⑦ドイツ生まれの哲学者、ハンナ・アーレントからの助言
ドイツ生まれの政治哲学者、ハンナ・アーレント(1906-1975) をご存知でしょうか。
彼女はアメリカへ亡命後、全体主義を生みだす大衆社会を分析したことで知られ、複数の名著を残しています。
アーレントの分析によると、ナチス支配下のドイツで、多くの人がユダヤ人の虐殺を知りながらも現実から目を背け、保身に走り、上からの命令に従うだけになっていたそうです。
多くの人が自ら考えることを放棄し、社会の大きな流れに身を任せてしまったため、虐殺を止められなかったとアーレントは指摘しています。
『エルサレムのアイヒマン』
ユダヤ人虐殺の責任者オットー・アドルフ・アイヒマンが1960年5月、逃亡先で捕らえられ、1961年4月、イスラエルのエルサレムで裁判が始まりました。
彼は自分の行いについて「命令に従っただけだ」と証言したのです。
この裁判に関するレポート『エルサレムのアイヒマンー悪の陳腐さについての報告』を執筆したのがハンナ・アーレントです。
このレポートについて『名言英文法』から引用します。
いつの間にか悪に加担するようなことを避けるために、どうすればいいのでしょう?
アーレントはこのように述べています。
自分の頭で考える
アーレントのレポートを読んで、どんなときも周りに流されず自分の頭で考えることの大切さを再認識しました。
キング牧師
2023年3月28日追記
アメリカの公民権運動家として知られるキング牧師(1929 - 1968)も同じようなことを言っていますね。
今の状況もあの頃と似ているのではないかと私は感じています。
いつのまにか当たり前になったものがたくさんありますが…
ワクチン
PCR検査
マスク
消毒
黙食
ソーシャルディスタンス etc
2023年3月追記:
いつのまにか不審者と一般人がこんな風に入れ替わってしまいましたね↓
精神科医のJOYあや子さんの記事です。
『恐ろしいのはウイルスではない。群衆なのだ。』
同感です。
コロナがきっかけで,「テレビの番組であの人が言っていたから」とか,「有名な先生が言っているから」ではなく,自分で調べて自分で考えることが大切だと痛感しました。