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「こういうことを愛情と呼びたい」

〈この稿の目標、ルール〉 ・基本的に年齢を追って書いていく ・自分の考えの整理を目的として書く ・書き次第追加していく ・訂正する際は、よほどのことがない限り消さずに線引きでの訂正を行う ・自分に正直になる 〈インスタントの承認欲求〉 承認欲求を満たすのに一番早いのは自分の身を切り売りすることだと、そう言葉で捉えたのはつい数年前のことだった。それを幼い頃からしていたと気付いたのは数日前だった。 〈愛想良くするまで〉 幼い頃、記憶の限りでは愛想の良い方ではなかった。

    • 【創作】 「お狐様の言うには」

      母さんの昔なじみのおじいさんを紹介されて切りそろえられた髪はお世辞にも流行りの髪型とは言えなくて、散髪屋の鏡には苦笑いする僕の顔が写っていた。帰るなり母さんは「まぁ、すっきりしていいんじゃない?最近目が悪くなりそうな髪だったし、今のがちょうどいいよ」と一度だけこちらに顔を向けて言ってきた。母さんの悪い癖だよ、そうやって見ないフリするとこ。 朝、髪を濡らして乾かしても何一つ変わらなかった。それどころか「伸びるまでどうにもなるわけないからさっさと学校行きなさい」って正論ぶつけら

      • 【創作】「その一本になりたくて」

        一輪草:イチリンソウ(一輪草、学名:Anemone nikoensis Maximam.)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。花言葉は「追憶」。(ウィキペディアより参照)   <出会いについて> 配信アプリであなたを見つけて、少し時間が過ぎましたね。あなたと過ごす時間は大層楽しいもので、心躍るものばかりでした。ヨルシカについてあなたが語る姿、あなたの声色、あなたの熱意、そのどれもが私には眩しかったのを今でも鮮明に覚えています。   <百日 紅という存在について> あなたを

        • 【創作】「こんな日には」

          いつからだったでしょうか、家族の意見に頷けなくなったのは いつからだったでしょうか、家の中が息苦しい場所になったのは 今まで大した苦労も体験することはなく、生きてきました。 病気で体がつらい、学校生活が上手くいかない、欲しいものを買ってもらえない それでも大病で入院することはなく、成績は悪くても中の下で、数か月経てばそれは特に欲しいものでもなくなっていました。 基本的には衣食住に不自由することなく、行事やイベントを楽しめて無理な生活は強いられませんでした。 昔は何をせずと

          【創作】「星舞う夜に」

          その夜、この土地にしてはあまりにも綺麗な星空だった 何十年とこの土地を踏み、空を見上げた夜は数えきれないほどで、それをもってしても、こんな夜空は初めてだった。 さっきの接待の酒が抜けてないのかもしれない、コンビニの水を口に含んで近くの公園の椅子に座って一度地面に目を向ける。公園の電灯が自分の影を際立たせ、足元は真っ暗になっている。 風が強まり、葉が足元を飛んでいく 首が座ってないような力のない状態で頭をグイっと後ろに下げて、空を見上げた。首元を風がかすめて肌寒さが増す。 周り

          【創作】「星舞う夜に」