【2周目】イラスト3か月上達法(10)
来ていただいてありがとうございます!スタマック・ジャックです♪
さいとうなおき先生の3か月上達法、2周目に挑戦しています!そして、これが5巡目の練習記事ということで、上達法の記事で練習の様子をお伝えするのはこれが最後になるかと思います。
前回の課題でもあったポーズに説得力をもたせるために「モルフォの人体デッサン」という本を用意して、それに沿っていろいろ練習してみたよ、という内容になります。
有名な本なので、自分が体験記事を書く必要はないかな?とも思ったんですけども。
視点としては、初心者視点でこの本はどうなのかな、というのを主軸に書いてみたいと思います。
まず、その本ですが……。
「形態学による人体を描くための新テクニック」と銘打たれていまして。
美術解剖学という側面から人体を解説している内容のようです。
本を開いてみると、骨格や筋肉やエコルシェ(進撃の巨人みたく皮膚をひっぺがして組織が見えている状態の人体)のスケッチがひたすら載っている本です。
使い方としては、ひたすら模写しながら理解を深めていくということですね。
手を動かしながら見ていく本なので、ページが180°にしっかり開いてくれる特殊製本もありがたいです。
これをやってきましたということなんですけど、全部で何カットあるんだろう?
先に言っておきますけど。
自分が描いたのはまだまだその一部分だけですね笑。
たぶん全部やろうとすると、3か月上達法なのにコレだけで最低もう3か月はかかってしまうと思うんで……それはこれから気長にやっていくのと、そのあたりのこの本との向き合いかたなんかも感じたことを後述したいと思ってます!
初心者向けと言われることが多いが
冒頭で「初心者目線」と書いたんですけども。この本自体、初心者向けとして紹介されていることは多いようです。
でも、初心者って幅の広いあいまいな言葉ですよね。
個人的にこれをはじめて真っ先に思ったことは
「ホントの描きはじめの頃にこの本を買わなくて良かった!」
ということですね〜。
でもネットとかで初心者向けと紹介されていることも理解はできるつもりです。基礎を学ぶための本なので。
そういった評価はたぶん、熟練されている方々の目線なんじゃないかと思うんですよねぇ。
急に関係ない話になりますけど。
高校のサッカー部をイメージしてみてください。それが強豪校だったとしましょう。
そこで選手の育成にたずさわっているコーチ。優秀なコーチなんでしょうね。
たくさんの選手を成功へと導いてきた実績のある方だと思います。
ですが。
自分的にはこういう方ほど「超初心者」へのイメージの解像度は低いと思うんですよ!
そりゃ、サッカーがすんごく上手い人たちはたくさん見てきていると思うんですけど、逆に「100mを走るのに30秒近くかかって、ゴールの瞬間まるでフルマラソンを走りきったような顔になる人」なんて。
そんな人、見たことないんじゃないかと。
いっそ素人のほうが超初心者への解像度は高いぞと。
そういう視点で考えると、初心者向けというのには……初心者にもよるぞという気がします。
自分的には、この3か月上達法をはじめる前は模写すらやったことがなかったですからね。
「見て真似して描くだけなんでしょ?」みたいなことを考えながら描いた結果がいったいどんなことになったか。
それをイヤってほど思い知ってるのがこの過去記事なんですけどね笑。
この記事の自分のような模写はほぼやった経験がない方に限っては、最初はやる気のわきそうな自分の好きなイラストレーターさんや漫画家さんなどで慣らしておいたほうがいいと思います。
実際に描いてきた
一応、それなりに模写はできるようになった気がする自分が本を見ながらこんなのを描いて練習しています。
こんなのを延々と描いていくわけなんですけども、感想をまず一言で言ってしまうと。
楽しいです!
模写そのもののクオリティはともかくとして、次々と描いていける方であれば、ひとつひとつ描けた瞬間の達成感があるので楽しく練習していけると思います。
ただコレ、ほんとに模写をしたことない数か月前に始めていたら、ヘタすると絵を描くのやめちゃってたかもな、とも思うんですよ。
どんな効果がありそう?
全部描いてきたわけではない状態で結論づけるのも抵抗はあるのですけど、今の段階で感じていることをお伝えしますね。
まず人体の基礎を学ぶ以前に、単純に模写を繰り返していくという行為がすでにかなり効いている感じがしています。
「見たままを描く」にあたっての、特に目を鍛えるのに効果があるんじゃないかと思いますね。
スケッチの点数がとにかく多いので、次から次へと描いていきたいわけなんですけども。
いくつか描いていくと自然と、まず描きはじめるのに向いている箇所を見つけて、そのちょっとした形を基準に次に描き足せる箇所を見つけて、それを繰り返していくと全体的な形がとれてきて、最終的に描きこんで終わり。みたいな行程がすんなりできるようになってくる感覚はとても楽しいです。
自分的には人体の知識に関しては、その次くらいにある効果な気がしてます。
厚さのわりに文字はとても少ない本なので、一発で理解できるかはともかく(自分はいきなり理解は無理だと思いました笑)はじめの解説文は読んで「そういうものなんだな」といったん飲みこんでおくことは必要かなと思います。
そこからは自分が描きたいページから描いていくのはアリなんじゃないんですかね。
身体の部位がそのまま章に分けられているので探しやすいと思います。
絵を描きはじめる前のウォーミングアップなんかに最適ですね!
まとめ
というわけで。
この本を買ってみて自分が実感していることをあらためてまとめると。
模写の練習は別でしてからはじめたほうがいいかも。
人体そのものの知識はもちろん「見たまま描く」という技術も身につきそう。
毎日こつこつ続けるのに向いている。
自分の描きたいページから描いていける。
小刻みに達成感があるので模写の楽しさが増幅する。
こんな感じですかね!
今さら自分が言うまでもなくとても良い本なので、ぜひ活用してはいかがでしょうか♪
というわけで。
3か月練習法的には次回がついに最終回です。
また新しい絵を描いて、3か月上達法を2周した感想なんかを書いていけたらと思います。
では、よろしければまた♪