男だから家族を支えなきゃって背負わなくていい、一緒にやろ
いま、うちはわたしが働いて夫は家にいる。
家でうつ状態の治療をしてる。
車は2ヶ月前に夫が事故って廃車となり(ケガはなし!)、その後夫はコロナにかかり、突然うつになった。
それもこれも全て彼の職場のせいだけど、
わたしが家でプレッシャーをかけてたのも、少なからずストレスだったと思う。
「忙しくても家事は分担ね」「運転してね」「妊活は?」「ウェディングフォトどうする」「今の仕事続ける気…?」などなど。
彼も彼で「しっかりしなきゃ」と思ってたと思う。
真面目で真摯な人だから。いい加減な態度や、とりつくろったりしない。
わたしは、彼が今、辛い状況から抜け出して、
心にゆとりを持って働ける職場に変わってもらえたらな…と思っている。
わたしも働くから
なんとかして今の正社員の立場をキープし続けてやる。
ボーナスが出なくても、給与が上がらないのに担当する仕事が増え続けても、こういうときに固定給が入る安心感ったらない。
彼がしんどくなった時も、家計のバトンタッチができるように。
向上心を捨てずに、ちょっとずつでもキャリアを積むことは大切だと思う。
追い詰めたせいで、結局家事もほとんどすることになってしまった。
全部わたしのせいではない。
でも彼とわたしが住むこの家で、彼が不調なら家事するのはわたしだ。
うつ状態って、ほんとに何も出来なくなってしまうらしい。そばで見ていて思うのは、カラダがものすごく重そう。
「この人、ジャンプとかできるん?」ってくらい、のろ〜っとした動きになって、歯磨きのときのハブラシの動きさえ遅い…。
こんな状態で仕事をするのはさぞ辛かろう。
家事だってそう。できても、頭が回らないから時間がかかる。夕飯の支度を手伝ってもらっているとき「チーズ取って」と言ったのに食器棚を開けてた…。たいへんだ。
うつ状態のパートナーとして、ネガティブに引っ張られそうになったら
うつうつした人と雨の日に1日家にいると、多少はこちらも引っ張られる。
そういうときは「できたこと」を振り返る。
今日は天気が悪かったからか、彼は抑うつが強かったようで、薬の効果なく、日中もずっと寝ていた。
「ゴールデンウィーク最終日だからどこか行きたいな…」と、自分はエネルギーが有り余ってるから思ったけれど、
彼は洗い物ができてた。わたしはスイミングに行った。
動けなかった1ヶ月前よりも、
できることが増えてる。
「一家の大黒柱」親世代の価値観から抜けろ
長く見守るって決めたから、
わたしもこの家庭を背負って、一緒にやっていきたい。
結婚するときも、親にあいさつへ行くときも、なんとなく「男が一家を守ってく!」的空気を、父親たちは醸し出した。「よろしくな!」みたいな。
男同士は暗黙のルールでその場は意気投合してもらってかまわないけれど、
実際は川崎貴子さんの著書『愛は技術』にあるように、
「家庭という会社を営む」感覚で、暮らしていけたらいいと思う。
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