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【前編】ありのままの自分でいい。そんなことを伝えたくて、絵本を作りました。

こんにちは!

3つ目の記事で、この本を紹介するか少し迷いましたが、

やっぱりたくさんの人に届けたい。

そんな思いが強かったので、書いてみることにしました。

「絵本を作りました」ってどういうこと?と思われる方いらっしゃると思います。この記事で詳細を述べますが、この絵本は今年の春学期(2月~5月の間)に大学で履修した "Teaching Diverse Young Learners" という教育学の授業の最終プロジェクトとして作ったものです。(なので出版とかそういうこととは関係なく、自分で白紙の絵本を買って、絵と文をつけた、といったものです。)

今回はそんな絵本を作ることになった背景から、絵本の内容までご紹介できたらなと思います!

Teaching Diverse Young Learners ってどんな授業だったの?

大学での教育学の授業の全体的な様子についてはこちらにまとめているので、よければ併せて読んでみてくださいね!☺

Teaching Diverse Young Learners は、その名の通り、Young Children(0~8歳くらい)の子供たちと Diversity(多様性)というテーマを掛け合わせて、

様々な背景やバックグラウンドをもった子供たちが集まる教育現場でどのようなことを意識したり、大切にすることができるのか

ということをテーマに学んでいく授業でした。


今回の授業の具体的なトピックとしては、

ジェンダーマイノリティや障害をもつ子供たち、人種差別を受けやすい子供たちや言語の壁がある子供たち(アメリカの場合、英語が第一言語ではない移民の家庭の子供など)が自分の居場所を見つけられるような場をどのようにして作ることができるのか
数学や科学教育の多様なあり方-例えば、数学では計算の結果や問題の答えよりも子供たち一人一人の思考のプロセスに注目して、その違いを受け入れていくなど
Troublemakers/問題児は本当に問題児なのか?

といったことについて学んできました。


授業の流れは基本的に:

事前に論文やウェブサイトなど教授が指定したものを読んで、自分なりに疑問点やディスカッションしたいテーマについて考えていく

授業中は、ゲストスピーカーがいる場合はその方とセッションがあったり、ない場合は事前に予習してきたものをもとに、ディスカッションやオンラインのホワイトボードを使ったアクティビティを行う

といった、固められた形がない柔軟な授業形態だったなと思います。


そんな授業のファイナルプロジェクトが、

「レポートやプレゼンテーション以外の形式で、自分が授業の中で印象的だった事柄を総導入して何か作りなさい!」

というとても広いもので(笑)私は絵本を作ることを決めました。絵本を作る以外では、切り絵のアート作品を作った学生や物語を書いた学生もいましたね。

絵本のストーリー

では、具体的にどんな絵本を作ったの?ということで、

簡単にストーリーを紹介したいと思います。

絵本の読み聞かせ動画をYouTubeにのせているので、興味のある方はこちらから是非ご覧ください :)

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絵本の表紙。白紙の絵本に手書きで絵と文字を書き足していきました。

題名は『The Story of Hana はなのものがたり』です。

大学の課題なので基本的には教授が評価できるように英語で制作するのですが、

今回は日本にいる子供や大人にも届けたい!という思いのもと、日本語の文も一緒に書きました。


さて、主人公は女の子として生まれた「はな」。

しばらくは女の子として生活していましたが、

ある日、彼女は自分が男の子であると感じるようになります。

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はなは、それまで当たり前だったものに違和感を覚えます。

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でも、また時が経つとはなは女の子のように感じる日も出てきて、

時には女の子と男の子の両方だと感じ、時にはどちらでもない、

と感じるのです。

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そんなはなのことを、はなの両親は温かく見守っているのですが、

外ではなかなか理解されないことも多いはな。

仲間外れにされたり、本人もつらい思いをします。

自分でも自分が男の子なのか女の子なのか、よくわからないからです。

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そんなはなをみて、はなの両親は言います。

「おとこのこか、おんなのこか、わからなくてもいいんだよ。おかあさんとおとうさんは、はながおとこのこでも、おんなのこでも、どっちでも、どっちでなくても、はなのことがだいすきだよ。

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はなはこの言葉をきっかけに、

わからないことがあってもよい、と思えるようになります。

誰に何を言われようと、はなははなで、そんな自分をはなは好きになることができたからです。


ここで、物語は終わります。


男の子、女の子、といったラベルにとらわれず、

「ありのままの自分でいい」そんなメッセージの込められた絵本です。


後編へ続きます

さて、今回はひとまずここまでとして、

後編でこの絵本に込めた思いなどを紹介できたらと思います!


なぜこのテーマを選んだのか、

どのようにストーリーをつくったのか、

なぜこのようなエンディングにしたのか、

などなど、綴れたらいいなと思っているので、

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです!


ここまで読んでくださった方、ありがとうございました☺

それでは、また!



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