努力の方向性がズレがちな自分に気づいたこんな話。
昨日は「置き換え思考」の話をしました。
・仕事に置き換えると?
・ビジネスに置き換えると?
・経営に置き換えると?
日常の色んなことにこの置き換え思考を適用すると、観察力や洞察力はつきますし、なんでも学びになります。点と点でしかなかった情報が線になり、流れを読むことにもつながってきます。
で、今日はその具体的な話。読みながら、あなたご自身のケースにも置き換えながら考えてみてくださいね。では、いってみましょう。
木を見て森を見ずなこと。
先日、子供たちと一緒に近所の図書館に行ったんです。上のお姉ちゃんは「杉の木についての本」、下の弟は「かいけつゾロリ」をチョイス。ふたりともなかなかよいチョイスです。
で、最初、僕自身は何も借りるつもりもなかったのですが、1冊の本が目に留まりました。それがこちら。
余談ですが、経験上、「目が合った本は読むべし」です。ご自身の業務やテーマとの関係性が一見薄い、遠い本ほど、いまのご自身にとって「必要な何か」が書かれていることが多いんですよ。
この本も「その類」で、すごくいい。冒頭のこの部分に「ハッ」と気づかされました。15ページにこんなことが書かれています。
もしあなたが、「スコアはウイングの技術レベルで決まる」と考えているなら、パーやバーディーをひとつふたつ取るよりも、一発のナイスショットにより大きな喜びを感じているかもしれません。それでは、ショットを楽しんでいるだけで、ゴルフを楽しんでいるとは言えません。
引用:簡単に10打縮まるラウンド技術(P15)より
これ、見た瞬間に、
「ビジネスでも同じことをしているな」
と思ったのです。
どういうことか?
せっかくですから、置き換えて考えてみましょう。
もしあなたが、「売上はWEBサイトデザインの技術レベルで決まる」と考えているなら、新規注文やリピートをひとつふたつ取るよりも、自分の会心の出来のデザインにより大きな喜びを感じているかもしれません。それでは、ご自身の創作を楽しんでいるだけで、顧客の喜びやビジネスの成果を楽しんでいるとは言えません。
太字が置き換えた部分ですが、いかがでしょう?
あなたご自身はWEBサイトのデザインを行わないかもしれませんし、ちょっと極端な例えかもしれません。
最初の構文は、
・売上=目的
・WEBサイトデザインの技術=手段
で置き換えて書いていますから、あなたご自身のビジネスの目的や手段に入れ替えてみるとわかりやすくなるでしょう。
で、こうやって置き換えて文字として表してみるとわかりますよね?明らかに努力の方向性はズレていることが。
さて、こうして偉そうにお伝えしていますが、僕自身が「ハッ」となったということは、僕自身にも当てはまるということです(痛いほどに)。
たとえば僕の場合、
・いい文章を書くこと
・情報発信を継続すること
・デザインにこだわること
などなど、時折「質らしきもの(=下手するとただの自己満足のこだわり)」に寄ってしまうことがあります。
それって、
・自分が、自分の満足のために、いい文章を書きたい
・自分が、自分の満足のために、情報発信を継続したい
・自分が、自分の満足のために、デザインにこだわりたい
という構造のことが多く、非常に視野が狭くなっています。目的と全体像を見失っているわけです。
「いやいや、それはないわ」
と思われるかもしれませんが、これ、1人で仕事が完結するフリーランスやひとり社長の場合は特にありがち。気づかないうちにこうなっていることは多いですよ。だって、ひとりなんですから。
ショットを楽しんでいるだけで、ゴルフを楽しんでいるとは言えない。
さて、あなたはビジネスで同じことをしていませんか?
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