」を持たないことです。
>彼女と知り合ったことで、私は昼食後も歯磨きを始め、夏には制汗剤を使うなど日々の身だしなみにも自然と気をつけるようになり、何か気持ちが若返ったように感じます。
彼女に対する気持ちを、このような前向きな気持ちに変えていければ、それは素晴らしいことだと思うのですよね。
この気持ちを原動力に変えて、新しく何かに取り組んだり、仕事を今まで以上に頑張ったりできれば、一番いいですね。
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50歳になれば、もう社会ではベテランです。
それに、沢山経験されてきているので、どこに行っても新鮮さをあまり感じる機会も減ってしまいますよね。
彼女に出会う前、毎日の生活の中でひっしーさんはどんな感情を感じていましたか?
ひょっとしたら、「自分はこのままなのかなあ」とか、考えることがあったかもしれません。
冒頭の方でお話した通り、自己実現を求める気持ちがあるからこそ、禁止されていることに対する葛藤が大きい場合もある気がします。
この件で、ひっしーさんの中でくすぶっていた向上心に気づき、何かに取り組むきっかけになるかもしれませんよ。
一度、思考と感情の整理をしてみることで、案外すっきりしてくるかもしれません。
私でよければサポートさせていただきますので、公式ラインからご連絡ください。
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■現在12月末までカウンセリングは満席となっております。
来年2025年1月4日から募集開始致します。ご新規様の枠は僅かです。
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