カリアゲしょうこ

言葉で自分を再発見。 過去の出来事を繋いで、その人だけの物語を紡ぐインタビューおよび記…

カリアゲしょうこ

言葉で自分を再発見。 過去の出来事を繋いで、その人だけの物語を紡ぐインタビューおよび記事執筆。 一男一女の母、サッカーコーチ。

最近の記事

散りばめられていた出来事を物語にする。 〜私がインタビューで大切にしていること〜

言葉で自分を再発見。 散りばめられていた出来事を物語にする インタビューライターのカリアゲしょうこです。 前回に引き続き、私のインタビュー活動におけるテーマについて書いています。前の記事では、テーマのひとつ、ブリコラージュについてお伝えしましたが、今回は2つ目のテーマ、コンステレーションについてご紹介します。 ブリコラージュに続いて、また聞きなれない言葉だな…と思われた方、ちゃんとご説明しますので、ご安心ください。 コンステレーションとは 星座は誰でも知っていて、単なる

    • 振り返って、初めて気がつく自分軸 〜私がインタビューで大切にしていること〜

      言葉で自分を再発見。 散りばめられていた出来事を物語にする インタビューライターのカリアゲしょうこです。 2024年夏、インタビューライターとしての活動を始めました。私の活動テーマ、動き出したきっかけ、活動に込めた想いなどを、これから何回かに分けてお伝えします。まずは活動テーマから。 ◆ブリコラージュ(bricolage) ◆コンステレーション(constellation) この2つの言葉が、私のインタビュー活動の大きなテーマです。あまり聞きなれない言葉かもしれません。ま

      • あの人の物語、聞いてみよう。 Vol.5 あかりさん

        🌝月曜日のしょうこ🌝インタビュー 「あの人の物語、聞いてみよう。」 第5回のゲストは、整理収納アドバイザーのあかりさん。主にロンドン在住の日本人向けにお片付けのサポートをされていますが、日本からオンラインで依頼される方もいるそうです。 今回はあかりさんのご自宅にお邪魔して、どのように整理収納を実践されているのかを実際に見せていただきながら、インタビューしました。 あかりさんの物語、最後まで読んでいただけましたら幸いです。 こどもの頃は実家がコンプレックスだった。 ―整理

        • 結果が全て。

          結果が全て。 私はそうは思っていなかったけれど、今日はそれを感じさせられる日だった。 今日の午後、息子が地域のクロスカントリーレースに参加した。日本でいうところのマラソン大会である。学内で6年生と5年生から男女各5人前後が選ばれ、大会全体としては各学年100人、合計400人くらいの参加者がいたのではなかろうか。私は保護者ヘルパーとして、学校から大会会場となる公園までこどもたちに帯同し、息子の通う学校の子たちの応援をした。 息子は、長距離走が割と得意である。特段に速い、とい

        散りばめられていた出来事を物語にする。 〜私がインタビューで大切にしていること〜

          あの人の物語、聞いてみよう。 Vol.4 おかんトラベラー

          月曜日のしょうこインタビュー 「あの人の物語、聞いてみよう。」 第4回目のゲストは、インスタグラマーのおかんトラベラーさんです。 おかんトラベラーさんのことを既にご存じの方もいらっしゃるかもしれません。実はフォロワー数6.5万人越えの大人気インスタグラマーなのです。 1・3・5歳の子ども3人と家のローンを抱えているにも関わらず、昨年(2023年)、家族5人で約200日間の世界一周旅を実現したというツワモノ。 今月末(9/25)には、その世界一周旅のことを書き記した本『子育て

          あの人の物語、聞いてみよう。 Vol.4 おかんトラベラー

          あの人の物語、聞いてみよう。Vol.3 小島匡人さん

          🌝月曜日のしょうこ🌝インタビュー 「あの人の物語、聞いてみよう。」 第三回のゲストは、スプリントコーチの小島匡人(こじままさと)さんです。 匡人さんは現在、ロンドンにある日系サッカークラブでスプリント(短距離)を指導するコーチとして働いています。 学生時代には選手として活躍されていた匡人さんがコーチを志した経緯や、これからの目標についてお伺いしました。 小学4年生から陸上競技を始める ―いつから陸上競技を始められましたか? 小学 4 年生から始めて、大学 4 年生まで

          あの人の物語、聞いてみよう。Vol.3 小島匡人さん

          コーチへの挑戦は、自分の弱さに向き合うこと

          コーチデビュー 前の投稿で書いた通り、昨日から、ロンドンで女子チームのサッカーコーチを始めた。 私にとっての初レッスンの参加者は7人。5歳から10歳まで年齢はバラバラ。基本的にはみんな初心者レベルだけれど、その子によって、できることできないことの差は大きい。まずはサッカーを楽しむ、ボールになれる、そんなことを中心としたレッスンだった。 練習メニューを考えたのは私ではなく、もう一人のコーチ。彼はもともとサッカー経験者ではないそうだが、体育教員としての経験があり、既にこのチーム

          コーチへの挑戦は、自分の弱さに向き合うこと

          40歳母、サッカーの母国でサッカーコーチになる。

          タイトル通り、明日から私は、イングランドにある日系サッカークラブで、女子チームのコーチをさせてもらうことになった。 40歳。 サッカー初心者がコーチを始める年齢としては遅いかもしれない。自分としても、40歳で始めるには無謀な挑戦だったかも…何を血迷ったんや私…と思わないでもない。 いや、別に血迷ったわけではない。自分なりに思うところがあって、やろうと決めたのだ。やらせてくださいとお願いしたのだ。だから、頑張るしかないのだ。それでいいのだ。バカボンのパパなのだ。いや、違う。

          40歳母、サッカーの母国でサッカーコーチになる。

          あの人の物語、聞いてみよう。Vol.2 近藤久美子さん

          🌝月曜日のしょうこ🌝インタビュー 「あの人の物語、聞いてみよう。」 第二回目のゲストは、ロンドンを拠点に活動するアーティストの近藤久美子さんです。 久美子さんは、画家として油絵やアクリル画を描かれたり、作曲家として音楽活動をされたりしていますが、本格的に創作活動を始めたのは、40歳を過ぎてからだそうです。 アーティスト活動を始められた経緯や、ご自身の才能に気がついたときのお話などをお聞きしました。 ◆ピアノと絵が好きだった幼少時代 --久美子さん、今日はインタビューにご協

          あの人の物語、聞いてみよう。Vol.2 近藤久美子さん

          元ヒヨッコ秘書の常務回想録

          「父が亡くなりました」 とインスタで繋がっている知人から連絡があった。友人ではなく、知人と書いたのは、友人と呼べるほどの親しい関係ではない、というよりも、私と彼女の関係性が、少し特殊なものだからだ。 亡くなった方、彼女のお父さんというのは、私が社会人2年目のときに、秘書を担当させていただいた会社役員(常務)の方だった(以後、その方の仮名を中田常務とする)。 そしてそのお嬢様であるAさんは、私と同い年で、彼女もまた、同じ会社に勤務していた。と言っても、私は大阪勤務、彼女は東京

          元ヒヨッコ秘書の常務回想録

          あの人の物語、聞いてみよう。 Vol.1 原田さちこさん

          🌝月曜日のしょうこ🌝インタビュー 「あの人の物語、聞いてみよう。」 記念すべき第一回目のゲストは、ロンドンでの私の友人で、ファイナンシャル・プランナーの原田さちこさんです。 さちこさんは現在、ファイナンシャル・プランナー(以下、FP)としての知識を活かしたWEBコラムを執筆したり、在英日本人向け(親子・保護者・こども向け)にマネー講座を実施されたりしています。 FPになろうと思った経緯や、マネー教育に取り組む想いなどについて、お話をお聞きしました。 現代の子は、お金の感覚

          あの人の物語、聞いてみよう。 Vol.1 原田さちこさん

          🌝月曜日のしょうこ🌝インタビュー「あの人の物語、聞いてみよう。」

          🌝月曜日のしょうこ🌝インタビュー 「あの人の物語、聞いてみよう。」 生き方に悩む、すべての人へ。 生き方に悩んでいるのは、 あなただけじゃない。 みんな最初は、悩んでた。 ほんとは今も、悩んでる。 キラキラして見えるあの人にも、 モヤモヤした時期や、 ドロドロした感情があった。 そんな過去があったからこそ、 頑張る今があり、 輝く未来がある。 生きがいの見つけ方 人生の切り開き方 聞いてみよう。 私が綴る「あの人の物語」の中に、 未来のあなたに繋がるピースが 隠れ

          🌝月曜日のしょうこ🌝インタビュー「あの人の物語、聞いてみよう。」

          娘についての備忘録 〜グラストンベリー旅の理由〜

          4月の終わりに、娘と2人でグラストンベリーを訪れた。その時のことは既に細かく書き残したけれど、なぜ母子2人旅をすることになったか、という経緯については書いていなかったことを思い出したので、改めて書き残しておこうと思う。 2月の終わり頃から、娘はずっと咳をしていた。痰の絡む激しいものではなく、乾いた咳だった。わが家は、というか私の方針で、体調不良になっても、基本的にはすぐに病院に行ったり薬を飲んだりということはしない。しばらく安静にして様子を見ていれば、たいていの不調は自然治

          娘についての備忘録 〜グラストンベリー旅の理由〜

          ムーン 我が家の庭にいた猫の話

          庭には二羽ニワトリがいる。 じゃなくて、我が家の庭には、いつも三匹の猫がいた。毛が長くて白茶黒のミックスカラー猫と、黒猫と、足元だけ白い黒猫。 私たちがロンドンのこの家に暮らしはじめた頃から、というか、私たちが住む以前から、彼らはこの庭を縄張りとしていたようだった。いつもうちの庭の日当たりのよい場所か、物置の上で、三者三様にひなたぼっこをしていた。私たちは彼らを庭から追い出したりせず、かと言って、エサを与えて手懐けることもしなかった。彼らの方も、私たちが庭に出ると、めんどくさ

          ムーン 我が家の庭にいた猫の話

          映画『The Zone of Interest(関心領域)』

          昨日、いつもの映画館で映画を観た。『The Zone of Interest』は、アウシュビッツ収容所の壁を隔ててすぐ隣に住んでいる所長とその家族を描いた映画だったのだが、想像していた以上に恐ろしい作品だった。 100万人以上のユダヤ人が虐殺された収容所のすぐ横に、”普通の“家族の暮らしがあった。 その家族は、すぐ隣で起きている凄惨な行いが何であるかを知っているはずである(こどもたちがどこまで知っているのかまではわからないが)。しかし、そのことに対して、全くと言っていいほど

          映画『The Zone of Interest(関心領域)』

          娘と2人旅〜グラストンベリーでのリトリート③〜

          丘から下りるにあたり、「靴を脱いで裸足で下りようよ。昨日も裸足で芝生の上を歩いたら気持ちよかったでしょ」と娘に提案をした。しかし娘は「イヤ。今はまだ朝露で濡れているから冷たそうだし」と言うので「それがひんやりして気持ちいいんでしょうが。朝露とともに余計なケガレも流したらいいじゃない」と答えると「ただでさえ私の足は冷たいのに、これ以上冷やす必要ないし」とまた反論してきたので、「じゃあもういいよ。お母さんは裸足で下りるけどね!靴を入れるためにビニール袋もちゃんととっておいたもんね

          娘と2人旅〜グラストンベリーでのリトリート③〜