【創作】「星舞う夜に」
その夜、この土地にしてはあまりにも綺麗な星空だった
何十年とこの土地を踏み、空を見上げた夜は数えきれないほどで、それをもってしても、こんな夜空は初めてだった。
さっきの接待の酒が抜けてないのかもしれない、コンビニの水を口に含んで近くの公園の椅子に座って一度地面に目を向ける。公園の電灯が自分の影を際立たせ、足元は真っ暗になっている。
風が強まり、葉が足元を飛んでいく
首が座ってないような力のない状態で頭をグイっと後ろに下げて、空を見上げた。首元を風がかすめて肌寒さが増す。
周り