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息子の不登校の原因ってこれかもしれない、と思った本。新学期7日目、なんとか一人で行けた


Voicyパーソナリティ尾石晴さんの放送を聴いて、早速読んだ本『「叱らない」が子どもを苦しめる』(藪下遊/髙坂康雅 共著)。


まさしく、ここに書かれていることが息子にも起こっているのかもしれない、と息子の不登校の原因が今になって腑に落ちた。

「思い通りにならない場面」への強烈な拒否感

息子は2歳頃から扱いにくくなった。イヤイヤ期だから仕方ない、そんな時期だ、と思っていたけれど、しつこく泣き続ける息子に、いつの間にか私たち親が息子に合わせて生活していた。息子の機嫌が悪くならないように、と。

そんなふうに「無自覚に子どもの傷つく状況を回避」してきたことで、子どもの「押し返す力」が弱くなってしまったのかもしれない。


「ネガティブな自分を認められない」

これが不登校の低年齢化の要因の一つではないか、と著者はいう。
例えば、勉強をする上で「その問題が解けないネガティブな自分」と出会うと「苦しくて苦しくてたまらい」となってしまう。そんな自分と向き合えなくて不登校になってしまう、とのこと。

息子も間違えることをひどく嫌がる。宿題も、答えが違うと動揺し、怒り、消しゴムで消してしまう。HSCゆえに不安が強い、という特徴もあるけれど、どちらかというと息子の不登校はこの「ネガティブな自分を受け入れられない」「思い通りにならないことに耐えられない」という説明の方がしっくりくる。

「ネガティブな自分」に向き合わせるための要点として、著者は“子どもの不穏感情と「ごちゃごちゃする」こと”を挙げている。

これは私自身がカウンセリングでも言われ続けたこと。そこでも出てきた「親の肌感覚」。この本を読んで、改めてカウンセリングを受けてきてよかったと思う。これで大丈夫なんだ、これでいいんだ、と思えた。

もちろん、息子への対応を変えていかなければ今の状況が変わることは難しいだろう、という現実も突きつけられ、子育ての難しさを痛感したのも事実。

大切なのは「思い通りにならないこともある」というメッセージを、折に触れ言葉で伝え続けることです。

藪下遊/髙坂康雅『「叱らない」が子どもを苦しめる』

親の価値観を伝えることも必要。いずれ子ども自身も自分の価値観を身につけていくのだから。

昨日私が口にしてしまった「恥ずかしくないの?」は世間的な基準。息子も反応しようがなかったのだろう。
帰宅後「ママは、あなたが一人で学校に行けないのを下級生の子たちに見られるのは、恥ずかしいことだと思う」と伝えると「僕だってそう思うけど…」と話し始めた。



自分の育児は子どもの成長を妨げていたのかもしれない、と思わずにはいられない。

それでも、息子を学校に行かせることは息子の成長の機会を得るためには必要な選択だった、とはっきりと感じることができた。

「学校が全てではない」と言われるこの時代。誰が何と言おうとも、私はやっぱり学校に行かせたいと思う。

息子を堂々と社会に返していくために。

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