ひょんなことがきっかけで…の「ひょん」って何なの?もっといい言葉なかった???
人と話したり文章を書いたりしていると、ふと疑問に思う言葉が出てくることがある。
先日も人と話していて、この言葉が気になった。
「ひょんなことがきっかけで…」
あーひょんなことがあったんですねぇ〜。
……ひょんなこと?…ひょん??
ひょんってなんだよ!!
コミカルすぎる!!!
「ひ」「ょ」「ん」!?!?
もっといい言葉なかった!?!?!???
ということで、今回はひょんに変わるいい言葉がないか探します!!!!!
まずは言葉を調べてみよう!
まずは言葉の意味を調べて「ひょん」についての理解を深める。
広辞苑によると、
まぁそうだよな。
意外さとか奇妙さがある感じ。
個人的にはちょっとしたことでという印象も「ひょん」にはあったのだけど、それはないのね。
次は語源を調べてみよう。
ウィクショナリーで調べてみると、主に語源は2つの説があるらしい。
1つ目は、「凶」の読み方が転じて「ひょん」になったという説。
かつては「ひょん」に不吉なという意味があったようなので、それが後に奇妙なさまという意味につながっていったのだろうか。
2つ目は、植物の名前から来ている説。
イスノキという植物は別名「ヒョンノキ」と呼ばれていて、この植物に虫が産卵したり寄生したりすると、その刺激で実のようなものがなるらしい。
で、その実があまり見ない形をしているし、この実の空洞部分を吹くと「ひょー」という音が鳴るから、奇妙さとかを表す言葉が「ひょん」になったということらしい。
ひょんという擬音がきっかけでできた言葉だと思っていたけど、どちらも不吉とかなかなか見かけないものが語源になっているんだね。
意味と語源から「ひょん」の妥当性を考える
ここまで意味や語源を探ってきたけど、
意味や語源からは奇妙さが強調されている
語源は擬音ではなく不吉さを表す言葉やあまり見かけないものである
ということがわかった。
個人的に「ひょん」という言葉には、これ以外にも持っている意味があると思っている。例えば、
ちょっとしたこと感
とあること感
辞書で調べた意味よりも軽い感覚がある。それは音の響きから影響されているかも知れない。
奇妙さも、ちょっとしたこと感も両方ある言葉を探して、もっといい「ひょん」に変わる言葉を探してみよう!!
「ひょん」に変わる言葉を探すぞ!!
意味的に探してみる
まずは単語として奇妙さやちょっとしたこと感を併せ持つ言葉を探してみる。
奇妙さを意味に持つ言葉は、
異様
へんちくりん
へんてこ
変わった
おかしい
不思議
などが見つかった。
ちょっとしたこと感のある言葉は、
ささやかな
小さな
などがあった。
どちらの項目も満たす言葉は見つからない。やっぱり熟語とかすでにある言葉で探すのは難しい…。
だったら、新しい言葉を作って「ひょん」に変えてしまおう!せっかくだし「ひょん」みたいに擬音っぽい言葉がいいね!!
言葉を作ってしまえ!
「ひょん」に変わる言葉の条件は、
奇妙さがあること
ちょっとしたこと感があること
この2つを満たしていればOK!
まずは奇妙さを表せる音を探ってみよう。
50音表を見ていくと…
このあたりが奇妙っぽさを感じる。
では次に、ちょっとしたこと感(とあること感)のある音を見つけよう。
ちょっとしたこと感は軽い感覚の音を探したいので…
このあたりかなぁ。
じゃあ、選んだ音を組み合わせてみよう!
ぬ+こ:これは完全にネコ
ぬ+て:奇妙な感じはあるけどあまり軽さを感じない
ぬ+へ:間抜けな感じ…
ぬ+ぽ:なんかぬける音っぽい。
ぬ+ひょ:これはいい!
む+こ:これは完全に婿
む+て:ちょっと重さがある感じがする
む+へ:気が抜ける感じで奇妙さが足りない
む+ぽ:ちょっとかわいらしい感じ
む+ひょ:悪くないけどこちらも奇妙さが足りない…
ゆ+こ:「ゆ」は文字で見たときの
ゆ+て:奇妙さだから
ゆ+へ:他の文字と
ゆ+ぽ:合わせると
ゆ+ひょ:奇妙じゃなくなるね
づ+こ:「づ」は発音の奇妙さだから
づ+て:他の文字と合わせると
づ+へ:インパクトがなくなっちゃうね。
づ+ぽ:これは珍しいさとかありえなさは感じるけど…
づ+ひょ:こっちは図表っぽく聞こえちゃう
みょ+こ:軽さがあって少しの奇妙さを感じてよき!
みょ+て:「て」があることで着地しちゃってる感じがする
みょ+へ:これもちょっと間抜けかなぁ…
みょ+ぽ:これも悪くないかも!可愛さはあるね。
みょ+ひょ:本当にわけわからん奇妙さがあってよいよ!
ということで、最終選考に選ばれたのは、
ぬ+ひょ
みょ+こ
みょ+ぽ
みょ+ひょ
の4つ!「みょ」が強い!
ここからベストな「ひょん」に代わる言葉を選ぼう。
文字の前後を入れ替えたものも用意して…
ぬひょ:こうしてみるとぬらりひょんみたい。発音しづらさはあるかも。
ひょぬ:こっちのほうが言葉としての収まりはいい。「ひょん」より不気味さはある。
みょこ:音が「妙」に近いから奇妙さは出る。ちょっとかわいいかんじもするなぁ。
こみょ:奇妙さあるね!ちょっと軽すぎる感じもする。
みょぽ:こういうギャルいそう。あんまり不穏さがない。
ぽみょ:ほぼポニョだなこれ。
みょひょ:ちょっと言いづらい。音的には「妙」だなぁ。
ひょみょ:こっちも重すぎずに妙な感じがある!
ひょぬ、こみょ、ひょみょで迷うけど……
優勝は「ひょみょ」!!!!!
ひょぬは少し否定形のように感じる部分があることと、こみょはほかの2つに比べると少し妙さが足りないと感じました。
奇妙さと軽さを兼ね備えたひょみょが優勝!ひょみょーと少し伸ばしてみると結構言葉としてありかも。
まとめ
ということで、「ひょん」に代わる言葉はひょみょに決まったわけだが、結局のところ「ひょん」に近い言葉になってしまった。
最初は「ひょん」って何だよもっといい言葉あるだろと思っていたけど、やっぱり長く使われてきた言葉だけあってかなり洗練されていたんだな。
離れてわかる「ひょん」の尊さ。「ひょん」は偉大だった…
おわり