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中医学でみる「腎」のはたらき① 若さを保ちたいなら、大切にしよう
「腎」ってどんな臓器
本題に入る前に、(自分の為に)臓腑名についてちょっこしおさらい。
「腎」って聞くと、腎臓を思い浮かべる方が多いと思います。
間違いではないけれど、
中医学での臓腑名の場合➡その臓腑の機能を含める
西洋医学の臓腑名の場合➡臓腑そのものを指す
ことが多いです。
腎臓だと水分に関わるはたらきもありますが、それだけではない
私が最近ひしひしと感じる【老化】にも深く関与しています。
前置きが長くなりました。
早速どんなはたらきがあるのかをみていきましょう。
働きは大きく4つ
(1)精を蔵する
「精」は「腎」に蓄えられている、人間の生命の全てを支えるエネルギーのことです。
「精」は2種類
・父母からもらったもの➡先天の精
・毎日の飲食から脾が運化したもの➡後天の精
先天の精は、常に後天の精から補充され
後天の精は、先天の精の活力に助けられ作られる相互関係にあります。
さらに、先天の精は
「腎陽」と「腎陰」の2つで出来ています。
・「腎陽」➡全身が温かさを保つために必要なパワーの大元
・「腎陰」➡全身を正常に保つための必要な材料
全身の陰陽の根本であり、どちらかが減ると片方も減る
2つで1つの関係性です。
生まれ持った体質の違いはあれど
毎日の食事が大事なのだという事が、これだけでも分かりますね。
(2)発育、生殖、老化と関係が深い
先天の精が不足すると
発育不全、成長が遅い、不妊、などがあらわれる
と言われています。
こう言われると、もともと生まれ持ったものだから
どうしようもないじゃない?
と、一見思ってしまうかもしれません。
ですが、(1)で出てきた
後天の精、すなわち毎日の飲食でカバーしていけば
変える事が出来る とも言えるかと思います。
私の気になる老化にも、関係が深く
精気の不足により、
足腰の弱まりや、聴力の衰えなどの老化現象も起きてきます。
これは、「腎」が背筋や腰の筋肉、下半身の力と関係しているから。
その他、五行学説の下図を見ていただくと分かりやすいですが、耳や骨、髪なども「腎」が関わっています。
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嬉しくない白髪や抜け毛などの髪の変化も
「腎」の弱りで表れてきます。
残りの2つのはたらきと対策については
また次回にお伝えします。
何かご参考になることがあれば嬉しいです。
YO
#中医学
#身体ケア