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土足で踏み込む

今日は午後からピクニックへ。何度か訪れているお気に入りのマーケットでランチを調達し、すぐ横にある公園へ。こちらの公園は広々していて気持ちが良い。それなりに人はたくさんいるけれど、密集することもなく、広い芝生の上に、おのおの気に入った場所でくつろいでいる。
日本だと、みんな出来るだけ日陰に場所をとろうとするが、こちらの人は反対に、日向にシートを広げている。ようやく訪れた春(というかもう夏?)の日差しを存分に浴びようとしているのだろうか。日陰に場所をとっているのなんて、私たちくらいだった。

ランチを食べ終え、夫と息子はサッカー、私と娘は青空読書をしてそれぞれの時間をゆったりと過ごしていた。すると、それまで誰もいなかった私たちのすぐ横に、わらわらと10人くらいのグループがやって来た。そして、私たちのシートから50cmの距離にレジャーシートを広げて、誕生日パーティをおっぱじめたではないか。
パーティの主役は7歳くらいの女の子。可愛らしいユニコーンのイラストのワンピースを着て、みんなにハッピーバースデーを歌ってもらっている。少し恥ずかしそうにはにかみながらロウソクを吹き消す。みんなからの拍手に小さな声で「Thank you.」と応える。青空の下の微笑ましい誕生日会。それが、私たちの50cm隣で行われたものでなければ…

いや、だってですよ。このだだっ広い公園で、わざわざ50cm隣に来る必要あります?確かに日陰の場所は限られてるよ?でも、ちょっと歩けば他にもありますよ?ロックダウンはほぼ解除されているとはいえ、一応、コロナ禍ですよ?ソーシャルディスタンスはどこへ行きました?しかも、あんたたちが私らのレジャーシートの端を踏んずけていったの、ちゃんと見てたで?どういうつもりやねん?!いろいろツッコミどころがありすぎて、私と娘は目を合わせて苦笑するしかない。

こういう体験を、人はカルチャーショックと呼ぶのでしょうか。

そういえば、私は自他ともに認める"人の心に土足で踏み込む"タイプなんですが(あ、でもこの人なら踏み込んでも大丈夫かな、と思う人に限ってですよ)、そういえば、こちらはそもそもが土足文化なので、"人の心に土足で踏み込む"という概念はないのだろうな。でも、そういうニュアンスの表現はあるのだろうか。今日はもう眠いので、明日覚えていたら調べてみよう。