クリスマスギフトショップ
今週、こどもたちの通う現地校で、PTA主催のクリスマスギフトショップが開かれている。学校に通うこどもたちが、家族や友達、ペットに贈るクリスマスプレゼントを買うためのショップだ。私は今日、そのギフトショップスタッフとしてお手伝いに行った。
ギフトは"ママ向け"、"パパ向け"、"きょうだい&友達向け"コーナーにおおよそ分けられているのだが、おもしろいのは"ペット向け"コーナーがあること。犬や猫を飼っている人が多いロンドンらしいなぁと思った。
全てのギフトが2.5ポンドに統一されているので、こどもたちはだいたい5ポンド札か10ポンド札を1枚握りしめてやってくる。中には、20ポンド以上持ってきている子もいた。みんなそれぞれ、誰に何を贈ろうかと、何度も商品を手に取り、行ったり来たりしながらプレゼントを選んでいる。その姿がなんともかわいらしい。誰かの顔を思い浮かべながら、その人が好きそうなものを、喜んでくれそうなものを選んで買い物をする。自分で選ぶことができない子には、私たちスタッフが、「これはどう?」と提案しながら一緒に考える。誰かが誰かを想う気持ちを、たとえ自分がその相手のことを知らなかったとしても、一緒に分かち合えることって、とても嬉しいことだと感じた。その時間、その場所には、すごくハッピーな空気が流れていて、ギフトショップで働くっていいな、と思った。
誰かを想っているときの人の表情は、とても優しくて美しい。きっと、プレゼントを相手に渡すときには、もっと素敵な表情をしているんだろう。
「サンタクロースって本当にいるんでしょうか?」という、本のタイトルにもなった有名な質問があるけれど、今日、親しい人へのプレゼントを選んでいるこどもたちの様子を見ていたら、"相手の喜ぶ顔を見るために、その人を想ってプレゼントを贈る人"はみんな、サンタクロースなんじゃないかな。だから、サンタクロースは本当にいると、私は思う。